黒澤明という時代 文春文庫

小林信彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167256296
ISBN 10 : 4167256290
フォーマット
出版社
発行年月
2012年03月
日本
追加情報
:
303p 15cm(A6)

内容詳細

“世界のクロサワ”の全作品を、戦時中からリアルタイムで見続けてきた著者が描く、名監督の栄光と挫折、喜びと苦悩。そこには、時代と格闘した映画作家としての黒澤明がいた―。『姿三四郎』『生きる』『七人の侍』から晩年の作品まで、最もストイックでヴィヴィッドな視線を投げかける、小林信彦の黒澤論。

目次 : 「姿三四郎」で戦時下に登場/ 「一番美しく」と「續姿三四郎」/ 民主主義って何だ?―「虎の尾を踏む男達」と「わが青春に悔なし」/ 「素晴らしき日曜日」と無名の新人/ 「酔いどれ天使」―同時代性の衝撃/ 「静かなる決闘」と「野良犬」の陶酔/ 「醜聞」、「羅生門」と宮川一夫/ 幻の秀作「白痴」/ 余裕と話術の傑作「生きる」/ 「七人の侍」の明暗〔ほか〕

【著者紹介】
小林信彦 : 昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文科卒業。翻訳雑誌編集長から作家になる。昭和48(1973)年、「日本の喜劇人」で芸術選奨新人賞受賞。平成18(2006)年、「うらなり」で第54回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 厩戸皇子そっくりおじさん・寺 さん

    小林信彦のこういう本ならば、もう面白いに決まっている。黒澤映画全30本中6本(『姿三四郎』『虎の尾を踏む男達』『羅生門』『七人の侍』『用心棒』『影武者』)しか見てない私だが、これを読むと『生きる』や『天国と地獄』が見たくなる。時系列に全作品と背景を語るのだが、分析も明快。映画が苦手な私も映画好きが羨ましくなる。要するにかつて面白かった人がつまらなくなる過程なのだが、どんな表現者も衰えるというのは切ない真理。仕方ない。

  • Willie the Wildcat さん

    作品を通した黒澤像と時代背景。撮り方・脚本に垣間見る先見性とメッセージ性が、洋画界へも影響。検閲で放映中止、シーン・カットなども氏のメッセージ性と反骨心故。興味深いのが、邦画・洋画の関連性。唯々、著者の着眼点に敬服。一方、何時の時代でも悩みどころの「芸術vs.興行力」。妥協か時代の流れかは一概に言えないが、黒澤氏も通った苦悩の道。絵画的で静的世界に沈むとは辛らつかもしれないが、客観的な専門家の視点かもしれない。ちなみに印象的な作品は『酔いどれ天使』。戦後復興への氏の想いを感じた記憶がある。

  • えか さん

    そうだ、この本を探してダンボール📦を引っ掻き回していて、大量の小林信彦の本を発見したもので、つい、寄り道でコラムを読み漁ってしまったのだ。戦争中に新人監督の黒澤明の『姿三四郎』を観て、興奮した小林少年は、ほぼ同時代人として、黒澤映画の新作を見続けた。この本は、彼の黒澤明という凄い監督の映画の想い出をまとめた本である。それぞれの作品の時代背景を自身の私史と共に書いてある。僕自身は黒澤映画は、『影武者』からなので、残念ながら全盛期を知らない。父親から、かの監督が自殺未遂した事を聞いたぐらいか。

  • midnightbluesky さん

    何故クロサワの映画は面白くなくなったのか?という疑問に言及できるのは著者ぐらいしかいないのではないか。

  • やいとや さん

    「時代」という小林信彦ならではのタイトルで、黒澤論とか、背景事情ではなく、やはり小林信彦の「その時代空気」のエッセイだ。小林信彦が昭和と平成を生きていてくれることは、ご当人には不本意かも知れないけど、我々にとって得がたい幸福であると実感するばかりだ。黒澤映画をリアルタイムで追いかけた幸せが羨ましい。小林作品やエッセイによく出てくる東宝NY支社の方が多分先日亡くなられた。ご冥福を。

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小林信彦

昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文科卒業。翻訳雑誌編集長から作家になる。昭和48(1973)年、「日本の喜劇人」で芸術選奨新人賞受賞。平成18(2006)年、「うらなり」で第54回菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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