邪魔 上 講談社文庫

奥田英朗

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062739672
ISBN 10 : 4062739674
フォーマット
出版社
発行年月
2004年03月
日本
追加情報
:
15cm,414p

内容詳細

及川恭子、34歳。サラリーマンの夫、子供二人と東京郊外の建売り住宅に住む。スーパーのパート歴一年。平凡だが幸福な生活が、夫の勤務先の放火事件を機に足元から揺らぎ始める。恭子の心に夫への疑惑が兆し、不信は波紋のように広がる。日常に潜む悪夢、やりきれない思いを疾走するドラマに織りこんだ傑作。

【著者紹介】
奥田英朗 : 1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て1997年『ウランバーナの森』(講談社文庫)でデビュー。第2作目の『最悪』が話題となりロングセラーに。『邪魔』で第4回大薮春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    『空中ブランコ』の伊良部医師のイメージが抜けない奥田英朗だが、この小説ではきわめてシリアス。小説作法も凝っている。プロットの進め方が単線的ではないのである。読者によって受けとめ方も違うと思うが、私から見れば主人公は恭子と九野の両方である。事件を通じて接点が生じるものの、本来は別個の生活があり、属する社会があった。読者としては両者に感情移入してしまうのだが、そうすると、それぞれの置かれた状況があまりにも理不尽であり、またせつない思いにとらわれるのである。下巻がどんな展開を見せ、また収束して行くのか楽しみだ。

  • Atsushi さん

    上巻を読了。夫に放火の容疑がかかるパート勤めの主婦及川恭子、愛する妻を身篭ったまま交通事故で失った刑事九野薫、非行に走る高校生渡辺裕輔の3人が少しずつ接点を持ちながらストーリーは展開する。その他の登場人物も多くなかなか先が読めないもどかしさ。悶々としたまま下巻へ。

  • ehirano1 さん

    「最悪」よりもゆったりとしたペースで”案の定の群像劇”が展開していきます。でも、こういうの先が分かってても読んでしまいます。ところで、喫茶店に上座と下座があることを本書で初めて知りました・・・喫茶店に取って代わったスタバにもあるのでしょうか?

  • AICHAN さん

    Book-Off本。奥田英朗の作品にしては読みにくい。ぐんぐん読めなかった。伏線が幾重にも張られ、それぞれ細かい描写が続くので、話がなかなか前に進まない。1冊の本を読むのにこんなに時間がかかったのは実に久しぶりだ。図書館に寄贈。

  • イアン さん

    『最悪』『無理』と並ぶ奥田英朗のネガティブワード3部作。パート従業員の恭子は、夫の勤務先の放火事件を機にある疑惑を持つ。7年前に事故で妻を喪った刑事・九野は、放火事件を追う中で警察と暴力団、企業との癒着に気付く。不良高校生・祐輔を含めた3つの群像劇の交わる先に待ち受ける未来とは…。発端は横領とボヤ程度の放火なのに、そこから派生する負の連鎖が凄まじく、重厚なクライムサスペンスのリアリティに圧倒される。ここまでは「崩壊」の方がタイトル的にしっくりくるが、誰にとって何が「邪魔」なのか、下巻に期待しつつ進みます。

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人物・団体紹介

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奥田英朗

1959年岐阜県生まれ。プランナー、コピーライター、構成作家を経て、’97年『ウランバーナの森』でデビュー。2002年『邪魔』で第4回大藪春彦賞を受賞。’04年『空中ブランコ』で第131回直木賞を受賞。’07年『家日和』で第20回柴田錬三郎賞を受賞。’09年『オリンピックの身代金』で第43回吉川英治

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