新世界秩序と日本の未来 米中の狭間でどう生きるか 集英社新書

内田樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087211740
ISBN 10 : 4087211746
フォーマット
出版社
発行年月
2021年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
姜尚中 ,  
追加情報
:
256p;18

内容詳細

コロナ後の国際関係はどう展開していくのか? 
そして、この国が復活を遂げるためのカギとは?
現代日本を代表する論客ふたりが描き出す、これからの世界の見取り図!

コロナ禍という未曾有の大惨事を経て、世界は劇的な変化を遂げました。
今や、「新世界秩序」とでも呼ぶべき新たな国際関係が立ち現れつつあります。
アメリカでは混乱と分断の中でトランプが退陣し、バイデン新大統領が誕生。
一方、中国は香港問題やウイグル問題を経ながらも、パンデミックの抑制に成功して「ワクチン外交」に乗り出そうとしています。
この米中による覇権抗争のもとで、コロナ後の世界情勢はどのように動いていくのでしょうか。
そして、日本はいかなる道を選べば良いのでしょうか。
現代日本を代表するふたりの論客が、これからの世界の見取り図を描きます。

【本書の主な内容】
・アメリカの「分断」は、実は建国の時点で宿命づけられていた!
・積極的な対外姿勢の裏側に隠されている、習近平の焦りとは
・2020年代の中国が抱えている「時限爆弾」の正体
・バイデン政権はアメリカの外交をどのように転換させるか
・いま、「トルコ」の動きに最も注目しておくべき理由
・「台湾侵攻」は近いうちに起こり得るのか
・コロナ後の日本が生き抜くために一番大切なことは何か

【目次】
序論  世界史を動かす舞台としての東アジア(姜尚中)
第一章 2013年以降の自民党政権で日本はどう変わったか 
第二章 アメリカについて考える
第三章 中国について考える
第四章  「新冷戦」の時代に世界はどう動くか 
第五章 米中の狭間で、日本はどう生きるか
おわりに (内田樹)

【著者略歴】
内田樹(うちだ たつる)
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学名誉教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。
著書は『日本習合論』(ミシマ社)、『サル化する世界』(文藝春秋)、『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書・第6回小林秀雄賞受賞)、『日本辺境論』(新潮新書・2010年新書大賞受賞)など多数。第3回伊丹十三賞受賞。現在は神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。

姜尚中(カン サンジュン)
1950年熊本生まれ。政治学者。東京大学名誉教授。鎮西学院学院長・熊本県立劇場理事長兼館長。著書は累計100万部超のベストセラー『悩む力』とその続編『続・悩む力』『母の教え 10年後の「悩む力」』(いずれも集英社新書)のほか、『ナショナリズム』(講談社学術文庫)、『在日』(集英社文庫)、『維新の影』(集英社単行本)、『マックス・ウェーバーと近代』(岩波現代文庫)、『朝鮮半島と日本の未来』(集英社新書)など多数。小説作品に『母―オモニ―』『心』(いずれも集英社文庫)がある。

【著者紹介】
内田樹 : 1950年東京都生まれ。神戸女学院大学名誉教授。思想家

姜尚中 : 1950年熊本県生まれ。東京大学名誉教授。政治学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    図書館新刊棚。姜尚中先生によると、今や近現代史上初めて、 世界史の舞台の中心に東アジアが浮上(傍点、3頁)。8頁地図によると、日本はリムランドらしい。内田樹先生は待場のシリーズ本で存じ上げていた。ラジオでは金八先生武田鉄矢さんがいろいろ本を紹介、内田先生も取り上げられていた。姜先生はそもそも自由と平等は矛盾という(78頁)。だが、社会科学が求めてやまないのは自由と平等のある社会像だ。内田先生によると、福澤諭吉先生『痩我慢の説』できれいな負け方を言いたかったらしい(223頁)。潔さが必要。

  • けんとまん1007 さん

    このお二人は、それぞれの著作・発言も含め、気づかされることが多い。共通するのは、視座の違い、視野の広さだと思っている。今回もそう。取り上げられている国(特に米中)も、それぞれ決して一枚岩ではなく、流動性を多く持っていること。それを踏まえての、両国の動き方ということ。国の大きさは、人口・面積からくる要素も多い。その点で、今までと同じ考え方では、何も感じ取れないのだということ。

  • さきん さん

    安倍長期政権への批判がことごとく的外れな気がしてならない。長期であること自体や太平洋諸国と連携して中国に対峙するという戦略は外交としては評価して良いと思う。問題は一貫性のない政策。どこにも良い顔をしようとするために、矛盾な政策を展開し、肝心の憲法改正までいきつけなかったこと。トランプ支持者が多い要因を内田氏はともかく姜氏は感覚として掴めていないのではないかということも感じる。インテリが持っている豊富な知識と経験を庶民へ還元せず、自らステータスの上昇に使用していることへ、庶民は不満を持っているということを。

  • Speyside さん

    今世紀の二大強国米中と、その狭間で生きざるを得ない日本の来し方行く末についての対談本。未来予測はそこまで説得力は無かった様に思うが、三カ国の歴史的経緯は非常に勉強になった。特にアメリカ人の価値観が自由偏重で、平等については重きが置かれていないという点は目から鱗。連邦派≒コミュニタリアン≒左派 vs 州権派≒リバタリアン≒右派という図式が建国以来あり、トランプが徴兵逃れや税金逃れなどの醜聞にまみれながらあれ程の支持を集めたのも「自分の自由が最優先」のリバタリアン的価値観からすれば当然との指摘にはとても納得。

  • Twakiz さん

    アメリカ論・中国論・日本の在り方,難しい対談.自分には十分読み解けるだけの地力がなかった.日本の政治にはビジョンやメッセージがないという点には賛同した.「自助・共助・公助」と言い「なるべく政府に世話をさせるな」というすでに元になった総理.そんなに仕事しなくないならなぜ総理大臣になったの?「自由」と「平等」は両立しない,アメリカの成り立ちの話など興味深い.自分が歴史や政治に疎いことがよくわかる本だった.

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内田樹

1950年生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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