小さなピスケのはじめての旅

二木真希子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784835455747
ISBN 10 : 4835455746
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
39p;29

内容詳細

名アニメーター・二木真希子が残した唯一のオリジナル絵本『小さなピスケ』シリーズ。
多くのファンからの熱いリクエストを受け、装丁を一新し、新装版として復刊決定!

スタジオジブリが放つ数々の名作群は、私たちの心に残る作品として、子どもから大人まで愛され続けています。
そんな数多あるジブリ作品の中でも、特に記憶に残る思い出のシーンの作画を多く担当された稀代のアニメーター・二木真希子さん。ジブリ映画のクレジットでそのお名前をご覧になった方も多いかも知れません。
以下に二木さんが携わったとされる代表的なジブリ作品の名場面を列記してみます。

◇「風の谷のナウシカ」:砂州で王蟲の仔を止めようとするナウシカ
◇「天空の城ラピュタ」:パズーとシータの屋根の上での出会いと鳩の餌やり/ロボット兵の肩の上を走り回るキツネリスたち
◇「となりのトトロ」:メイが小トトロを追跡/おたまじゃくし発見/トトロのドンドコ踊りと発芽〜夜空を覆う大樹の完成
◇「魔女の宅急便」:風になびく草の丘に寝転ぶキキ/雁の群れに遭遇するキキ
◇「おもひでぽろぽろ」:紅花を摘むタエ子
◇「もののけ姫」:巨樹とコダマたち/シシ神の足下で成長しては枯れる草花
◇「崖の上のポニョ」:水魚の上を疾走するポニョ

思わずその場面が脳裏に浮かぶ、素晴らしいシーンの数々を描かれた二木さん。そんな彼女が遺した唯一のオリジナル絵本が、「小さなピスケ」シリーズです。

夏のはじめの晴れた朝
「じぶんの家はじぶんで探すんだよ。」
と、お父さんに言われ、ピスケはたったひとりで旅にでます。
「ここに住んでもいいですか。」
やっと見つけたすてきな場所は――。
(『小さなピスケのはじめてのたび』本文より)

2016年に亡くなられた後、一周忌を機に、映像研究家の叶精二さんなどの呼びかけにより、SNSなどを通じて復刊リクエストが高まり、弊社への問合せも日増しに高まっています。
宮崎駿監督や美術監督の男鹿和雄氏からも、自然描写や想像の世界の木々の力強さ・透明感を絶賛されていた二木さん。そんな二木さんが得意とした動植物への描写が満載のこのお話は、主人公・ピスケをめぐるストーリーはもちろん、繊細で温かみのある絵柄が存分に味わえるとして、多くのファンの方からの共感を呼びました。

今回の復刊では、二木さんの遺言にしたがい、漢字、分かち書き、書体などを新たな形に再編集し、レイアウトもすべて組み直す形をとりました。オリジナルの魅力を活かしながら新装刊を目指す『小さなピスケのはじめてのたび』。その魅力を、この機会にぜひお手にとって直接ご覧ください。

※本書は『小さなピスケのはじめてのたび』(1993年・ポプラ社 刊)を底本に、新たな装丁で出版するものです。

(c) 二木真希子 2018

▼著者プロフィール
二木真希子(ふたき まきこ)
愛知教育大学美術課程卒業後、テレコムアニメーションフィルムを経て、1991年にスタジオジブリに入社。特に動植物の描写を得意とし、数々のアニメーション原画を手がける。2016年5月永眠。
著書に『世界の真ん中の木』(徳間書店 刊)など、装画・挿絵に『精霊の守り人』をはじめ「守り人シリーズ」(上橋菜穂子 著/偕成社 刊)などがある。

【著者紹介】
二木真希子 : 愛知教育大学美術課程卒業後、テレコムアニメーションフィルムを経て、1991年にスタジオジブリに入社。特に動植物の描写を得意とし、数々のアニメーション原画を手がける。2016年5月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • ♪みどりpiyopiyo♪ さん

    「お父さんも、お母さんも、そのまたお父さんもお母さんも、ピスケの年になったら、一人で旅をして、自分で、住むところを決めたんだ」 ■可愛らしい冒険のお話を読みました。ふさふさなしっぽと ふさふさなたてがみが素敵な とっても小さなピスケが、はじめての旅に出ます。■お父さんお母さんのお家、可愛いなぁ♡ 見上げる草むらや、丘の上から臨む開けた草原、流れる雲や、時間の流れなどの自然の描写が生き生きとして。■自分だけの心地よい場所が見つかって、ピスケ 良かったね (ღ′◡‵) (1993年。2018年 改訂版)(→続

  • ふじ さん

    ジブリのアニメーターであり、守り人シリーズの挿絵を手掛ける方の絵本が復刊ドットコムで。良い世界観を存分に堪能しました。まさに「絵」本。家を出て新たに生きる場所を見つけるまでの物語。シリーズ1冊目。

  • らじこ さん

    ここからピスケは始まったのか、と感慨深い思いで読んでしまったのは、2作目を先に読んだからだろう。ピスケが自分の生きる場所を見つけるまでの冒険が描かれているのだが、読んでいると、ピスケの生き方が好きになる。この物語にこめられた愛情に惚れ込んでいく。孤独な人にこそ物語はよく効く、とわたしは思う。物語は、人生に変化をくれるものではないかもしれない。でも、確実に、そっと、人生に寄り添うのだ。心に寄り添い、心を豊かにしてくれる。この物語はそんな愛情に溢れている。

  • ぽてちゅう さん

    一人で旅して自分で決める自分の家。親元を離れ大人の階段を登り始めるピスケ。目の前には高く澄んだ空、だだっ広い大地、明るい未来が開けてます。旅の途中、自然の力に抗えず荷物を失ってしまうピスケですが、お父さんお母さんが持たしてくれた、小さき弱き者(虫たち)を助ける優しい気持ちはしっかり身に着けていました。「ここに住んでもいいですか。」自分の家にと望む木にご挨拶。奮闘の末居心地の良くなった家での一服のお茶は、格別の味だったでしょうね。

  • 風里 さん

    復刊するのがわかる、素敵な絵本。 絵本なだけでなく、小学生向けの図書にしてもいいと思う。 冒険の果て、自分にとって大切なものは何かに気付けば、地に足つけて丁寧に暮らせるのだ。

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二木真希子

愛知教育大学美術課程卒業後、テレコムアニメーションフィルムを経て、1991年にスタジオジブリに入社。特に動植物の描写を得意とし、数々のアニメーション原画を手がける。2016年5月永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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