ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家 角川ソフィア文庫

圀府寺司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044005283
ISBN 10 : 4044005281
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;15

内容詳細

ファン・ゴッホは、生きることの難しい人間だった。高い理想、激しい気性、有り余る情熱ゆえ、学校にも職場にも教会にもなじめず、やがて画家の道だけが残る。ハーグ派、印象派、浮世絵版画との出会いに導かれ、駆け抜けた37年の短い生涯。その心中には、孤高の理想を憧れの地「日本」に託しつづけた、ユートピアへの儚い希望があった。主要作品をオールカラーで辿り、残された手紙によって画家の人生を浮かび上がらせる決定版。

目次 : 序 出生から画家になるまで/ 第1章 オランダ時代―愛に飢えた修業者(ハーグ派の画家との交流/ 捨てられた女 ほか)/ 第2章 パリ時代―豊穣なる混沌の一幕(印象主義/ 印象派から得たもの ほか)/ 第3章 アルル時代―夢への逃避行、「日本」色のユートピア(失敗作/ 架空の太陽 ほか)/ 第4章 サン=レミ時代―迫りくる悪夢たち(星空/ つくられた風景 ほか)/ 第5章 オーヴェール=シュル=オワーズ―切れた糸(「日本」との接触ふたたび/ 「出現」 ほか)

【著者紹介】
圀府寺司 : 1957年、大阪府生まれ。大阪大学文学部卒業後、81年から88年までアムステルダム大学美術史研究所に留学し、文学博士号を取得。博士論文でオランダ・エラスムス財団よりエラスムス研究賞を受賞。広島大学総合科学部助教授を経て、大阪大学文学研究科教授(西洋美術史)。2004年から05年まで、ワルシャワ・ユダヤ歴史研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ジョゼ★マイペース出没@アイコン変更 さん

    2005年のゴッホ展に行き、本物のゴッホの絵を見たことがある。 その時、すごく感動したのを覚えている。 それから18年経ったけれど、この本を読めて良かった。 たくさん残っている手紙などから、ゴッホの人柄や人生が見えてきた。 圀府寺司さんの文章は難しくなく、ゴッホについて何にも知らない私でもゴッホがどういう人物だったかどういう人生だったかを分かりやすく学ぶ事ができた。 日本を理想郷としていたゴッホに妙に親しみを感じた。 今回読んで得た知識と共にゴッホの絵をこの目でまた観ることが出来れば一番いいなと思う。

  • けいご さん

    12月に福岡開催予定のゴッホ展に備えて久々フィンセントに纏わる本を手にとってみました★フィンセントを他のどの画家とも違う特別な存在にしているは「才能」でもなければ「耳切り事件」や「自殺」でもない。特別な存在の理由は手紙だ。との筆者のあとがきにめっちゃ共感★フィンセントの絵画は苦みも辛みも、甘味(はほとんど無いけれど個人的に少しだけ入れたい)も全部が人生のフルコースとして襲ってくるから嫌いになれないんだよな〜。そう思った1冊でした★

  • かめりあうさぎ さん

    ファン・ゴッホは生きることの難しい人間であった。彼の作品は何故こうも特別なのか。それは才能だけでもその数奇な生き方だけでもなく、膨大に遺された手紙=ファン・ゴッホ自身の言葉によるものなのだと実感しました。『ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家』というタイトルですが、アルルで画家のユートピアを作ろうと理想に燃えた時代を軸として、そこへ向かう道のりと、その夢が破れた後から死までの道のりを作品と手紙を通して考察しています。彼の中にあった日本とは、実在のものというより理想化された想像と妄想の日本だったのかな。

  • ハチ さん

    ゴッホ本、何冊でも読める。ゴッホの人生を何度でも読みたくなるし、作品も何回でも見たくなる。…マルタン親爺が言っていたように『傑作を描かないといけないのだ』…切羽詰まっるゴッホの右手に神が宿る!ドラクロワもミレーもゾラも聖書もなにもかもを味方につけて、全くふりむいて貰えなくて!…また絵画をみたい。

  • まさかず さん

    正直に言うと、はじめてゴッホの絵を見たときは その良さはわからなかった。厚塗りの雑な絵画。 いつから星月夜の寂しさやらアーモンドの花咲く枝の明るさを素直にいいなぁと思うようになったんだろうと思う。今でもゴッホの絵ではなく 本当に尊いものは生きにくさを抱えながら 情熱をひとつに傾け生きた人と距離感や何がどう影響するかが分かりにくい病を理解しつつ心を砕き信じ支え続けた者や後悔を使命にかえ画家の評価を発信し続けた者。その結果の今、という各々の生きざまこそ尊いのだと思う。献身の意味と美しき世界。

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