ルーセル、アルベール(1869-1937)

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CD 輸入盤

アルベール・ルーセル・エディション(11CD)

ルーセル、アルベール(1869-1937)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
9029548916
組み枚数
:
11
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

アルベール・ルーセル・エディション(11CD)

ルーセル生誕150年記念エディション。印象主義から新古典主義への時代に作曲に取り組んだアルベール・ルーセル。北フランス、フランドル地方のトゥールコアンに生まれ、7歳で孤児となり、祖父に引き取られた後、さらに11歳でその祖父を亡くすなど不幸な幼少期を経験。しかし早くから音楽的才能を発揮し、教会オルガニストに師事して最初の音楽教育を受けました。海に憧れて海軍兵学校へ進学、軍属として世界各地を航海しましたが、健康を害してこれを退いています。1894年、25歳で本格的に音楽を学ぶことを決意し、パリでウジェーヌ・ジグーにピアノ、オルガン、和声法、対位法を学び、1898年にはヴァンサン・ダンディによって設立されたスコラ・カントールムに進みダンディに師事。4年後には同校で教鞭を執るまでになりました。その教え子としてジャン・マルティノンがいました。ルーセルは作曲家としてすぐに成功をおさめ、1909年のインド旅行で新たなる音楽を認識し『パドマーヴァティ』や『喚起』の作曲に影響を与えました。
 ルーセルの作品は、曲によって和声法などに印象主義の影響もうかがえますが、循環形式を好んで用いるなどフランクやダンディの影響が濃く、より形式的で保守的な作風を得意とし、ラヴェルとともにドビュッシー亡き後のフランス楽壇をリードしました。
 ここに収録された作品は、主なルーセルの代表作のほとんどが収録されたもので、ジャン・マルティノン、シャルル・ミュンシュ、アンドレ・クリュイタンス、ミシェル・プラッソンといったフランスの名指揮者、名器楽奏者たちによるモダニズムの探求心が込められた名演ばかり。ディスク11には、ルーセルの自作自演によるヒストリカル録音も収録されています。また初CD化の作品、及びアナログ録音の音源は、パリの「Art & Son Studio」にてオリジナル・マスターより24bit/96kHzにてリマスターが施されております。
 ボックス表紙の写真は、アルベール・ルーセル国際センター所蔵の、『蜘蛛の饗宴』を作曲するために蜘蛛を研究するルーセル本人の貴重な写真が使用されております。(輸入元情報)

【収録情報】
アルベール・ルーセル・エディション


Disc1
1-4. 組曲嬰ヘ短調(ピアノのための) Op.14, L.15*
5-6. ソナチネ(ピアノのための) Op.16, L.18*
7. ミューズたちのもてなし L.27*
8. 前奏曲とフーガ Op.46, L.58*
9-11. 3つの小品(ピアノのための) Op.49, L.62*
12. セゴビア(ギターのための) Op.29, L.34
13. 即興曲(ハープのための) Op.21, L.23
14-17. フルートを吹く人たち(フルートとハープのための) Op.27, L.32

 ジャン・ドワイアン(ピアノ:1-11)、トゥリビオ・サントス(ギター:12)
 リリー・ラスキーヌ(ハープ:13)、ジョナサン・スノーデン(フルート:14-17)
 アンドルー・リットン(ピアノ:14-17)

Disc2
1-3. ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.28, L.33*
4-6. セレナード(フルート、ハープ、弦楽三重奏のための)Op.30, L.36
7-9. フルート、ヴィオラ、チェロのための三重奏曲 Op.40, L.51
10-12. 弦楽三重奏曲 Op.58, L.73
13-16. 弦楽四重奏曲 ニ長調 Op.45, L.57

 ピエール・ドゥーカン(ヴァイオリン:1-3)、テレーズ・コシェ(ピアノ:1-3)
 パトリック・ガロワ(フルート:4-9)、フレデリック・カンブルラン(ハープ:4-6)
 パリ弦楽三重奏団(4-12)、ヴィア・ノヴァ四重奏団(13-16)

Disc3
1-3. ピアノ協奏曲ト長調 Op.36, L.44
4-6. チェロと管弦楽のためのコンチェルティーノ Op.57, L.72
7. 交響的前奏曲『復活』 Op.4, L.4
8-11. 交響曲第1番ニ短調『森の詩』 Op.7, L.8

 ダニエル・ラヴァル(ピアノ:1-3)、アルベール・テタール(チェロ:4-6)
 ジャン=ピエール・ジャキャ指揮、パリ管弦楽団(1-6)
 ミシェル・プラッソン指揮、トゥールーズ・キャピトール管弦楽団(7)
 シャルル・デュトワ指揮、フランス国立管弦楽団(8-11)

Disc4
1-3. 喚起(独唱、合唱、管弦楽のための) Op.15, L.16
4-16. バレエ音楽『蜘蛛の饗宴』 Op.17, L.19

 ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト:3)、ニコライ・ゲッダ(テノール:3)
 ジョゼ・ヴァン・ダム(バリトン:3)、オルフェオン・ドノスティアラ(合唱:1-3)
 ミシェル・プラッソン指揮、トゥールーズ・キャピトール管弦楽団(1-3)
 ジャン・マルティノン指揮、フランス国立放送管弦楽団(4-16)

Disc5
1-3. 交響曲第2番変ロ長調 Op.23, L.26
4. 交響詩『春の祭りに寄せて』 Op.22, L.25
5. 異教徒の儀式のためのファンファーレ(ブラス・アンサンブルのための) L.28
6-8. 組曲ヘ長調(管弦楽のための) Op.33, L.39
9-11. 小管弦楽のためのコンセール Op.34, L.41*

 ジャン・マルティノン指揮、フランス国立放送管弦楽団(1-3)
 ジャン=ピエール・ジャキャ指揮、パリ管弦楽団(4)
 ジャン=フランソワ・パイヤール指揮、パリ金管合奏団(5)
 シャルル・ミュンシュ指揮、ラムルー管弦楽団(6-8)
 ピエール・デルヴォー指揮、コンセール・コロンヌ(9-11)

Disc6
1. フランク族の軍歌(男声合唱、金管楽器、打楽器のための) L.40
2. ミューズへのマドリガル(女声三部合唱のための) Op.25, L.30
3-6. 詩篇第80番(テノール、合唱、管弦楽のための) Op.37, L.46
7-9. 小組曲(管弦楽のための) Op.39, L.50
10-13. 交響曲第3番ト短調 Op.42, L.53

 エリザベート・ブラッスール合唱団(1)
 ジョルジュ・ツィピーヌ指揮、パリ音楽院管弦楽団(1)
 ジャン=ポール・クレダー指揮、ジャン=ポール・クレダー声楽アンサンブル(2)
 ジョン・ミッチンソン(テノール:3-6)、ステファヌ・カイヤー合唱団(3-6)
 セルジュ・ボド指揮、パリ管弦楽団(3-6)
 ジャン・マルティノン指揮、フランス国立放送管弦楽団(7-9)
 シャルル・ミュンシュ指揮、ラムルー管弦楽団(10-13)

Disc7
1-15. バレエ音楽『バッカスとアリアーヌ』 Op.43, L.54
16. 栄光の日(吹奏楽のための) Op.48, L.61
17-19. シンフォニエッタ(弦楽オーケストラのための) Op.52, L.66
20-23. 交響曲第4番イ長調 Op.53, L.67

 ジャン・マルティノン指揮、フランス国立放送管弦楽団(1-15)
 デジレ・ドンディーヌ指揮、パリ警視庁音楽隊(16)
 アンドレ・クリュイタンス指揮、パリ音楽院管弦楽団(17-19)
 シャルル・ミュンシュ指揮、ラムルー管弦楽団(20-23)

Disc8
1-13. バレエ音楽『アエネアス』 Op.54, L.68
14. 夢 L.82
15-18. 4つの詩 Op.3, L.3
19-22. 4つの詩 Op.8, L.9
23. 炎 Op.10, L.11

 ジャン・マルティノン指揮、フランス国立放送管弦楽団&合唱団(1-13)
 コレット・アリオ=リュガ(ソプラノ:14,19-23)、クルト・オルマン(バリトン:15-18)
 マディ・メスプレ(ソプラノ:19-22)、ジョゼ・ヴァン・ダム(バリトン:19-22)
 ダルトン・ボールドウィン(14-23)

Disc9
1. 凶兆 Op.9, L.10
2-3. 2つの中国の詩 Op.12, L.13
4-5. 2つの歌 Op.19, L.21
6-7. 2つの歌 Op.20, L.22
8-9. ロンサールによる2つの詩 Op.26, L.31
10-15. アナクレオンの頌歌 Op.31&32, L.37&38
16-17. 2つの中国の詩 Op.35, L.43
18. ヴォカリーズ第1番 L.45
19. おお良き葡萄酒(ワイン)よ、おまえは活き活きしているか? L.47
20. ヴォカリーズ第2番 L.48
21. 夜のジャズ Op.38 L.49
22. わが娘に与えた花 L.55
23-24. 2つの牧歌 Op.44, L.56
25-26. 2つの中国の詩 Op.47, L.60
27-28. 2つの歌 Op.50, L.63
29-30. 2つの歌 Op.55, L.69

 コレット・アリオ=リュガ(ソプラノ)、クルト・オルマン(バリトン)
 マディ・メスプレ(ソプラノ)、ジョゼ・ヴァン・ダム(バリトン)
 ダルトン・ボールドウィン(1-7,10-30)、パトリック・ガロワ(フルート:8-9)

Disc10
1-11. オペラ・バレエ『パドマーヴァティ』 Op.18, L.20(第1幕、第2幕第1場&第2場)

Disc11
1-4. オペラ・バレエ『パドマーヴァティ』 Op.18, L.20(第2幕第3場)

 マリリン・ホーン(コントラルト)、ニコライ・ゲッダ(テノール)
 ジョセ・ヴァン・ダム(バリトン)、ジャーヌ・ベルビエ(メゾ・ソプラノ)
 シャルル・バーレ(テノール)、マルク・ヴェント(バリトン)
 ローレンス・デイル(テノール)、オルフェオン・ドノスティアラ(合唱)
 ミシェル・プラッソン指揮、トゥールーズ・キャピトール管弦楽団

5-11. バレエ音楽『蜘蛛の饗宴』(交響的断章) Op.17, L.19
12. アルベール・ルーセル自声によるコメント
13. 付随音楽『竪琴の誕生』 Op.24, L.29(抜粋)
14. 雨にぬれた庭 Op.3-3, L.3
15. 祈り Op.8-2, L.9
16. 中をさかれた恋人たち Op.12-2, L.13
17. 光 Op.19-1, L.21
18. サラバンド Op.20-2, L.22
19. 夜のジャズ Op.38, L.49

 アルベール・ルーセル指揮、管弦楽団(5-11:1929年録音)
 アルベール・ルーセル(語り:12:1929年録音))
 ピエロ・コッポラ指揮、管弦楽団(13:1930年録音)
 クレール・クロワザ(ソプラノ:14-19:1928-29年録音)
 アルベール・ルーセル(ピアノ:14-18:1928-29年録音)
 ジョージ・リーヴス(ピアノ:19:1929年録音)

 (*印は、初CD化)

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エラートとEMIフランスがワーナー傘下に...

投稿日:2019/05/16 (木)

エラートとEMIフランスがワーナー傘下になったことで実現したルーセル・エディション。CD11枚は多いとは言えないが、主要作は網羅されており便利だ。ワーナーのBOXの楽しみはリマスタリングだが、今回エラート録音の音質改善が著しい。フランス国立放送管やコンセール・ラムルーはシカゴやボストンと比べメカニック的には勝負にならないが、音の鮮度を増したことにより往年のフランスの音が溢れんばかりに耳に届くのは嬉しい。演奏は総じて高水準だが、デュトワのようなルーセルの命である躍動するリズムを表現できなかったものも混じっているのは仕方ないところ。貴重なのはCD2の室内楽とオペラ・バレエ「パドマーヴァティ」。これだけでも価値があるし、演奏も大変優れている。なお、表紙のルーセルのカラー写真は百年程前のものだろうし、オリジナル・ジャケットも復刻され、相変わらずワーナーの仕事は極めて良心的であり、心から感謝したい。欲を言えばエラートのジャケットにはエラートのロゴもオリジナルのものを復刻してほしかった。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

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