平家物語 犬王の巻

古川日出男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309025445
ISBN 10 : 4309025447
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
追加情報
:
200p;20

内容詳細

天衣無縫の能楽師・犬王と、盲いた琵琶法師・友魚。少年たちの友情が、禁断の歌舞を解き放つ!

【著者紹介】
古川日出男 : 1966年、福島県生まれ。98年『13』で作家デビュー。2002年『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞および日本SF大賞を受賞。同作は07年『月刊PLAYBOYが選ぶこの10年のベスト・ミステリー』第一位にも輝いた。06年『LOVE』で三島由紀夫賞を受賞。古川版「源氏物語」ともいえる『女たち三百人の裏切りの書』で15年に野間文芸新人賞、および16年に読売文学賞(小説賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • chimako さん

    母の腹の中で父親に生け贄にされた赤子。赤子の美しさも清らかさも全てを奪われ、穢れと汚れをまとい生まれた子。名も与えられず、顔を覗かれることもなく、ましてや抱かれることも乳を含ませてもらうこともなく育つ穢い子。それでも殺すことは許されず、自分の力で生き延びる汚れた子。やがて自分で自分の名を決める。犬王。……ある日父と檀ノ浦に潜り、秘中の剣を拾い上げ、その剣に光を奪われた男児。盲て琵琶を奏でる者となる。その名を友魚。目の見えぬ友魚と異形の犬王は生涯の朋となる。これは二人が駆け抜けた物語。張りつめた物語。

  • ひらちゃん さん

    平家物語は学生の頃、吉川英治訳で読んだきり。古川さんの訳を読んでからのがこちらはよかったのかも。エンターテイメント煽るる犬王(猿楽)と友魚(琵琶法師)の物語。犬王は実在して世阿弥と人気を二分してたそうな。ここに出てくる犬王は数奇な運命に翻弄されつつ力強く生き抜いている。終始、能を見ている様な錯覚の異な文章に惹き込まれた。

  • shikashika555 さん

    映画が今ひとつしっくり来なかったのでこちらの方がわかりやすいかと読んでみた。映画では曖昧にしか説明されていない箇所の答え合わせができたかな。 とてもスピード感のある運びで 所々走るような感じがした。これは活字より口承文芸の方がよりピッタリ来るのではないだろうか。 そして欲を言えば、関西の言葉に置き換えてみたら 標準語ではこぼれてしまっている質感も拾えそうだな、などと思う。 本当に勝手な感想で恐縮ですが。

  • 路地 さん

    もう1人の主人公とも言うべき琵琶法師の語りを思わせるリズミカルで疾走感溢れる文体。それでいて、時代背景や夢幻能の成り立ちがしっかり書き込まれているので、知的好奇心も満たされる楽しい作品だった。久しぶりに能を観に行きたくなる。

  • シロナガス西瓜 さん

    アニメ映画が面白かったので衝動買い。新奇の平家物語を紡ぐ能役者「犬王」と彼の物語を唄う「友魚」の、歴史では語られない友情の物語。歴史物とは思えないほど軽く疾走感ある文章は、音楽を聴くようにスルリと入ってきて爽快。映画はこんな小難しいもの観る人いるのか?と思っていたので勝手に対比してるけど、そこも面白ポイント。これ原作を先に読んでた人は、映画観たらかーなり印象違うんじゃなかろうか。あんなロックになると思わんでしょ(笑) 原作読んで色々腑に落ちた事もあり、また映画を観たくなった。映画も本もオススメです。是非。

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古川日出男

1966年生まれ。98年『13』でデビュー。『アラビアの夜の種族』で日本推理作家協会賞、日本SF大賞、『LOVE』で三島賞、『女たち三百人の裏切りの書』で読売文学賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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