そのうちなんとかなるだろう

内田樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784838730599
ISBN 10 : 4838730594
フォーマット
出版社
発行年月
2019年07月
日本
追加情報
:
240p;19

内容詳細

「やりたいこと」を諦めたことも、
「やりたくないこと」を我慢したことも、
僕には一度もありません。

思想家・内田樹の痛快人生案内!

心と直感に従って生きればいい。
無理して決断する必要はない。
「なんとなく」選んだことが、
自分にとって一番いい状態だから。

豪快すぎる半生記!

いじめが原因で小学校で登校拒否
受験勉強が嫌で日比谷高校中退
親の小言が聞きたくなくて家出
大検取って東大に入るも大学院3浪
8年間に32大学の教員試験に不合格
男として全否定された離婚
仕事より家事を優先して父子家庭12年

*昭和の時代を伝える「非日常写真館」も

<あとがきより>

「自分らしさ」という言葉が僕はあまり好きじゃないのですが、
それでもやはり「自分らしさ」というのはあると思います。
ただ、それはまなじりを決して「自分らしく生きるぞ」と力んで創り出したり、
「自分探しの旅」に出かけて発見するようなものじゃない。
ふつうに「なんとなくやりたいこと」をやり、
「なんとなくやりたくないこと」を避けて過ごして来たら、
晩年に至って、「結局、どの道を行っても、
いまの自分と瓜二つの人間になっていたんだろうなあ」という感懐を抱く……
というかたちで身に浸みるものではないかと思います。

僕がわが半生を振り返って言えることは、
僕は他のことはともかく「心と直感に従う勇気」については
不足を感じたことがなかったということです。
これだけはわりと胸を張って申し上げられます。
恐怖心を感じて「やりたいこと」を断念したことも、
功利的な計算に基づいて「やりたくないこと」を我慢してやったこともありません。
僕がやったことは全部「なんだかんだ言いながら、やりたかったこと」であり、
僕がやらなかったことは「やっぱり、やりたくなかったこと」です。
というわけですので、この本はできたら若い方に読んでいただいて、
「こんなに適当に生きていてもなんとかなるんだ」と安心してほしいと思います。

【著者紹介】
内田樹 : 1950年東京生まれ。武道家(合気道7段)。道場兼能舞台兼私塾「凱風館」館長。神戸女学院大学名誉教授。翻訳家。専門はフランス現代思想史。東京大学文学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • けんとまん1007 さん

    ただボーっとしてしているだけでは、何ともならない。やってみる、考えてみる・・・これがあるから、なんとかなってきたんだと思う。時代、環境、いろんな要素があって、出会い・タイミングもある。それでも、自分なりに・・・。あとは、諦めない部分を持つ一方で、諦めちゃうことも必要だ。

  • ネギっ子gen さん

    【一番大切なことは、あなたの心と直感に従う勇気を持つことです。byスティーブン・ジョブズ】嫌なものは嫌。フランス文学者で武道家で思想家である神戸女学院大学名誉教授が書いた、自叙伝。いじめが原因で小学校を登校拒否。受験勉強が嫌で日比谷高校中退。親の小言が聞きたくなくて家出。大検取って東大に入るも大学院3浪。男として全否定された離婚。仕事より家事を優先して父子家庭12年。と読みどころ満載。【脳内BGMは、無論あの無責任男の――】♪銭のない奴あ 俺んとこへ来い 俺もないけど 心配すんな 見ろよ 青い空 白い雲〜

  • たま さん

    内田樹さんの回想記。高校中退、大検、東大のあたりは首を傾げながら読んだ。無頼派ぶりが強調され、書かれていないことが多く韜晦が匂う。後の方の日比谷高校同級生への追悼文から、若さの屈折を感じて納得。大学を出て70年代半ば、合気道に出会ったり翻訳のアルバイトから翻訳の会社を立ち上げたりするあたりは筆致が真っ直ぐになって面白くなった。IBMの電動タイプや初期のワープロは私も懐かしい。最後は人生論。決断とか選択とかはせずに自然な流れで歩け。武道から得たものというが、経済的に恵まれた団塊の世代的だとも思う。

  • テクパパザンビア さん

    面白かった。とても素直に書かれた自叙伝だと思った。『そのうちなんとかなるだろう』って自分に自信のある人間だから言えるんでしょうね…。

  • tokko さん

    これまでたくさん読んできた内田先生の本とは少し違う趣向です。これまでの人生を振り返りつつも先生の思想を形作ってきた経緯にも触れられているという、たいへん興味深い内容でした。今まで出来上がった思想だけを読んでいたけれど、こういう時間の流れの中で醸成されてきたのだということがわかればまた違った印象になるのかもしれません。

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内田樹

1950年生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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