塩狩峠 新潮文庫

三浦綾子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101162010
ISBN 10 : 4101162018
フォーマット
出版社
発行年月
2005年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,459p

内容詳細

結納のため札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車が、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れ、暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた…。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らの命を犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う長編小説。

【著者紹介】
三浦綾子 : 1922‐1999。旭川生れ。17歳で小学校教員となったが、敗戦後に退職。間もなく肺結核と脊椎カリエスを併発して13年間の闘病生活。病床でキリスト教に目覚め、1952(昭和27)年受洗。’64年、朝日新聞の一千万円懸賞小説に『氷点』が入選、以後、旭川を拠点に作家活動。’98(平成10)年、旭川に三浦綾子記念文学館が開館(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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高校生の時に、あらすじを見て興味が湧き読...

投稿日:2021/04/11 (日)

高校生の時に、あらすじを見て興味が湧き読みました。想像をはるかに超えて感動し泣きました。決して明るい終わり方ではありませんが、間違いなく心を打つ小説です。

ヂユウ さん | 秋田県 | 不明

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「氷点」と並んで読みつがれる名作です。若...

投稿日:2021/04/10 (土)

「氷点」と並んで読みつがれる名作です。若き日に初めて涙を流して読んだ本でもあります。主人公の行動の是非はともかくとして、色々と考えさせられる作品です。何年かごとに読み返すと更なる発見があり、この作品の真価は永遠ではないでしょうか。

アヒル交響曲 さん | 不明 | 不明

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中学校の国語の先生の愛読書ということで、...

投稿日:2021/03/21 (日)

中学校の国語の先生の愛読書ということで、 始めて読書に選んだ作品。 カトリック信者である氏の想いから、 非常に教条的な作品だが、 バスの中で通学中に読み、 ラストで号泣したことを覚えている。 この作品でキリスト教に興味を持ち、 三浦綾子の書籍を全て読むこととなる。 今でも私の双璧は「塩狩峠」と「氷点」となる。

ハッチ さん | 愛知県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ehirano1 さん

    カトリックの神髄は「沈黙(遠藤周作)」、プロテスタントの神髄は「塩狩峠(本書)」ということでチャレンジしました。テンポがとても良くページを捲る手が止まりません。中弛みしそうなタイミングで主人公を成長させ、それに合わせて神学的要素を増やしていく技法には感服しました。良い意味で主人公と一緒に成長しているような感覚に陥ります、つまり代理体験を自然とさせられます。本書を通じて3か所で目を拭く羽目になりましたが、感動や美談だけではなく、哲学書でもあると思いました。良書ではないかと思います。

  • 遥かなる想い さん

    自らの命と引き換えに、大勢の乗客を救った 鉄道職員永野信夫の話。実話に基づくこの小説は涙せずには読めなかった記憶がある。三浦綾子がつむぐ小説は『氷点』を始め心に痛い話が多く、心を洗いたい時に読んでいた…

  • のっち♬ さん

    士族出身で仏教の家庭に育った信夫。彼がキリスト教の精神に目覚めていく過程が、繊細かつ重厚に描かれている。「義人なし、一人だになし」神に純粋かつ真摯に向き合い、誠の心、勇気を持つよう努力し、自らを犠牲に多くの命を救う姿はキリスト教徒でない人の心にも何かしら訴えるものがあるだろう。彼の愛と信仰に貫かれた生涯を、恋愛、時代背景、宗教の違い、差別や偏見などの問題を巧みに織り交ぜながら綴り、人間存在の意味を問う。宗教色は濃厚、展開はあっさりだが、青年の理想と欲望の混沌、自己評価などの心理描写が細やかで説得力がある。

  • 再び読書 さん

    自らの命をかけて、人を守った高貴な心に胸を打たれる。

  • Willie the Wildcat さん

    死生観と、罪を通した苦悩。身内の死、父・妹の言動に心が揺れる。罪を振り返ることが、心の安らぎとなり、自認したふじ子への愛情。その一貫性が、他者の心に響き、他者を導くことにも繋がる。一方、吐露することなく心に誓う信条が、周囲の波紋ともなる点も印象的。これも他者への献身だとは思うが、他者によっては自己犠牲とも取れなくはない。(是非の問題ではなく)唯々、ふじ子の切なさに、もう少しふじ子中心の生活を過ごせなかったものかと感じざるを得ない・・・。

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