【中古:盤質AB】 メニューイン／グレート・ヴァイオリン・コンチェルト（１０ＣＤ）

グレート・ヴァイオリン・コンチェルト（１０ＣＤ）
イェフディ・メニューイン
ケンペ、ドラティ、シルヴェストリ、ブーレーズ、ボールト、ほか

20世紀有数のヴァイオリニスト、メニューイン[1916-1999]は、ベラルーシから移民してきたユダヤ系ロシア人を両親に1916年、ニューヨークに誕生。早くからヴァイオリンに興味を示し、3歳からレッスンを受けて急速に上達、7歳で公衆の面前で演奏を披露したほどの腕前でした。以後、10代前半ですでに世界的な活躍を開始するなど、天才少年として大きな注目を集めながら演奏活動を続け、戦後まもなくキャリアの頂点を極めることとなります。
　メニューインはヒューマニストとしても知られており、戦時中は連合軍のための慰問活動を熱心に行い、戦後は、アメリカ楽壇の顰蹙を買いながらもフルトヴェングラーを擁護、イスラエル政府から勲章を授与された際にも、演説でパレスチナへの占領活動を非難するなど、人権に対する公正な考えを常に示しており、欧米では大きな尊敬を集めてもいました。

【名指揮者たちとの協奏曲】
この10枚組セットには、人間と交流するのが好きだったメニューインが、さまざまな指揮者と共演した協奏曲録音が数多く収められています。録音年代は1932年から1982年までの半世紀とかなり幅広いものとなっていますが、多くは1950年代から1960年代にかけて収録されており、気力・体力とも充実していた時期のメニューインの演奏を、良好なサウンド条件で楽しむことができます。
　ケンペ指揮ベルリン・フィルとのブラームス、シルヴェストリ指揮ウィーン・フィルとのベートーヴェン、ドラティ指揮ニュー・フィルハーモニア管とのバルトーク、ブーレーズ指揮ＢＢＣ交響楽団とのベルク、作曲者指揮ロンドン交響楽団とのウォルトン、クルツ指揮フィルハーモニア管とのメンデルスゾーンなど、かつて人気を集めた魅力的な演奏が大量に収められています。（ＨＭＶ）

【収録情報】
Disc1
・ヴィヴァルディ：『四季』br> 　カメラータ・リジー・グスタード
　アルベルト・リジー（指揮）
　１９７９年１２月録音

・ヴィヴァルディ：ヴァイオリン協奏曲ハ長調 RV180/Op.8-6『喜び』
・ヴィヴァルディ：ヴァイオリン協奏曲ハ短調 RV199『疑い』
・ヴィヴァルディ：協奏曲変ホ長調 RV253/Op.8-5『海のあらし』
・ヴィヴァルディ：協奏曲変ロ長調 RV362/Op.8-10『狩』
　ポーランド室内管弦楽団
　イェルジ・マクシミウク（指揮）
　１９８２年４月録音

Disc2
・バッハ：ヴァイオリン協奏曲イ短調 BWV1041
・バッハ：ヴァイオリン協奏曲ホ短調 BWV1042
　バース・フェスティヴァル管弦楽団
　１９５８年１０月録音

・バッハ：二重協奏曲ニ短調 BWV1043
　クリスティアン・フェラス（ヴァイオリン）
　バース・フェスティヴァル管弦楽団
　１９５９年７月録音

・バッハ：三重協奏曲イ短調 BWV1044
　ウィリアム・ベネット（フルート）
　ジョージ・マルコム（ハープシコード）
　バース・フェスティヴァル管弦楽団
　１９６５年６月録音

Disc3
・ハイドン：ヴァイオリン協奏曲ハ長調 HobVII:1
　バース・フェスティヴァル管弦楽団
　１９６３年２月録音

・モーツァルト：ヴァイオリン協奏曲第４番ニ長調 K218（カデンツァ：メニューイン）
・モーツァルト：ヴァイオリン協奏曲第５番イ長調 K219『トルコ風』（カデンツァ：メニューイン）
　１９６１＆１９６２年録音
　バース・フェスティヴァル管弦楽団

Disc4
・ベートーヴェン：ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.61
　ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
　コンスタンティン・シルヴェストリ（指揮）
　１９６０年２月録音

・メンデルスゾーン：ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.64
　フィルハーモニア管弦楽団
　エフレム・クルツ（指揮）
　１９５８年４月録音

Disc5
・ラロ：スペイン交響曲ニ短調 Op.21
・ショーソン：詩曲 Op.25
　パリ交響楽団
　ジョルジュ・エネスコ（指揮）
　１９３３年６月録音

・ドヴォルザーク：ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.53
　パリ音楽院管弦楽団
　ジョルジュ・エネスコ（指揮）
　１９３６年２月録音

Disc6
・ブラームス：ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.77
　ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
　ルドルフ・ケンペ（指揮）
　１９５７年９月録音

・ブルッフ：ヴァイオリン協奏曲第１番ト短調 Op.26
　フィルハーモニア管弦楽団
　ワルター・ジュスキント（指揮）
　１９５６年９月録音

Disc7
・エルガー：ヴァイオリン協奏曲ロ短調 Op.61
　ロンドン交響楽団
　エドワード・エルガー（指揮）
　１９３２年７月録音

・モーツァルト：ヴァイオリン協奏曲第３番ト長調 K216
　パリ交響楽団
　ジョルジュ・エネスコ（指揮）
　１９３５年１２月録音

Disc8
・チャイコフスキー：憂うつなセレナード Op.26
　ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
　エイドリアン・ボールト（指揮）
　１９５９年２月録音

・シベリウス：ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47
　ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
　エイドリアン・ボールト（指揮）
　１９５５年６月録音

・ニールセン：ヴァイオリン協奏曲 Op.33
　デンマーク国立放送交響楽団
　モーゲンス・ヴェルディケ（指揮）
　１９５２年９月録音

Disc9
・バルトーク：ラプソディ第１番 Sz87
　ＢＢＣ交響楽団
　ピエール・ブーレーズ（指揮）
　１９６８年２月録音

・バルトーク：ヴァイオリン協奏曲第１番 Sz112
・バルトーク：ヴァイオリン協奏曲第２番
　ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
　アンタル・ドラティ（指揮）
　１９６５年２月録音

Disc10
・ベルク：ヴァイオリン協奏曲
　ＢＢＣ交響楽団
　ピエール・ブーレーズ（指揮）
　１９６８年２月録音

・ウォルトン：ヴァイオリン協奏曲（改訂版）
　ロンドン交響楽団
　ウィリアム・ウォルトン（指揮）
　１９６９年７月録音

・バルトーク：ラプソディ第２番 Sz90（改訂１９４４版）
　ＢＢＣ交響楽団
　ピエール・ブーレーズ（指揮）
　１９６８年２月録音

　イェフディ・メニューイン（ヴァイオリン）