モーツァルト(1756-1791)

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CD

ピアノ・ソナタ全集 ピリス(1974)(5CD)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
COCQ84115
組み枚数
:
5
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ピリス/モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集(5CD)

「彼女は、しばしば、まるでベートーヴェンの音楽でもひいているようなダイナミックなモーツァルトをつくりあげる」「この人のモーツァルトは、実に生きている。生きて、動いているモーツァルトであって、仮面をかぶった、自己を殺したモーツァルトではない」「・・・深い静けさをもつアダージョとの演奏には、ピアニスト、マリア・ジョアオ・ピリスの優しいタッチの極限が見出されます」(新潮文庫「世界のピアニスト」より)。
 およそ35年前に書かれた吉田秀和氏のこの評が、今やドイツ・グラモフォンの看板アーティストとして世界せましと活躍する女流ピアニストの本質を言い尽くしています。まるで少年のような純真さに輝いていた若き日のピリスが、ひと月の間、東京のイイノホールにこもって完成させた伝説のピアノ・ソナタ全集が、超お買得BOXで登場しました。

・ピアノ・ソナタ第1番ハ長調 K.279(189d)
・ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調 K.280(189e)
・ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調 K.281(189f)
・ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 K.282(189g)
・ピアノ・ソナタ第5番ト長調 K.283(189h)
・ピアノ・ソナタ第6番ニ長調 K.284(205b)『デュルニッツ』
・ピアノ・ソナタ第7番ハ長調 K.309(284b)
・ピアノ・ソナタ第9(8)番イ短調 K.310(300d)
・ピアノ・ソナタ第8(9)番ニ長調 K.311(284c)
・ピアノ・ソナタ第10番ハ長調 K.330(300h)
・ピアノ・ソナタ第11番イ長調 K.331(300i) 『トルコ行進曲つき』
・ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調 K.332(300k)
・ピアノ・ソナタ第13番変ロ長調 K.333(315c)
・幻想曲ハ短調 K.475
・ピアノ・ソナタ第14番ハ短調 K.457
・ピアノ・ソナタ第15(18)番ヘ長調 K.533+494
・ピアノ・ソナタ第16(15)番ハ長調 K.545
・ピアノ・ソナタ第17(16)番変ロ長調 K.570
・ピアノ・ソナタ第18(17)番ニ長調 K.576
・幻想曲二短調 K.397(385g)

 マリア・ジョアン・ピリス(p)

 録音:1974年1−2月 東京、イイノ・ホール[デジタル]

*ソナタの通し番号は新モーツァルト全集による。
( )内は旧モーツァルト全集によるもの。

内容詳細

若きピリスの記念碑的録音。若々しい躍動感に満ちた輝きのある演奏が日本はもとより、ヨーロッパでも高く評価された。後年のグラモフォン盤の全集に勝るとも劣らない、一味違う素晴らしい全集。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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総合評価

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60歳を過ぎてモーツァルトのピアノソナタが...

投稿日:2022/09/04 (日)

60歳を過ぎてモーツァルトのピアノソナタが心に浸みます・・・。50年前の子供の頃は一家に一台ピアノがあり近所の練習を聞かされ、それが大抵モーツァルトのソナタ・・・それでモーツァルト嫌いになったが、その後、クラリネット五重奏、フルート四重奏、弦楽三重奏ディベルティメントなどを聞いているうちに、透明無垢な世界が見え始め、モーツァルトは違うぞと思い始めた。何と言ったらいいか、人知を超えた天空で魂が飛翔する心の歌・・・がチラチラ見えたからで、そんな作品は滅多にない。プロの作曲家に最高の作曲家は誰かと聞くと、モーツァルトと答える人が多いというのも、そういう世界を見せることができる芸術家がなかなかいないからだと思う。ベートーベンは音楽会全体を変革した偉大な人だが、モーツァルトは変革者と言うよりも、天上での魂の歌を見せ続けた。このことはモーツァルトを聴く上で大切なことではないかと思っており、変に人為的な作為がある演奏は、作品を台無しにしてしまう。わかりやすいのは緩徐楽章で、人が演奏していることを感じさせない演奏が最高である。そう、それがピリスの演奏である。端正・模範的・教科書的・無我・清冽・・・このレビューを見て、皆さんわかってらっしゃる方だと感じ入った。そういう枠の中で感性が躍動するのはピリスのみで、経験を積んだDG盤より、この若い時のDENON盤がより素晴らしいと感じる。

shiodome さん | 東京都 | 不明

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端正で躍動感のある模範的な演奏であるとの...

投稿日:2020/10/07 (水)

端正で躍動感のある模範的な演奏であるとの印象を受けた。一般的には、モーツァルトのソナタといえば、子供の練習用で、鑑賞には向かないとされてきたが、この演奏は、立派に観賞用として通用する。細かいことを言えば、楽譜のテンポ(例えばソナタ第11番の終楽章)や強弱の指定(例えばソナタ第16番の第2楽章など)を無視して、すっきりと聴かせるところや、感情がこもり過ぎてテンポが重くゆったりとなるところなどは、ピレシュ(ピリスはブラジル読みなので、ピレシュが正しいようだ)の名人芸的なところでもあるが、評価が分かれるところだろう。この人のモーツァルトは、実に聞き手の懐に入り込むような優しい演奏で、好感が持てる。この若き日のピレシュの演奏は、天才の片鱗を感じさせる貴重な記録でもある。DGとの新盤は、ややテンポがもたれ気味のところがあるので、筆者としては、この旧盤の方を推奨したい。なお、楽譜の指定にばか正直なものとしては、ワルター・クリーン盤があるが、現在では、入手可能なのだろうか?

ジョージFNAQ さん | 京都府 | 不明

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ピリスはこのDENON(BRILLIANT)の旧盤とDGG...

投稿日:2017/10/15 (日)

ピリスはこのDENON(BRILLIANT)の旧盤とDGGの新盤がありますが、双方をお買い求めることが一番のおすすめです。どちらかの選択はできません。長い間、オールドファンを中心にモーツァルトはギーゼキングもしくはハスキル、次いでヘブラーやリリー・クラウスだと神話のように信じ込まれてきたところに、魂を揺さぶる内田光子と晩年のクラウディオ・アラウの全集と出会って嬉しさも余りあった矢先、この旧盤がクローズアップした。そして大きな話題になったことを覚えています。もう、30年近く前になります。モーツァルトファンのたまり場ではこのピリス旧盤への感想が飛び交い、飽くことなくこのCDを聴いたものです。まるで教科書のように弾くピリス。ああ、モーツァルトを弾くとはこういうことを指すのだな。30年前のオールドファンはその点を「物足りない」と表現していたのが、今、その人たちに言ってやりたい。何もわかっていなかったね、皆様方は。一方、DGGの新盤はピリスが鍵盤を通して自分の言葉でモーツァルトを語っているかのような演奏。素晴らしい。ああ、かくもモーツァルトは美しい。ぜひ、どうぞ。

maruno さん | 兵庫県 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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