YMO1978-2043

吉村栄一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041098387
ISBN 10 : 4041098386
フォーマット
出版社
発行年月
2021年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
A5判 / 336ページ

内容詳細

ファン必携、YMO完全ヒストリー。「2043」の秘密は本書の中に。

本書は、YMOが結成された1978年から「散開」した1983年直後までを第1部、再生を果たした1992年から2021年初頭までを、第2部としている。
第1部は、当時の国内外の資料をあらためて精査した上で、多くの関係の方々を取材して得た証言から構成している。
1970年代末から1980年代初頭の日本にYMOという稀有な存在がどのように誕生し、当時の社会情勢の中でなぜ広く受け入れられ、さらに前例のない形での海外進出を果たすことができたのか。
ぼくはその当時は地方都市に暮らす10代で、遠い外部から憧憬の眼差しで見つめたかつてのYMOの姿を今回あらためて凝視し直したとも言える。
ここでは、1980年代から1990年代にかけて構築され、ほぼ完成されていたYMOに関する「神話」を一度頭から追い出して、フラットな気持ちで事実を追い、情報の確認もしたつもりだ。当時、海外からYMOはどう見えて、どう捉えられていたのかも調べてみた。
第2部の1990年代から現在までは、幸いにも取材者としてYMOとそのメンバーたちに接することが多く、何度かの海外公演にも立ち会うことができた。
その際に得た本人たちの証言や感慨を原稿に多く組み入れることで、この第2部ではメディアなど第三者のフィルターを通したYMOではなく、自分の目で見て、自分の耳で聞いた事実や言葉を中心に内容を組み立てることができたのは僥倖だった。内部ではないが、そこに近い視点からYMOの新しい歴史を追ったつもりだ。
(「はじめに」より)

【目次】
いままで知られていなかった新事実も満載
■はじめに
■第1部 1978‐1983(全13章)
第1章 「イエロー・マジック・オーケストラ」その誕生の背景にあったもの、変転していく運命/第6章 ワールド・ツアー『FROM TOKIO TO TOKYO』/第7章 YMOの転機となった、世界との連帯をしめすバック・グラウンド・ミュージック「BGM」/第13章 「ビハインド・ザ・マスク」の軌跡/ 他
■第2部 1992‐2021(全15章)
第1章 『テクノドン』の目覚め/第3章 20世紀の終わりに〜奇貨としてのスケッチ・ショウとHAS/第5章 実質的な再々結成。「ライディーン79/07」/第15章(終章) 2020年、パンデミックの社会で 他
■おわりに
■YMO作品リスト ■YMO年譜 ■引用発言出典一覧


●吉村 栄一:1966年福井市生まれ。80年代終りに月刊誌『広告批評』編集者に。同誌発行人・編集長の故天野祐吉氏、故島森路子氏に薫陶を受ける。90年代初めにフリーランスの編集者、ライターとなり、主に音楽、スポーツ、カルチャー方面での仕事を手がける。主な編著書に『YMOピリオド』(94年徳間書店)、『これ、なんですか? スネークマンショー』(02年・新潮社)、『坂本龍一 いまだから読みたい本』(11年・小学館)、『戦場のメリークリスマス 30年目の真実』(14年・東京ニュース通信社)、『龍一語彙』『40ymo』など。

【著者紹介】
吉村栄一 : 1966年福井市生まれ。月刊誌『広告批評』(マドラ出版)編集者を経てフリーランスの編集者、ライター、コピーライターに。2014〜2015年には松武秀樹氏とともに『YMO楽器展』、2018〜2019年にかけて牧村憲一氏、高野寛氏とともに『イエロー・マジック・チルドレン』一連企画をプロデュース(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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ページ数の割にはマニアックな話、しられざ...

投稿日:2021/06/14 (月)

ページ数の割にはマニアックな話、しられざる史実の記述は少なかった気がしますが長い歴史をうまくまとめられていてファンは必見の内容でしょう。2000年以降の再結成?以降の内容が多いです。

watatak さん | 兵庫県 | 不明

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これまで発売されてきた多くのYMO関連の...

投稿日:2021/04/25 (日)

これまで発売されてきた多くのYMO関連の書籍同様、時系列に沿って書かれている。しかし、今回初めて知ったエピソードや初めて見た写真も紹介されている。ライディーンのシングルジャケットデザインは本来別の目的で作られたこと、テクノデリックでサンプリングされた「工場音」は誰が録音してきたのか、タイトルの誤植がそのまま正式登録されてしまった曲、本書のタイトルにある2043の意味は・・・などなど詳細はネタバレになるので読んでからのお楽しみということで。

えせがっぱ さん | 岩手県 | 不明

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世にYMO関連本や歴史本は数多くあれど、こ...

投稿日:2021/04/21 (水)

世にYMO関連本や歴史本は数多くあれど、この本はYMOをよりよく知るための本というよりは、YMOが存在し得た必然でもある、ある特殊な歴史空間を体験するための本のように思える。YMOのその始まりよりも前のサルヴァドール・ダリのいた先鋭的なアートシーンの時代から、Prefuse73が時空をかき回す現代の音楽シーンまでの歴史の中でのYMOの歩みを律儀なまでに、そして有機的に語り抜いている。

u.f.o.313 さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Ken D Takahashi さん

    約40年前の僕が、このバンドに興味を示さなかったら恐らく今の僕の音楽の好みはかなり変わって居たと思う。時系列をおって丁寧に綴られた「YMO歴史本」であります。随分長い時間このバンドを見聞きして居りますが、そんな僕でも充分楽しめて納得出来る一冊でありました。5年程の実働期間よりも、解散(散開)後の期間の方が長くて面白い。つくづく不思議なバンドなのであります。現在闘病中のお二人を気にしつつ、次は「音」で楽しませて戴きたいです。

  • bumps さん

    YMO のデビュー前のミュージシャンや音楽業界の動向など背景も含めて語られている本書。 そうだったのかという余談もふんだんに散りばめてあり、YMOフリークは十分楽しめる内容だと思う。 1978年のデビューから1983年の散開まで、紆余曲折あったのは、多くの人が知るところだが、個性の衝突に苦しみつつも、YMOで音楽を創ることの意味を追求して取り組んだ時期も結構あったのだということが分かる。 この本を読んで、BGM, テクノデリックを聴き込んで見たくなった。

  • almondeyed さん

    この本を読んでいて、なるほどそうだなと思ったのが、この3人はそれぞれバックグラウンドや関心事が違うのに、常に新しい事に挑戦し続けているところが共通している。そして常に彼らよりも下の世代のミュージシャンたちと波長が合っていく。そこがまたおもしろい。

  • Kolon さん

    YMOの歴史が現代に至るまで詳しい取材や情報に基づき網羅的に書かれており楽しく読めた。 知り合いが沢山出て来たが、彼らが果たした役割も良く理解出来た。 YMOへの愛情が突き抜けた本である。

  • Nepenthes さん

    YMOファンならばおおよそ周知の内容であるけれども、スケッチショウ以降の動向・インタビューをこうしてまとめて読めるのが嬉しい。しかし欲を言えば、個人的にはそろそろYMOの楽曲や背後関係を理論的・歴史的に分析してまとめた本が読みたい。楽曲一つとっても非常に興味深いアイデアが満載であることは音楽的にある程度の造詣を持っているのであれば理解出来ることだし、そちらの需要も多いと思う。どんなに分厚くなろうが中身の濃いものになることは必然だし、資料的価値も大きいものになるのでは…と読中何度か思い描いた。

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吉村栄一

1966年福井県生まれ。月刊誌『広告批評』編集者を経て、フリーランスの編集者、ライター、コピーライターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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