きつねの橋

久保田香里

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784035405603
ISBN 10 : 4035405604
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
214p;22

内容詳細

ときは平安時代、京の都。主人公・平貞道は一旗あげようと源頼光の郎党となる。ところが、妖怪の白きつね・葉月と知り合い、立場を超えて互いに助けあうようになる。貞道はすこし先輩で弓の名手である季武ととりわけ仲がよく、少年時代の藤原道長の護衛をしたり、盗賊・袴垂討伐に加わったり、葉月が守る不遇な斎院の姫を助けたり、といそがしい…平安時代、源頼光の郎党貞道が、妖怪きつねの葉月と京都を舞台に活躍する。小学校高学年から。

【著者紹介】
久保田香里 : 岐阜県に生まれる。第3回ジュニア冒険小説大賞受賞作品である『青き竜の伝説』は岩崎書店より刊行。『氷石』で第38回児童文芸新人賞受賞

佐竹美保 : 富山県生まれ。SF・ファンタジーの分野で多くの表紙、さし絵を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぶち さん

    時は平安時代、源頼光の頼光四天王の貞道、季武らが元服したばかりの頃という人物設定のファンタジー物語。頼光四天王の大江山での酒呑童子退治は今昔物語にも書かれている有名な逸話ですが、本作はそれより以前の若い頃の貞道らが、妖怪の狐と一緒になって不遇の少女(斎院(賀茂神社に奉仕した皇女))や、やんちゃな少年を助ける物語です。読んでいると、平安京の大路を貞道たちと歩いたり、牛車に乗ったりしている気分になってきて、たいへん楽しめました。

  • nico🐬波待ち中 さん

    源頼光の郎党・平貞道が、妖怪の白きつね・葉月と助け合いながら、京の都を賑わす盗賊・袴垂を討伐する物語。史実にもののけなどの妖しを巧く絡ませたワクワク感もある上、弓の名手・平季武との友情、斎院の姫君救出など見どころもたくさんで読みやすい。また、少年時代の藤原道長(当時はまだ五の君)が読めるのも嬉しい。五の君が兄・道隆に叱られる姿を見ると感慨深いものがある。「兄君を見返すぞ」のセリフにはドッキリ。今回は平貞道目線のお話。反対に盗賊側目線になると…?『童の神』を読むのが楽しみになった。

  • さつき さん

    平安の都を舞台に源頼光の郎党、平貞道と平季武が大活躍!貞道はひょんなことから知り合ったきつねの葉月とも助け合う間柄。弓の名手で飄々とした季武と、優しく真っ直ぐな貞道は良いコンビ。大盗賊袴垂との因縁や、少年時代の藤原道長との関わりなど見どころがいっぱい。佐竹美保さんの挿画も素晴らしいです。

  • よこたん さん

    “呼ばれている。これは約束だ。すぐにかけつけると、たがいに約束した。” 表紙に猛烈に一目惚れ。やや劇画チックな挿絵もたまらない。のちに源頼光の四天王の一人となる貞道が出会った、妖怪きつねの葉月との物語。この人四天王で一番地味な人だったような。妖怪といえども、あるじたる斎院を守ろうと全身全霊で尽くす葉月に、貞道だけではなく私も心打たれた。盗賊袴垂が義賊でなくてショックだったり、えん(宴)の松原が出てきて嬉しくなったり、五の君(少年時代の道長)と共に大極殿の黒い鬼の影にゾワゾワしたりと、とても好みだった。

  • anne@灯れ松明の火 さん

    出版社FBで、産経児童出版文化賞JR賞を受賞と知り、挿絵の佐竹美保さんにも惹かれた。久保田さん初読み。舞台は平安時代。源頼光の家来である平貞道は、妖怪の白きつね・葉月と出会う。初めは化かすものと捕えようとするものという敵対関係だったが、いつしか心が通じ合い……。妖しの存在が自然なものと思えてしまう。当時の貴族の生活も丁寧に描かれ、意外な人物も登場。盗賊との戦いなど手に汗握る場面もある。私のように歴史に疎い者も、また歴史好きの人も楽しめる歴史ファンタジーとなっている。児童書だが大人も十分楽しめる作品だ。

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