SACD 輸入盤

交響曲第3番 ヤンソンス&コンセルトヘボウ管弦楽団、フィンク(2SACD)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
RCO10004
組み枚数
:
2
レーベル
:
Rco
:
Europe
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

マーラー交響曲第3番
ヤンソンス&コンセルトヘボウ管
極上の響きを育むコンセルトヘボウで味わう「至上の音楽体験」
によるマーラーの第3番


ヤンソンス&コンセルトヘボウ管によるマーラー・シリーズの第5弾は交響曲第3番。2009年12月収録の第2交響曲(RCO10102)に続き、2010年2月の本拠地コンセルトヘボウにおけるコンサートの模様を収めたものです。

【ヤンソンスとマーラー】
このように、ヤンソンスが若き日にすでに「ぼくの作曲家だ」と自認し、またRCOを率いてまた「かれらの音楽なのだ」との思いを強くするというマーラー。交響曲第3番は、マーラー生誕150周年アニヴァーサリーに合わせて、2010年11月の来日公演でも21日にミューザ川崎、22日にサントリーホールで演奏され、このコンビの持ち味としてすっかり浸透した華麗で精緻極まりない音楽づくりで、おおきな期待を持って詰め掛けた聴衆を「至福の体験」へと誘いました。
 前作の第2交響曲の出来ばえもすばらしいものがありましたが、上記の個人的な記憶や記者会見での意気込みからもうかがい知れるように、ヤンソンスが第3番に寄せる思い入れは格別のようで、RCOとは本拠地コンセルトヘボウを皮切りに、この来日公演に至るまでの間に、2月10日のマドリード、続く17日にニューヨークのカーネギー・ホール、さらには8月31日のエジンバラ、9月3日のルツェルンと、交響曲第3番を精力的に取り上げています。

【名ホールでの名録音】
こうしたなかで、このたびリリースされる手兵RCOとの第3番は、なんといってもやはり、かれらのホームグラウンドであり、シューボックス型ホールの筆頭格とされる「コンセルトヘボウ」で収録されていることがあらゆる面でプラスに働いているようにおもわれます。
 ウィーンのムジークフェラインザールと双璧をなす、このホールが織り成す響きは、今日に至る名門RCOと絶妙になじみ、マーラー屈指の長大で奥深い内容に対して、刻一刻と驚くほどゆたかな表情をみせてゆきます。ほんとに夢見るように最高の気分ということでは、きっとヤンソンスもまた、RCOとの実演を通して「天にも昇るような気持ち」を呼び起されたにちがいありません。

【名門オケの伝統】
マーラーの伝統を受け継ぐオーケストラとして名高いRCOだけに、マーラーの交響曲第3番のアルバムもこれまでに歴代の首席指揮者たち、それぞれハイティンクの全集シャイーの全集におけるセッション録音のほか、ベイヌム、ハイティンクとのライヴ録音などが発表されており、それぞれにみごとなものがありましたが、この作品への愛着一入ということでは現首席指揮者ヤンソンスによるあらたなアルバムの仕上がりにもおおきく期待が膨らみます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・マーラー:交響曲第3番ニ短調 [98:08]
  (1893-96, 1906年改訂/カール・ハインツ・フュッスル校訂版)
Disc1
 第1楽章:力強く決然と [34:19]
Disc2
 第2楽章:テンポ・ディ・メヌエット きわめて穏やかに (09:54)
 第3楽章:コモド、スケルツァンド 急がずに (17:37)
 第4楽章:きわめてゆるやかに (09:01)
 第5楽章:活発な速度で、表出は大胆に (04:20)
 第6楽章:ゆるやかに、平静に、感情をこめて (22:57)

 ベルナルダ・フィンク(メゾ・ソプラノ)
 オランダ放送合唱団女声合唱  セルソ・アントゥネス(合唱指揮)
 ブレダ・サクラメント合唱団少年合唱
 ラインモンド少年合唱団
 ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
 マリス・ヤンソンス(指揮)

 録音時期:2010年2月3-5日
 録音場所:アムステルダム、コンセルトへボウ
 録音方式:デジタル(ライヴ)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND

総合評価

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超優秀録音である。これがライブ録音かと疑...

投稿日:2012/12/25 (火)

超優秀録音である。これがライブ録音かと疑うほど個々の楽器にフォーカスがピタリと合い、全ての音にアクセス出来る。このレーベルのディスクの中では、最高の出来だと思う。先日、ヤンソンスはバイエルンのオーケストラと来日し、ベートーヴェン・チクルスで充実した演奏を披露したが、これからも大いに期待したい。

ま〜さん さん | 東京都 | 不明

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超絶的な名園である。先日,この組み合わせ...

投稿日:2012/10/25 (木)

超絶的な名園である。先日,この組み合わせが 2010 年に演奏したこの曲のライブの映像が NHK BS Premium で放送されたのを見て,そのあまりに美しい演奏に感動して CD を求めてみたら,これが期待に違わぬ素晴らしい演奏であったので嬉しくなってしまった。この曲は,あらゆる交響曲の中で,私の好きなベスト 10 に間違いなく入っているので,今まで聴いたこの曲の演奏は 10 種類を超えていると思うのだが,その中で1位か2位に入るほどの名演奏であると思う。この演奏の特徴は,優美であり,バランスが良く,歌に満ちていて,とにかくどの瞬間も美しい響きに溢れているところにある。第1楽章の Trombone の solo は,力み過ぎの奏者が多々ある中で,非常に落ち着いた余裕のある演奏である。Mahler ならではの切り裂かれるような大音響も,この演奏では決して絶叫になっていない。とにかく,非常に冷静にこの曲の美しさを出そうとするこの演奏には惚れ惚れさせられる。特に聴きものなのは,第3楽章後半に現れる Posthorn の solo である。この solo は mute を付けた Trumpet で演奏される場合もあるが,響きが損なわれるので是非 Posthorn で演奏して欲しいと思っている。Posthorn は Trumpet と同じ音域を持つので,Trumpet 奏者が持ち替えて吹くのだが,決して吹きやすい楽器ではなく,しかもこの solo には非常な高音まで要求されていて,柔らかくふくよかな音で吹くのは至難の技である。先日の映像では,舞台裏の狭い廊下でモニタに映されている指揮者を見ながら,一人静かに Posthorn を吹く奏者の後ろ姿が非常に気高く,神々しく見えたばかりか,その聴こえてくる音はこれ以上ないほど柔らかく,まるで神の声でも聴いているかのようで,思わず涙ぐんでしまったほどである。まるで Maurice André が蘇って吹いているのではと思わせられるようなこの名手の名前を,残念ながら私は知らないのだが,よほどの奏者に違いあるまい。この solo の演奏で,これ以上の名演を聴いたことはなく,この solo は,忘れられないほどの感動を私に与えてくれた。第4楽章は,Mezzo Soprano の Bernarda Fink の独唱でニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」からの歌詞が付けられていて,第2交響曲の第4楽章 ”Urlicht (原光)” にも現れる ”Oh, Mensch … (おお,人間よ)” という歌い出しで始まるのだが,こうした上から目線の歌詞を歌うには,Christa Ludwig あたりの深淵な声が必要で,この Fink の歌唱は美しいものではあるものの,声にやや奥深さが足りないような気がする。それでも,Harp の音の一つ一つさえも豊かに響かせて聴かせてくれるこの録音は,ヨーロッパ随一と世評の高いロイヤル・コンサルトヘボウ・ホールの音響を伝えて余りあるものである。この交響曲の最大の聴きどころである第6楽章の冒頭部分は,「愛」を描いていると言われるだけあって,あたかも神聖な場所に足を踏み入れてしまったときのような厳粛な始まりを聴かせる。私の好みとしては,John Barbirolli や Kent Nagano のようにもっとむせ返るような歌い出しをしてほしいところであるが,第1楽章から一貫して冷静な演奏を続けてきたのに第6楽章だけそんな始まり方をしてしまっては却って違和感を感じさせてしまうだろう。それにしても,この楽章の冒頭のテーマほど魅力的な旋律は他に聴いたことがない。ロンド形式で書かれているために,この楽章を通じてこのテーマが繰り返し聴けるのは本当に有難い。特に終盤で金管によるコラールが聴こえてくるところは,何度聴いても鳥肌が立ってしまう。最高音への跳躍のときに,1st Trumpet がスラーをかけているのだけが惜しまれるが,この部分は祈りのようでもあり,その祈りに答える神の声のようにも聴こえる。さらに音域が低い方に移って Trombone がこのテーマを吹くようになると,全曲の演奏に 100 分ほどを要したこの曲もいよいよ最後に近づいたのが実感される。曲の最後を飾っているのは何と言っても2セットの Timpani で,主音と導音を ff で繰り返すこの打撃の連続は,圧倒的な説得力で聴く者に生きる勇気を与えてくれているような気がしてならない。ここを1人で叩いているような演奏は,全くこの曲の意図を理解していないと言い切ってよく,ここだけは絶対に2人の奏者で叩かねばならないし,さらにここの Timpani の音が Georg Solti 盤のように痩せてしまっていると,どれほどそこまで名演奏をして来ようと台無しになってしまうのだが,この演奏の Timpani は非常に豊かな音でホールに響き渡っていて,2人の Timpani 奏者が一打ごとに大きなエネルギーを分けてくれているような気がする。指揮者の Jansons は,この長大な曲のどこ一つとしてあざとい演出をしておらず,極めて中庸でありながらこの曲の美点を余すところなく聴き手に提示するという離れ業をやってのけている。これは,先日聴いた Karl Richter 指揮のミュンヘンバッハ管による Bach のマタイ受難曲 BWV.244 の 1958 年の神懸かり的な録音に比肩しうる超絶的に高水準な演奏だと思う。私は今後,この曲を聴きたくなったら真っ先に選ぶのがこの演奏になりそうである。

演奏家歴40年 さん | 山形県 | 不明

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このコンビの「巨人」 は最高の名演であり、「...

投稿日:2012/05/12 (土)

このコンビの「巨人」 は最高の名演であり、「復活」 も期待を裏切らない名演でした。私のCD ラックはマーラーだらけでマーラーはもういいやと思っていたのにまた買ってしまいました。内容はやはり素晴らしかったです。コンセルトヘボウのマーラーはやはり特別です。ヤンソンスの指揮も素晴らしい。 この演奏を聴くだけでもヤンソンスが現在マーラーの音楽をよく理解し、マーラーの演奏になくてはならないマエストロだと思えるのですが、ヤンソンス、アバド、ブーレーズ、ハイティンクをマーラーを全く理解していないと100%の確信があるなどと言っている音楽評論家がいるようです。マーラーどころか音楽そのものを理解せずに言葉遊びをしているだけの胡散臭い人物にしか私には思えませんがね。

なかじぃ さん | 大阪府 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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