漢倭奴国王から日本国天皇へ 国号「日本」と称号「天皇」の誕生 京大人文研東方学叢書

冨谷至

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784653043744
ISBN 10 : 4653043744
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
冨谷至 ,  
追加情報
:
222p;20

内容詳細

いまなお説の一致をみない国号「日本」、称号「天皇」の誕生の解明を念頭に、紀元前より数世紀にわたって繰り広げられた古代日本の対中国交渉の歴史にせまる。中華世界に従属した「倭」「王」は、いつどのように「日本」「天皇」への脱皮をはかったのか。そしてその思惑とは。

目次 : 第1章 倭国の認識/ 第2章 漢倭奴国王/ 第3章 親魏倭王卑弥呼/ 第4章 倭の五王の時代/ 第5章 日本列島における漢字の伝来/ 第6章 疎遠の六世紀―南朝中華主義の没落/ 第7章 日出る国の天子―遣隋使の時代/ 第8章 天皇号の成立/ 第9章 国号日本の成立

【著者紹介】
冨谷至 : 1952年大阪府生まれ。京都大学文学部史学科東洋史学専攻卒業。文学博士。京都大学名誉教授。スウェーデン王立アカデミー会員。専門は中国法制史、簡牘学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • はるわか さん

    山海経。前80〜2年漢書地理志「楽浪海中に倭人あり」。57年後漢光武帝「漢委奴国王」、志賀島金印、倭奴国、倭国。遼東半島・公孫氏の滅亡。239年景初3年!邪馬台国・卑弥呼「親魏倭王」、魏志倭人伝、金印。親魏大月氏王。漢帝国の崩壊と南北朝の分裂、胡族国家の南下。5世紀倭の五王「安東大将軍倭国王」。6世紀空白の一世紀。胡漢融合の新たな中華帝国の成立。600年遣隋使。天智朝から統一国家成立。622- 623年 白村江の戦いの敗戦。「天皇」号、国号「日本」の成立(飛鳥浄御原令)。702年 遣唐使。

  • tom さん

    最近、冨谷至さんの書いたものを読んでいる。この本は、「天皇」「日本」という言葉の出自について検討するもの。論拠とするのは、中国に残された多数の文書や古事記、日本書紀、その他の文書。古事記やら日本書紀なんてもの、読もうと思ったこともないし、そもそも読解することができない。そして、冨谷さんは、中国の文書(漢字ばかり)も引き合いに出し、中国の古代史と関連させながら解き明かす。なるほど、「天皇」「日本」という言葉は、はこんなふうにして形成されたのかとようやく知ることができた。面白い。

  • やすお さん

    金印に彫られた「漢倭奴国王」の「倭」が「日本」となり「王」が「天皇」になった経緯を解説している。日本の古代史研究者ではなく古代中国の研究者の視点で解説されている。本書を読むと、古代の中国と日本、朝鮮半島の関係から、いかに「日本」と「天皇」という呼び方が生まれたのか分かる。「倭」が蔑称であったり、「王」という漢字が、実は中国の支配下にあることを意味したり、そのような理由で日本側が新しい呼び名を制定したという物語は、古代日本でいかに中国と対等の立場になろうと努力した光景が頭に浮かぶ。

  • 黒豆 さん

    この本を読んでみようと思ったきっかけは冒頭にも記載されているが書評で、倭 がいつから 日本 という呼び名に変わったのか?に興味も持ったから。ちなみに両方とも読みは やまと 。 漢時代に 倭国 としての朝貢関係から白村江の戦い以降、隋との対等関係、倭国から日本へ。 独自の解釈もあるようだが説得力があった、

  • さとうしん さん

    中国学者の立場からの日本・天皇号に対する観点を提示するということだが、倭国=倭奴(わど)国説などいくつかの説を除いては、一般的な話を手堅くまとめていという感じ。白村江の戦いは日本側にとっては唐との全面戦争であるが、唐側にとってはあくまで百済の残党との戦いであり、両者の認識にずれがあるという話は面白い。ただ、昨今流行の「東部ユーラシア」の観点からの外交論と比べると、全般的に物足りなさを感じる。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品