慶応三年生まれ七人の旋毛曲り 漱石・外骨・熊楠・露伴・子規・紅葉・緑雨とその時代

坪内祐三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784838712069
ISBN 10 : 4838712065
フォーマット
出版社
発行年月
2001年03月
日本
追加情報
:
20cm,552p

内容詳細

慶応3年生まれの夏目漱石、幸田露伴、正岡子規、尾崎紅葉など「偏屈」男7人の生き方を描く。誕生から日清戦争に直面する27歳までを同時進行で綴る、新機軸エッセイ。

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読書メーターレビュー

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  • もりくに さん

    やっと念願の一つを。私は「好きな」食べ物は、断然最後まで取っておく。というわけでもないが、内田樹さんの「日本辺境論」も、網野善彦さんの「無縁・公界・楽」も、渡辺京二さんの「逝きし世の面影」もすべて「積読」。さすがに老い先考えて、読書については方針転換。著者がアメリカ文学を学んでいた頃、アメリカ文学史(文化史)の「当たり年」を教えてくれた書物が、二冊。一冊はF・Oマシーセンの「アメリカン・ルネッサンス」。1850〜55年の間にエマーソン「代表偉人論」、メルヴィル「白鯨」、ソロー「森の生活」などが刊行された。

  • 猫丸 さん

    題名の通り。七人を各章で分担記述するのではなく、同時進行で「そのとき彼は?」と書き進めるスタイル。文学史的であるとはいえ、この七人に絞ったために読みやすい。この中では子規がはじめに病没することになるが、本書はついに手に負えなくなって明治三十年に至る手前で放り投げてしまう。いきなりの強制終了である。おかげで子規は存命で意外にイケる小説を連載しているし、漱石は倫敦に行ってすらいない。主に紅葉と露伴について詳しく書いてあるのは助かった。何となく二人の区別がついていなかったけれど、これでハッキリした。

  • tjZero さん

    正岡子規、尾崎紅葉、斎藤緑雨、夏目漱石、南方熊楠、幸田露伴、宮武外骨…という慶応三(1867)年生まれの7人の文豪の歩みを、時代背景と共に描いたノンフィクション。それぞれの心理的、物理的な距離に遠近はあるものの、7人それぞれが直接、間接に影響を与え合い、文壇を輝きながら巡る”北斗七星”のような存在になっていく様子が、アクチュアルに綴られる。彼らの著作だけでなく、当時の日記、評伝なども丹念に編み直した労作。

  • 星落秋風五丈原 さん

    シェークスピア研究の草分けの坪内逍遥が「ハムレットのガートルード の性格を分析せよ」と言われて「道徳的に悪い」と答えてバツをもらって しまった。なぜなら、その頃まだ役の性格分析なんてものは全く行われて いなかったのである!紅葉にかわいがられたばっかりにその紅葉に掲載する はずだった小説を蹴られるなど冷遇された田山花袋。その彼が主流を 占めるようになった時、仇とばかりに徹底的にハズされてしまう泉鏡花。 でも紅葉は優しくも厳しく弟子に接して面倒見が良いと評判だった。 初めて知る事実が面白かったです。

  • bafuken さん

    タイトル見ただけで、読みたいと思わせる、そんな本でした。明治という新しい日本の国の歩みとともに青春時代を駆け抜けてゆく7人それぞれの物語が微妙に絡まりつつ進んでゆく。作者の企画の妙味とは対照的に、若干尻切れトンボ的に突然終わってしまうのが惜しい気がしました。

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人物・団体紹介

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坪内祐三

1958(昭和33)年‐2020(令和2)年。東京都渋谷区生まれ、3歳から世田谷区育ち。早稲田大学第一文学部人文専修卒、同大学院英文科修士課程修了。1987(昭和62)年から1990(平成2)年まで「東京人」編集部員。1997(平成9)年、『ストリートワイズ』(晶文社)でデビュー。2001(平成13

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