私たちはどこから来て、どこへ行くのか

宮台真司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344025325
ISBN 10 : 4344025326
フォーマット
出版社
発行年月
2014年02月
日本
追加情報
:
421p;19

内容詳細

「私たちの現在“を”可能にしたもの」を解き明かし、「私たちの現在“が”可能にするもの」をラジカルに提示する。


「『日本はもう駄目ですよ』と慨嘆する僕に、亡くなる直前の小室直樹先生はこう言われました。『否、宮台君、社会が悪くなると人が輝く、心配はいらない』と。そう、どうか来るべき時代を『他人任せ』にするのでなく、『自分たち』の手で切り開いて実りあるものにしよう。社会の不透明さに耐え、いまこそ日本社会を再設計しよう! 」(著者)。わたしたちの“現在”はいったいどのようにしてできてきたのか。そこからさらにわたしたちの“現在”からなにが可能なのかを明らかにする。権力論、国家論、宗教論、性愛論、犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で100冊を超える著作と、社会学者としての活動35年から、最新のテーマで選びに選んだ集大成。約150項目、35頁に渡る詳細な脚註と、著者による各章解題付き。


「私たちの現在“を”可能にしたもの」を解き明かし、「私たちの現在“が”可能にするもの」をラジカルに提示する。宮台社会学35年分のエッセンス!!150項目35頁分の註釈付き。


目次 : 第1章 時代―“終わりなき日常”が永久に終わらないのはなぜか/ 第2章 心の習慣―震災で露呈した“民度の低さ”と“悪しき共同体”/ 第3章 文化―平成のサブカルチャー史と、社会システムの自己運動/ 第4章 社会―若い世代の感情的困難と、それをもたらす社会的位相/ 第5章 技術―ネット社会における全体性の消失とパラドクスの増殖/ 第6章 政治―日本社会再設計に立ち塞がる数多の勘違いを排除する/ 第7章 全体―私たちは、どこから来て、どこへ行くのか




【著者紹介】
宮台真司 : 1959年宮城県生まれ。社会学者。映画批評家。首都大学東京教授。公共政策プラットフォーム研究評議員。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了(社会学博士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Y さん

    ページ数以上にボリューム満点な内容。聞きなれない専門用語などが数多く出てくるが、とても的を得ている上にわかりやすい註釈がついてるのでそこまで置いてけぼり感をくらうこともなかった。1996年のある時点を境に自己のホメオスタシスが重要化されるにつれ、自己防衛に役立つのであれば現実も虚構も等価な素材として享受されるようになって、オタク差別も薄れていったという話が興味深かった。システムに過剰依存することによる弊害が長々と述べられていたが、震災を引き合いに出している箇所が特に切実に響いた。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    ポストモダンとしての終わりなき日常(46頁〜)。原発はコスト、リスク、環境的に非合理(51頁)。宮台先生がエアコンの壊れた教室で学生たちが窓を開けないため開けさせた。明けない理由は、共通前提の空洞化という(52頁)。結果的に、終わりなき日常は永遠に終わらない(72頁)。逆説的だがそれが真実なようだ。アリストテレスの良い社会は、徳のある 者が溢れる社会(263頁)。徳とは内から湧き上がる力(264頁)。社会は人間活動に由来する不透明な全体性(286頁)。

  • しーふぉ さん

    社会学を勉強した人なら誰でも知っているはずの宮台真司の本です。難しい単語がたくさん出てきます。ガン黒ギャルは男性から性的な目で見られなくするためにしていたという説とか本当かな?

  • nbhd さん

    曰く「地域住民と役所が手を組んで店舗型風俗を撲滅したことによって、そのしわよせが派遣型風俗に…結果、従事する女性が性病と暴力にさらされる機会が増えた」。あいかわらず激しくスマート。宮台社会学の総括的な本、難解、個人がどうのこうのというよりシステム志向。結論的には、住民投票運動のような設定によって、個人の自立性を育む、みたいな。自分自身のどうしようもないメタ・メタ・マインドに悩まされている身としては、ノルベルト・ボルツの「サードオーダー」=距離化総体からの距離化という考え方は有効な処方箋になりそうだ。

  • 九曜紋 さん

    宮台社会学の集大成。政治、経済、社会等と、その背後にある哲学はもとより、サブカルに至るまで、ジャンル横断的な該博な知識にはただただ感服するが、相変わらず難解(苦笑)。講演や講義を文字に起こしたものだが、視覚を駆使しても難解なのに、聴覚のみで理解しなければならないとすれば、さらに難しいな、と。3.11大震災により、「終わりなき日常」は終わった、との論調が溢れたが、この言葉の主唱者として著者は「終わっていない」とのこと。ここ、注目。

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宮台真司

1959年宮城県生まれ。社会学者、映画評論家。東京都立大学教授。1993年からブルセラ、援助交際、オウム真理教などを論じる

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