CD 輸入盤

交響曲第4番、他 テンシュテット&南西ドイツ放響

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
PH05039
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

テンシュテット&南西ドイツ放送響/マーラー4番、76年ライヴ
天上の調べと絶望的な暗さ、恐るべき極端なコントラスト


テンシュテットといえばマーラー。ファンであればこれに異論の余地はまずないところでしょう。こうして今また彼が遺したライヴが聴けるとは。衝撃に新しいバイエルン放送響とのライヴ・シリーズの発売を実現させたProfilが再び、タイムリーなこの時期テンシュテットのリリースにこぎつけました。
 親しみ易い魅力にあふれる自作「歌曲」との関連とサイズがコンパクトなこともあって、第1番と並びマーラーの交響曲では逸早く人気を得ていた第4番。ところが、その4番もさらりとただ愉悦を描くだけに終わらないのがやはりテンシュテット。彼にしかない個性の刻印はロンドン・フィルとの全集録音(82年/EMI)でも十分確認できます。
 とはいえ、ここでは南西ドイツ放送といういわば地元のオケを得た強みと、何よりライヴであるために、いつもの極端なアプローチに断然拍車がかかった印象を与えます。すなわち、「天国的」に無垢でのどかなときが流れていたかと思うと、激するところでは突如狂ったように興奮し、また次の瞬間には悲痛な嘆きへと場面が急転するこの極端な落差。これこそがまさしくマーラーの本質であり、そのままテンシュテットの音楽と重なります。カップリングのコンセプトも心憎いもの。交響曲と同じ世界観に彩られた『角笛』からのナンバーを揃えました。名メッツォ、エルザ・カヴェルティに師事したハンガリーのチャポーは、4番と同様にポップを起用したスタジオ盤(85&86年/EMI)とは別の魅力で、陰影豊かな歌唱をじっくりと聴かせてくれます。
 録音の素晴らしさもポイント。これはテンシュテットのマーラー演奏のなかでも屈指の内容といえるでしょう。(キングインターナショナル)

1976年[南西ドイツ放送響] 52'55"
T.15'45"+U.9'00"+V.19'50"+W.8'20"
1982年[ロンドン・フィル] 54'53"
T.15'43"+U.8'51"+V.21'09"+W.9'10"

【収録情報】
マーラー:
・交響曲第4番ト長調
・『子供の不思議な角笛』〜「浮き世の暮らし」
・『子供の不思議な角笛』〜「ラインの伝説」
・『子供の不思議な角笛』〜「この歌を作ったのはだれ?」

 エヴァ・チャポー(S)
 バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団
 クラウス・テンシュテット(指揮)

 1976年9月18日ステレオ録音(交響曲)
 1976年8月23日ステレオ録音(歌曲)

収録曲   

マーラー:交響曲第4番ト長調

  • 01. 第1楽章
  • 02. 第2楽章
  • 03. 第3楽章
  • 04. 第4楽章

マーラー:歌曲集『子供の不思議な角笛』から

  • 05. 「浮き世の暮らし」
  • 06. 「ラインの伝説」
  • 07. 「この歌を作ったのはだれ?」

総合評価

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南西ドイツ放送響の分解能の高い演奏に感謝...

投稿日:2009/04/03 (金)

南西ドイツ放送響の分解能の高い演奏に感謝。同オーケストラのもう一つの名演(M.ギーレン指揮)もお聴きあれ(第3楽章はテンシュテットの上をいく天国演奏)。

リステンパルト さん | 埼玉 | 不明

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天国的で清浄な世界に突如暗雲が立ちこめ、...

投稿日:2008/10/09 (木)

天国的で清浄な世界に突如暗雲が立ちこめ、凍てつく様なやり場のない寂寥感に襲われ、その反動なのか思い切り感情を爆発させたと思えば、再び静寂に帰結する……この第3楽章の振幅たるや前代未聞です!もしかしたら、現代人が抱える複雑な心理――相反する感情が常に同居し拮抗し葛藤する心理――を見事に音として表しているのかも知れません。痛い所を突かれる演奏です。他の楽章も一筋縄ではいきません。それにしても優秀な録音です。残響が美しく、隅々まで見渡せる音!チャポーの歌唱やパーカッションも心地よく響きます。しかも一抹の翳りを伴って。“聖ウルズラの微笑み”の哀しき妖艶さといったら!!

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海賊盤の頃から第3楽章が「テンシュテット奇跡のインフ...

投稿日:2005/12/13 (火)

海賊盤の頃から第3楽章が「テンシュテット奇跡のインプロヴァイズド」等と言われてきた南西独との4番ですがオケ、指揮者共にドイツ系らしく響きに陰があり、そこにテンシュテットの切実濃厚な感情表現が入り圧倒的!第3楽章ではとっくにかっさらわれた私の心を締め付けた挙句、あれよあれよという間に奈落の底に落として驚かされる!かなり私見ですが「第10番」への道が見え隠れします。テンシュテットのマーラーに対するしっかりとした一貫したイマジネーションが独特の素晴らしい成果に繋がっていると思います!それとも生々しい音質がそう聞かせるのか!?

ニトロプレス さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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