カメリ 河出文庫

北野勇作

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309414584
ISBN 10 : 4309414583
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
追加情報
:
388p;15

内容詳細

楽しいって、なんだろう?世界からヒトが消えた世界のカフェで、模造亀のカメリは思う。朝と夕方、仕事の行き帰りにカフェを訪れる客、ヒトデナシたちに喜んでほしいから、今日もカメリは石頭のマスターとヌートリアンのアンと共にカフェで働き、ささやかな奇跡を起こす。心温まるすこし不思議な物語。

【著者紹介】
北野勇作 : 1962年、兵庫県生まれ。甲南大学理学部卒。92年、『昔、火星のあった場所』で第4回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、デビュー。2001年、『かめくん』で第22回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 橘 さん

    とても面白かったです。カメでアメリだから、カメリかぁ。可愛い。ヒトのいなくなった世界で、ヒトデナシたちが集うカフェでの、マスターやヒトデナシたちの会話がふんわり哲学的に感じました。なんてことない会話で、するする読んでしまうのですが、よく感じてみたら深い。メトロで迷うお話で、ヒトデナシたちが、カヌレの型の形状の話をしていて、ここではないどこか、に、現場かな?と返してるのが可愛くてお気に入りです。未知との遭遇かな。カメリが作ったカヌレは不思議だったな。どのお話も、不思議でちょっと寂しくて可愛かったです。

  • かわうそ さん

    強い意志を持って前に進もうとするカメリの健気なキャラクターが、書割のような舞台設定から醸し出されるどことない寂しさを増幅してなんとも不思議な読み心地。そして今回もしっかりとSFしているのが素晴らしい。

  • niisun さん

    大好きな作品『かめくん』と同じく、“模造亀(レプリカメ)”が主人公ということで読んでみました。相変わらず独特の世界観で面白い!人のいなくなった世界に残されたアンドロイドと生き物たちの世界?はたまた、取り残されたアンドロイドたちが見ている夢の世界? 荒唐無稽な話のようであり、現世の真実を言い当ててしまったような話でもあり。「楽しくしている、ということと、楽しそうに見えるということに、何か違いはあるのか」など、禅問答のように繰り返される主人公カメリの問いが、少しずつ真理に近づいていくのが、非常に面白いですね♪

  • ぜんこう さん

    SFなんだけど何というかまぁこんなのもありだよあなぁ・・・終わり。いやいやこれだけじゃない。ヒトがいなくなった泥だらけの世界。シリコン頭のマスターのカフェで働く模造亀のカメリと泥用戦闘兵器(?)ヌートリアンの赤毛のアン。客はヒトデから作られたヒトデナシ。泥コーヒーに泥饅頭・・・どう考えても美味しさは感じられないが。 このカフェを中心にいろんな不思議なお話。この世界は何なんだ? 最後の話で「カメは夜更け過ぎに雪へと変わる」というので一人脳内で爆笑してました。 よくわからんけど北野勇作さん、やめられない。

  • 宇宙猫 さん

    ★★★★★ SFマガジンで楽しく読んでた。人が滅んだ未来なのか よくわかんない世界での、不思議な生き物たちの不思議な生活が大好き。言葉遊びな名前の解釈も楽しい。

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北野勇作

1962年生まれ。作家

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