「文系学部廃止」の衝撃 集英社新書

吉見俊哉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087208238
ISBN 10 : 4087208230
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
254p;18

内容詳細

「文系学部廃止」の報に沸き立つわが国の教育界。
理系偏重の学部再編を推し進める「官僚の暴走」により、近代日本の教養の精神はここに潰えてしまうのか?
大学論の第一人者が驚愕の舞台裏を語る。

【著者紹介】
吉見俊哉 : 1957年、東京都生まれ。東京大学大学院情報学環教授。同大学副学長、大学総合教育研究センター長などを歴任。社会学、都市論、メディア論、文化研究を主な専攻としつつ、日本におけるカルチュラル・スタディーズの中心的な役割を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ゲオルギオ・ハーン さん

    2016年発行。東京大学の副学長、大学総合教育研究センター長を歴任されていただけあって、無責任な理想論ではなく冷静な現状分析と将来像を解説する一冊になっている。学問について役に立つ、立たないという近視眼的なことで考えて大学を運営するのは適切ではない思う。学問的な問題意識を持って、ゼミでみんなと意見を交換したり、議論しながら研究するというのは在学中はその価値をよく分からなかったが、卒業後にそれがとても貴重な経験だったし、実は仕事の中でも活かされていることに気付かされることがある。

  • ステビア さん

    熱くて充実してる

  • 緋莢 さん

    「大学は、何に奉仕すべきか?」2015年6月、文部科学省が出した「国立大学法人等の組織及び業務全般の見直しについて」という通知は、「国が文系学部を廃止しようとしている」と各メディアが報じて、騒動となった。事の経緯を見誤った報道ではあったが、「文系」軽視の傾向は否定できないものがある。「役に立たないが、価値はある」という風説の真意を探り、「文系的な知」が役に立つ論拠を提示。実効的な大学改革への道筋を提言した本。

  • Ecriture さん

    これは読んでほしい。文系学部廃止論は、メディアや知識人が安倍政権叩きのネタとして過剰に受け止めたきらいはあるが、文系が不要と認識される下地があったことは大問題。反論した教員たちもリベラルアーツ・教養教育・人文社会学の区別がついておらず、有効な反論が少なかった。文系学問に属すると思っている教員が、「文系学問は役に立たない。しかし役に立たないものにも価値がある」とよく考えもせずに開き直って主張することを、ウェーバーの「目的合理的行為」と「価値合理性」の概念や大学学問の歴史を用いて適切に批判している。

  • ひよピパパ さん

    2015年に文科省が出した通知に端を発した文系学部廃止論の問題点を指摘するところからはじまって、価値創造的次元における文学の知とその有用性、大学のあるべき将来像へと議論が進められている。随所に筆者の卓見が光り、感服した。形式的な柳生流の剣法と、相手に応じて柔軟に適応する宮本武蔵の剣法を例に出しながら、大学の改革には後者を目指していかなければならないとする議論は面白かった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

語学・教育・辞書 に関連する商品情報

おすすめの商品