感情を生きる パフォーマティブ社会学へ 慶應義塾大学三田哲学会叢書

岡原正幸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784766421231
ISBN 10 : 476642123X
フォーマット
発行年月
2014年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
132p;18

内容詳細

関係性の違和感や社会的居場所のなさから生まれる様々な「感情」を、どのようにして客体化していけばよいのか。現代の「生」の根源を探求する、生と感情の社会学。

目次 : 1 生と感情の社会学―まえがきにかえて/ 2 生きられた経験へ―社会学を「生きる」ために/ 3 「時間が解決してくれる」ということ―生の脈拍(´e‐motion)の傍らで/ 4 “私”を揺さぶる他者を前に―調査者(聞き手)が語り手になるとき/ 5 喘息児としての私―感情を生きもどすオートエスノグラフィー/ 6 ワーク・イン・プログレスとしての社会学作品―あとがきにかえて

【著者紹介】
岡原正幸 : 1957年生。慶應義塾大学文学部教授。1980年、慶應義塾大学経済学部卒業。1980〜81年、ミュンヘン大学演劇学専攻留学。1987年、慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。専門は感情社会学、障害学、パフォーマティブ社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 禿童子 さん

    「パフォーマティブ社会学」という耳慣れない副題にひかれて読んでみた。慶応大学の通信教育過程のスクーリングで「生と感情の社会学」で受講者が自分のライフストーリーを伝え合う実験授業が行われている。小倉の同性愛者としての社会との格闘、澤田の子供の頃の父のDVを「傍観した」体験、宮下の摂食障害の「当事者」が調査者になる「混沌」、岡原の「喘息児としての私」の自伝的なオートエスノグラフィー。「告白」という文芸とまがうような論述で興味深かったが、「社会学を生きる」を理解できたか疑問。レヴィナスなどの哲学の引用も難解。

  • 水菜 さん

    面白かった。それぞれの著者の経験が言葉の重みとして感じられる。個人的に宮下阿子さんの文章が非常に印象深い。自分の疾患と対象としての疾患の扱い方、捉え方について考えたい。岡原正幸さんの「不安の共同体」という考え方も興味深い。同じ感情を持つことで結束するというのは、敵を設定することで国民を団結させるような政治にも関連するような気がする。「棘」「パトス」などグッとくる言葉。

  • 伊崎武正 さん

    感情を客観化するってどういうことだろう、と思いながら読みました。難しかったけど今までに考えたことのないようなことが書いてある、と感じました。「自分」と「他人」が頭の中でぐるぐる回ってるような感覚。

  • わかば さん

    わたしも参加した「生と感情の社会学」という慶應通信のスクーリング授業を基にして人が人の話を聴くことから生まれる「生」への肯定を描いた本。スクーリング授業では聴くことから、それをアート、つまり演劇や詩などにして伝えることもする。アートにすることで出来事の意味やその時の自分の感情を理解することができ、またそれを誰かと深く共有することで「一人じゃない」ことが実感できる。それが生きる勇気になっていく。素晴らしい取り組みだと思う。

  • ああああ さん

    他者の人生をインタビューし、その人(語り手)の生きられた経験を理解せんとしていくなかで、聞き手である自分自身の生をも問われ、その相互行為の積み重ねから生み出される人生の物語であると。「自分のことを話さないと、ちゃんと聞けない。自分が背負っているものを話さないと、相手は深いところを語ってくれない」という授業参加者の声からもわかるように、他者のライフを聞くという行為は、たんに受け身で話を聞でも同調することでもない。自らの生(実存)を投企するきわめて主体的な行為である。

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