火車 新潮文庫

宮部みゆき

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101369181
ISBN 10 : 4101369186
フォーマット
出版社
発行年月
1998年01月
日本
追加情報
:
16cm,590p

商品説明

山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して――なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか? いったい彼女は何者なのか? 謎を解く鍵は、カード社会の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

総合評価

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これまでに唯一読んだミステリーで、一気に...

投稿日:2021/07/24 (土)

これまでに唯一読んだミステリーで、一気に読みました。カード破産もテーマになっているので、クレジットカードの使い方についても学べました。ストーリーを楽しみつつ、クレジットカードの落とし穴を知ることができてお得な小説だと思います。『林真理子の名作読本』で紹介されていたので読んでみたのですが、ミステリーに興味の無い人間でも夢中になって読んでしまい、さすが名作です。

ぷーにゃー さん | 不明 | 不明

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何とも言えない読後感。罪人ではあるけれど...

投稿日:2021/04/25 (日)

何とも言えない読後感。罪人ではあるけれど、この女性には同情してしまう。一気に読めてしまう作品でした。

ブック さん | 不明 | 不明

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「樽」が気に入った人は、「フレンチ警部最...

投稿日:2021/04/11 (日)

「樽」が気に入った人は、「フレンチ警部最大の事件」「マギル卿最後の旅」そしてこの「英仏海峡の謎」などがおすすめです。最近の推理小説?は、不可思議なことを題材とする作品も多いのですが、クロフツの作品は、ひたすら現実から離れないように構成されています。彼の作品の多くはアリバイ崩しなのですが、戦前の作品であることを意識して読むと一気にのめり込みます。クロフツの作品は、このリアルさを肌で感じれば好きになるでしょうし、逆にリアルさが退屈と思えば、これほどつまらない作品郡もありません。あなたはどちら?

murphy burnard さん | 兵庫県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    エンディングは何とも哀れだ。これほどに静かな悲しみのうちに収束するミステリーも珍しい。我々読者は、物語の冒頭から一貫して俊介とともに彰子の行方を追うのだが、しだいに明らかになってゆくその過程は驚きよりも、非難よりも、ひたすらに哀しみの色を加えてゆく。戸籍の着想は、あるいは松本清張の『砂の器』から得たものか。あの作品もまた、生きてあることの哀しみを描き出していた。刑事が地道に追ってゆき、ついに真相にいたるという経緯も似た手法だ。一方、休職中の刑事を主人公に選ぶのは、佐々木譲が『廃墟に乞う』で踏襲している。

  • ちょこまーぶる さん

    やっぱり宮部作品ははずれが無い。刑事が休職中であるが上に自由に捜査していて、非常に面白い。内容としては、ある人物が殺人を犯しその人物に成りすまして別人として生活を続けていくという、どこかでもお目にかかった内容ではあるが、登場人物と刑事の駆け引きと犯人の心理を解き明かしていく過程がワクワクした思いで読み進めることができた。で、最後に気になることが、元々婚約者探しを依頼した遠縁の男性は、心がキレた後一切登場しなかったんだけど、その後どうなっちゃったんだろうか?

  • zero1 さん

    私が選ぶ宮部の代表作はこれだ。古い作品だが、今でも通用する。休職中の刑事がある女性を追う。彼女の背景には、破産という社会問題が潜んでいた。何度読んでも面白い。というか恐ろしい。この世で何が怖いかといえば、それは人間の奥にある闇ではないか。本書は、それを表現できている。しかし人は悪魔ばかりではない。後半に登場するタモっちゃんは善人。宮部作品には、こうした救いがある。だから読んだ後、読者は絶望しない。結末には賛否あるが、私は支持する。以前の宮部は荒削りでも読ませるパワーがあった。宮部よ、昔に帰れ。

  • 遥かなる想い さん

    「宝島ミステリー」過去10年読者が選ぶベスト10で1位というので、文庫本ではなく単行本を購入して読んだ。カード地獄・多重債務苦しむ人々を描いており、現代的な問題に踏み込んだミステリーにはなっている。「宮部みゆき」が描こうとしているのは、謎解きなのか、 犯罪を犯す人間なのか…文のタッチとしては、そう重くはないが、そこでもがく人々は現代的に暗く重い。

  • とも さん

    全般的に評価が高い本書ではあるが、個人的には少し不満が残った一冊かな。好きな作家さんだし、他の著書では充分満足させてもらっているが…期間を空けて再読してみます。

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人物・団体紹介

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宮部みゆき

1960年東京生まれ。東京都立墨田川高校卒業。法律事務所などに勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。93年『火車』で山本周五郎賞、99年『理由』で直木賞、2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞。02年司馬遼太郎賞と芸術選奨文部科学大臣賞文学部門、07年

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