CD 輸入盤

『ワルキューレ』第1幕全曲 オットー・クレンペラー&ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、デルネシュ、ゾーティン、コックラン(1969 ステレオ)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SBT1205
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD

商品説明

クレンペラー:《ワルキューレ》第1幕全曲
1969年ステレオ録音。生き物のように重々しくコントラバスがうごめく冒頭を聴くと、マーラーの復活がこの曲からかなり直接的な影響を受けたのではないかとさえ思えてきますが、それもここでのクレンペラーの極端なアプローチがあればこそ。
 その異様なまでのグロテスクな迫力には圧倒されるほかありませんが、本編に入ってからもオーケストラは常に意味深く雄弁に響き渡り、ワーグナーのオーケストレーションの天才をここまで強調するクレンペラーの慧眼にはいちいち頷くほかありません。
 《ワルキューレ》第1幕の凄みを教えてくれる強烈な演奏内容です。

収録曲   

クラシック曲目

  • Richard Wagner (Composer) (1813 - 1883)
    Die Walkure: Act 1
    演奏者 :
    Cochran, William (Tenor), Dernesch, Helga (Soprano), Sotin, Hans (Bass)
    指揮者 :
    Klemperer, Otto
    楽団  :
    New Philharmonia Orchestra
    • 時代 : Romantic
    • 形式 : Opera
    • 作曲/編集場所 : 1856, Germany
    • 言語 :
    • 時間 : :
    • 録音場所 : , [Studio]

総合評価

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この第一幕のみのワルキューレに、クレンペ...

投稿日:2018/05/15 (火)

この第一幕のみのワルキューレに、クレンペラーは神々の黄昏の破滅的な結末に至る運命の必然を凝縮させた。地底から沸き起こるかのような前奏曲の響きは重く、遠くグラーネを駆って燃え盛る炎に身を投ずるブリュンヒルデの姿を、容赦なく予見させる。カラヤンの第一幕は汚辱の世界から脱出し逃走する、ジークムントとジークリンデの冒険の物語であり、絶望の淵の向こうに広がる外部があった。しかしクレンペラーの第一幕は違うのである。あらかじめジークフリートの死に至る物語の破綻の予感に浸された第一幕に出口はない。クレンペラーの音はその絶望の予兆を揺るぎなく音に移し替えていく。汚辱の世界から眼差しを差し向けるジークリンデは、ヤノヴィッツではない。クレンペラーが構築した黄昏の地平線によってあらかじめ閉ざされてある世界の内壁を、ヘルガ・デルネッシュのやや翳り有る柔らかな声音が嫋々と映し出す。それでもノートゥングはトネリコの幹から引き抜かれるだろう。そして放たれた希望は恐怖の相貌を示しつつ第一幕に宙吊りにされたまま完結するのである。

surwolf さん | 東京都 | 不明

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想定外にすばらしい。1970年代というのは、...

投稿日:2009/05/01 (金)

想定外にすばらしい。1970年代というのは、クレンペラーの最晩年で、商業用録音でも、形は立派でも、さすがに気の抜けたものが多かっただけに、これは大きな拾いもの。フルヴェン、クナ、ショルティなどと比べても、ひけをとらないどころか、優秀録音であることもあって、ことによるとベストかもしれない。歌手陣も特断の個性はないが、無類の安定感があり、貫禄充分だ。ワルキューレ第一幕の小生の愛聴盤は、ロレンツ、テッセマッヒャー、エルメンドルフの戦中録音盤だが、その座もこれに奪われそうな勢い。

古物好き さん | 大阪 | 不明

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地の底から湧きあがるような、それでいてす...

投稿日:2008/08/02 (土)

地の底から湧きあがるような、それでいてすっきりしている演奏で、思わず引き込まれてしまう素敵な演奏です。「ヴォータンの告別」聴きたかったですね。 ところで、この演奏の録音は、1969年が正解なのですか?解説書では、1972年録音とあるようですが…

KAZE さん | 北国 | 不明

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