日本映画史110年 集英社新書

四方田犬彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087207521
ISBN 10 : 4087207528
フォーマット
出版社
発行年月
2014年08月
日本
追加情報
:
288p;18

内容詳細

日本映画史の全貌を明らかにした集英社新書『日本映画史100年』(二〇〇〇年刊行)。映画ファンの座右の書として、映画を学ぶ人必携のテキストとして、長きにわたり版を重ねてきた。そして刊行から一〇年以上。この間、日本映画は劇的な変貌を遂げた。製作本数の激増、フィルムからデジタルデータへの記録媒体の変化、インターネット配信への配給…本書はそうした日本映画を巡る近年の状況を踏まえ、最新の研究成果も織り込みながら、新たなる論考を加えた増補改訂版にして決定版である。

目次 : 日本映画の特徴について/ 活動写真1896〜1918/ 無声映画の成熟1917〜30/ 最初の黄金時代1927〜40/ 戦時下の日本映画/ 植民地・占領地における映画製作/ アメリカ占領下の日本映画1945〜52/ 第二の全盛時代へ1952〜60/ 騒々しくも、ゆるやかな下降1961〜70/ 衰退と停滞の日々1971〜80/ スタジオシステムの解体1981〜90/ インディーズの全盛へ1991〜2000/ 製作バブルのなかで2001〜11

【著者紹介】
四方田犬彦 : 1953年大阪府生まれ。東京大学で宗教学を、同大学院で比較文学を学ぶ。批評家として、映画、文学、漫画、都市論、アジア論といった幅広い領域で活動を続けている。1998年『映画史への招待』(岩波書店)でサントリー学芸賞受賞。2014年『ルイス・ブニュエル』(作品社)で芸術選奨文部科学大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • コットン さん

    日本映画の黎明期から今日までの映画史で監督については興味深くかつ面白く読めました。映画館が劇場とか、何々座とか言うのは演劇が大きな影響を及ぼしていたという事を知りました。

  • 蛸 さん

    「日本映画」という括りに対する疑問(そもそもどこからどこまでが日本映画なのか)から始まっている点からして誠実。映画が前映画芸術である舞台表現などから多くのものを負っているという指摘や、植民地下での映画製作に関する文章はまさしく著者ならでは。全体的に政治的文脈における日本映画、と言った趣が少し強い気がするけど確かにこれ一冊で日本映画史の概要は把握できる。まだそれほど時間が経っているわけではないにも関わらず、2000年以降の日本映画に対する批評がとても的を射ているのも印象的。何はともあれ邦画が見たくなります。

  • かんがく さん

    映画鑑賞が好きだが、洋画偏重で邦画を見てこなかったので概略を知るために読む。それぞれの時代背景と映画界、技術、監督、作品について簡潔にまとめられていてとてもわかりやすい。政治性や精神性に対しての言及が多いので、自分の興味関心とも近く面白く読めて観たい映画も増えた。

  • swshght さん

    新書で映画史を読める幸福。その一翼を担うのが四方田の『日本映画史100年』だった。本書はその増補改訂版。ゼロ年代の日本映画史が新たに付け加えられている。「後書」の感動的な一文を紹介しておこう。「映画の研究の根底には、つねにノスタルジックな衝動がつきまとう。田中純一郎から飯島正、蓮實重彦まで、これまで日本映画をめぐる書物を手掛けてきた先達たちを見ると、自分たちが青春時代にあれほどまでに感動した映画の体験が、そのまま風化してしまうのを、なんとか食い止めておきたいという衝動が、読む側にひしひしと伝わってくる」。

  • ブラックジャケット さん

    日本映画は百年の歴史を持つ。1920年代後半から30年代、そして1950年から60年代前半の二回の黄金時代があったという。さらには東京と京都という映画製作の拠点から現代劇と時代劇という二大潮流の発信源とした。新書版というコンパクトな容量の中で、全体を概説するという困難な課題を見事にこなした。私も映画レビューを通して、現在の日本映画に一抹の懸念を持つ者でもある。偉大なる遺産を食い潰し。すでに優秀なスタジオは消滅した。微温的な作風がまかり通り、目的意識のしっかりとした韓国映画の後塵を浴びるようになった。

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