ミシェル・ウエルベック

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H・P・ラヴクラフト 世界と人生に抗って

ミシェル・ウエルベック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784336061775
ISBN 10 : 4336061777
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
205p;20

内容詳細

「クトゥルフ神話」の創造者としてカルト的人気を誇るホラー作家H.P.ラヴクラフトの生涯と作品を、熱烈な偏愛を込めて語り尽くす!

目次 : 第1部 もう一つの世界(儀礼としての文学)/ 第2部 攻撃の技術(晴れやかな自殺のように物語を始めよ/ 臆することなく人生に大いなる否を宣告せよ/ そのとき、大伽藍の偉容が見えるだろう/ そしてあなたの五感、いわく言い難い錯乱のベクトルは/ 完全な狂気の図式を描きだすだろう/ それは時間の名づけ難い構造のなかに迷い込むだろう)/ 第3部 ホロコースト(反伝記/ ニューヨークの衝撃/ 人種的憎悪/ わたしたちはハワード・フィリップス・ラヴクラフトから魂を生贄にするすべをいかに学ぶことができるのか/ 世界と人生に抗って)

【著者紹介】
ミシェル・ウエルベック : 1958年、フランス領レユニオン生まれ。世界で最もセンセーショナルな作家の一人。国立パリ=グリニョン農業学院卒業。1991年、初の著書である『H・P・ラヴクラフト』(本書)を刊行する。2010年に『地図と領土』でゴンクール賞を受賞する

星埜守之 : 東京大学教授。1958年、米国ペンシルヴァニア州生まれ。東京大学大学院博士課程中退。専攻、フランス文学。訳書に、アンドレイ・マキーヌ『フランスの遺言書』(水声社、第8回日仏翻訳文学賞受賞)、ジョナサン・リテル『慈しみの女神たち(上・下)』(集英社、共訳、第47回日本翻訳出版文化賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ さん

    怪奇小説は好きでなくラブクラフトは未読。本書読後にはHPL像かウェルベックを通して出来上がった。彼の精緻で客観的だが深いHPLへの愛がある考察には感心するばかりだが、HPLへの愛は起こらない。繊細で潔癖、誠実だが不寛容で頑固、激しい妄想癖を持つHPL、苦手で避けたい人だ。ひたすら興味深いのはウェルベックの考察。彼の作品は、HPLを信奉し、それを反面教師とも、それを超えようとしたところにあるのではないか。偏執狂でセックス狂、無茶なビジネスをしようとし、他の民族に服従を強いられる主人公達はまさにそう思える

  • starbro さん

    ミシェル・ウエルベック、先日の『服従』に続いて、2作目です。著者の処女作で、スティーヴン・キングが序を書いているので読みました。H・P・ラヴクラフトが怪奇幻想小説の古典であることは、知っていましたが、著作は未読のため、何時か『真ク・リトル・リトル神話大系』を読めたら良いなぁ!本日は、JR東日本のおかげ(京浜東北線長時間不通)で3作読めてしまいました(怒)

  • harass さん

    まさか翻訳されるとは思ってなかった本。比較的短いので図書館で読了。ウエルベックによる、HPLへのラブレターと序文のキングは語るがまさにその通り。HPLの作風の特異性から、HPLの短い生涯について熱っぽく断言する著者に圧倒される。著者自作の作風も語っているようだ。『振り返ってみると、わたしはこの本をある種の処女小説として書いたように思える。ただひとりの主人公(H・P・ラヴクラフトその人)が出て来る小説。伝えられる事実のすべて、引用される文章のすべてが正確でなければならないという制約を与えられた小説。』

  • どんぐり さん

    ウエルベックの処女作で、アメリカの怪奇幻想作家ハワード・フィリップス・ラヴクラフト(1890-1937)を取り上げた評伝。ラヴクラフトは「恐怖と夢幻劇のさなかに唯物論を導入することによって、怪奇幻想物語という一つの新しいジャンルを創りだした」人物である。ウエルベックが好きでなかったら、こういう作家を知ることもなかったし、それで善し、として読み終える。

  • Panzer Leader さん

    作家の事はまったく知らないながら、かのラヴクラフト御大の生涯と作品を語りつくすとの事で手にした次第。一刀両断如くラヴクラフトの内面まで切り込んでいく手法は小気味よいほど。手放しで礼賛しているようには思えないが、多大な影響を受けた事は読み取れる。「傑作群」の題名を見ただけで、読んではいけないものを読んでしまった感覚が蘇る。傑作群の題名は「クトゥルフの呼び声」「宇宙からの色」「ダンウィッチの怪」「闇に囁くもの」「狂気の山脈にて」「魔女の家の夢」「インスマウスの影」「時間からの影」。全集を再読してみたくなる。

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