DVD

『ローエングリン』全曲 レーンホフ演出、ナガノ&ベルリン・ドイツ響、フォークト、クリンゲルボルン、他(2006 ステレオ 日本語字幕付)(2DVD)

ワーグナー(1813-1883)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
COBO6066
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD

商品説明

バーデン・バーデン祝祭劇場2006
ワーグナー:『ローエングリン』(日本語字幕付き)
ケント・ナガノ指揮、ニコラウス・レーンホフ演出


ケント・ナガノとニコラウス・レーンホフのコンビによる、バーデン・バーデン祝祭劇場での『ローエングリン』の映像。
 ケント・ナガノによる明晰なワーグナー解釈と、レーンホフのシンプルながらも印象的な冷たい美の世界から、新たなローエングリン像が浮かび上がります。
 主役のフォークトとクリンゲルボルンの叙情的でしなやかな歌唱が指揮者に呼応し、オルトルートの第一人者マイアーが圧倒的な存在感を示す、納得間違いなしの必見映像です。

【収録情報】
・ワーグナー:『ローエングリン』全曲

 ローエングリン:クラウス・フロリアン・フォークト
 エルザ:ソルヴェイグ・クリンゲルボルン
 オルトルート:ヴァルトラウト・マイアー
 テルラムント:トム・フォックス
 領主ヘルマン:ハンス=ペーター・ケーニヒ
 軍令使:ロマン・トレケル、他
 マインツ・ヨーロッパ合唱協会
 ベルリン・ドイツ交響楽団
 ケント・ナガノ(指揮)

 演出:ニコラウス・レーンホフ
 装置:ステファン・ブラウンフェルス

 収録時期:2006年6月1、3、5日
 収録場所:バーデンバーデン、祝祭劇場(ライヴ)

・特典映像:ドキュメンタリー「決して私に尋ねてはならない…」(出演者によるインタビュー)

 収録時間:本編206分、特典68分
 画面:カラー、16:9
 音声:リニアPCMステレオ、ドルビーデジタル5.1、DTS5.1
 字幕:日本語・ドイツ語(特典映像:日本語のみ)
 NTSC

内容詳細

ケント・ナガノとニコラウス・レーンホフのコンビが新たなローエングリン像を打ち立てた、バーデン・バーデン祝祭劇場の舞台を収録。フォークトとクリンゲルボルン、マイヤーらの声楽陣が聴きもの。(CDジャーナル データベースより)

総合評価

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バイロイトの「ネズミ」の5年前のフォーク...

投稿日:2013/07/15 (月)

バイロイトの「ネズミ」の5年前のフォークトさんの『ローエングリン』。バイロイトよりもいっそうソフトな感じがします。従来の力強い、張りのある声でのいかにも「騎士」然たるローエングリンとは大違いの、新しいヒーローとして評価が高いですね。フォークトは力強い声も出ますので(ここでも要所で聴かせます)、こういう歌はやはり彼独自の役作り、音楽理解ということでしょう。彼の意図そのものはわかりませんが、印象としては、その脆弱な主人公像は「これじゃあエルザに疑われても仕方がないな」と思わせてしまうのであり、彼以外のまさしく(ふつうの)人間の弱さでではなく、ローエングリンの頼りなさが招いた悲劇、という感じを受けました。もともとこの話は、ヨーロッパに古くからある異類婚姻譚であり、破滅するのは決まっているのですが、破滅の原因がいずれにあるのかで、作り方は分かれましょう。従来のストロング・ヒーロー型ローエングリンでは、エンディングで「エルザのバカめ!」ということになっちゃいますが、フォークト式ローエングリンですと、「あんた、もう少ししっかりしなさいよ!」ということになりますかな。同じくナガノさんとの『大地の歌』もそうですが、フォークトさんを起用するということで、すでにその演奏のコンセプトの大筋が決まってしまうという、なんだか驚異的なキャラクター・テノールとして稀有な存在になってしまいましたね。なお、役作りとしての弱いローエングリンはともかく、フォークトさんのパフォーマンスは歌も演技も立派なまことに優れたものです。他のキャストも結構。マイヤーのオルトルートはとてもおっかない。王は威厳たっぷり。オケとコーラスも充実の限り。ナガノさんの指揮は歌をしっかりと包みながら要所ではガンガン迫ってくる、なかなかにいい感じです。といふことで、ま、いいんですけど、大きな不満があります。それはカットが目立つこと。第2幕の兵士のお目覚めコーラスがないのは非常にがっかり。また、第3幕の結婚行進曲も中間をばっさりカット。ラストのやり取りも部分省略。甚だ残念にて、それで減点。画質と録音は優秀。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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 どうも納得がいかない。次の点である。 ...

投稿日:2010/04/05 (月)

 どうも納得がいかない。次の点である。 1.脚本はワグナー自身の手になるもので、10世紀の史実を踏み台に伝説やら創作を混ぜたもの。当時ヨーロッパは完全にキリスト教化しておらず、古代の民俗宗教が並行して行われていた。ワグナーはこれに目を付け、魔法使いオルトルートを登場させたのである。オルトルートはフリースラントの公爵の姫、非キリスト教徒で魔法を使うのである。これはイゾルデにも共通のことで、彼女の母が渡した秘薬は彼女の母が非キリスト教徒であることを示している。ローエングリンにおいては時代背景が特に重要であり、オペラの雰囲気としては、どうしても当時の衣装が欲しいところである。プロイセン帝国風の軍服は頂けない。第三幕の山場で、オルトルートが現代風のコスチュームで、ヴォータン、フライヤと叫んでも、何かピンボケである。 2.第三幕、結婚行進曲はなぜ反復を省略してしまったのだろう。情緒的には一番良いところなのでどうしても欲しいところなのだが。 この様なわけで、三つ星である。 3.ローエングリンの最優秀盤は、音は良くないが古いバイロイトのもので、ネルソン指揮、ペーターホフマンのローエングリンのものが一番良い様に思う。

kn さん | 神奈川県 | 不明

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マイアーの美しさと威厳すらたたえた「悪」...

投稿日:2009/05/20 (水)

マイアーの美しさと威厳すらたたえた「悪」の役作りが素晴らしく、ヴァルナイをも凌駕するかと思えるほどである。全然ヒロイックじゃないタイトルロールに違和感を覚えるが好みの問題もあろう。クリンゲルボルンはマイアーと堂々と渡り合う芯の強さと美しさを備えた優れた演唱と思う。ナガノの俊敏な指揮は特に第二幕終盤のドラマティックな運びが素晴らしく、よくトレーニングされた合唱も良い。レーンホフの現代風読み替えも、さほど奇を衒わず判りやすい。2層ディスク2枚組だけあって映像は圧倒的な美しさだが音質にばらつきがあるのが惜しい。

天然芝 さん | 秋田県 | 不明

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