SACD 輸入盤

交響曲全集 ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団(17SACD)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
2193600392
組み枚数
:
17
レーベル
:
Sfs
:
International
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド,輸入盤

商品説明

マーラー交響曲全集&歌曲集
ティルソン・トーマス&サンフランシスコ響
ハイブリッドSACD17枚組!


すでに16年に及ぶティルソン・トーマスとサンフランシスコ交響楽団の実績を代表する傑作が、一連のDSDレコーディングによるマーラー・シリーズであることは多くの人が認めるところですが、今回、マーラー・イヤーを記念してそれら17枚分のSACDをまとめたボックスセットがリリースされることとなりました。

【トップクラスの実力派オケ】
今やアメリカでもトップ・クラスの優秀な機能を誇るオーケストラとして知られるうになったサンフランシスコ交響楽団は、ブロムシュテットの音楽監督着任[1985-1995]によってメキメキと腕を上げ始め、それを引き継いだティルソン・トーマスがさらに精緻でしなやかな表現力を磨き上げたという背景を持っています。
 ブロムシュテット時代の代表作としてはシベリウスニールセンの交響曲全集ペール・ギュントなどがあり、どれもセッション録音で入念に仕上げられたブロムシュテットらしい誠実な名演としてよく知られています。
 一方、ティルソン・トーマス時代に入ってからのセッション録音としては、ストラヴィンスキープロコフィエフガーシュウィンコープランドなどがあり、どれも高度なアンサンブルを生かしながら細部まで表現力豊かに聴かせるというこのコンビならではの卓越した演奏として高く評価されていたものです。

【実演での姿を忠実にライヴ録音】
一連のRCAのCDで聴ける彼らの実力が、必ずしも条件に恵まれたセッション録音だからというわけではないことを鮮やかに証明して見せたのが、2002年にリリースされたマーラーの交響曲第6番のディスクだったのは記憶に新しいところです。
 その後も彼らはライヴ録音を継続し、実演ならではのメリットを最大限に生かしつつ音質面でも十分に満足できるクオリティのディスクを数多く発表してきました。そうした彼らの実績の集大成ともいえるのが今回のセットということになります。

【SACDによるコンサートの再現】
シリーズの特徴であるDSDレコーディングによる演奏会場の雰囲気そのままのサウンド・キャラクターは、セカンドを右に置いたヴァイオリン両翼型の立体感あふれる楽器配置にも効果的ですし、『千人の交響曲』冒頭のオルガンのような大迫力の音響にも十分に応えています。ちなみにそこで鳴っているデイヴィス・シンフォニー・ホールのオルガン(イタリアのフラテッリ・ルッファッティ製)は、147のストップと9,235本のパイプ数を誇る巨大なもので、底力のある美しい響きがとても印象的なものでした。
 なお、収録作品中、『嘆きの歌』のみ、RCAによる録音となっていますが、これもオリジナルの20ビットPCM方式のマルチ・トラック録音からDSDマスタリングがおこなわれることにより、マルチチャンネル音声も追加されるなどいっそうの高音質化が図られたものであることも朗報です。(HMV)

【収録情報】
Disc1
・交響曲第1番ニ長調『巨人』
 録音:2001年9月19-23日

Disc2,3
・交響曲第2番ハ短調『復活』
 イサベル・バイラクダリアン(S)
 ロレーン・ハント・リーバーソン(Ms)
 サンフランシスコ交響合唱団
 ヴァンス・ジョージ(合唱指揮)
 録音:2004年6月

Disc4,5
・交響曲第3番ニ短調
 ミシェル・デ・ヤング(メゾ・ソプラノ)
 サンフランシスコ交響合唱団女性メンバー
 パシフィック少年合唱団
 サンフランシスコ少女合唱団
 録音:2002年9月25-29日

・『亡き子を偲ぶ歌』
 ミシェル・デ・ヤング(メゾ・ソプラノ)
 録音:2001年9月19-23日

Disc6
・交響曲第4番ト長調
 ローラ・クレイコム(S)
 録音:2003年9月24-28日

Disc7
・交響曲第5番嬰ハ短調
 録音:2005年9月28日-10月2日

Disc8,9
・交響曲第6番イ短調『悲劇的』
 録音:2001年9月12〜15日

Disc10
・交響曲第7番ホ短調『夜の歌』
 録音:2005年3月9〜12日

Disc11,12
・交響曲第10番嬰ヘ短調〜アダージョ
 録音:2006年4月6-8日

・交響曲第8番変ホ長調『千人の交響曲』
 エリン・ウォール(ソプラノ:罪深き女)
 エルザ・ファン・デン・ヘーヴァー(ソプラノ:懺悔する女)
 ラウラ・クレイコム(ソプラノ:栄光の聖母)
 カタリーナ・カルネウス(メゾ・ソプラノ:サマリアの女)
 イヴォンヌ・ナエフ(メゾ・ソプラノ:エジプトのマリア)
 アンソニー・ディーン・グリフィー(テノール:マリア崇拝の博士)
 クイン・ケルシー(バリトン:法悦の教父)
 ジェイムズ・モリス(バス・バリトン:瞑想する教父)
 サンフランシスコ交響合唱団
  ラグナ・ボーリン(合唱指揮)
 パシフィック少年合唱団
  ケヴィン・フォックス(合唱指揮)
 サンフランシスコ少女合唱団
  スーザン・マクメーン(合唱指揮)
 録音:2008年11月19-23日

Disc13,14
・交響曲第9番ニ長調
 録音:2004年9月29日-10月3日

・『リュッケルトの詩による5つの歌曲』(ピアノ伴奏版)
 スーザン・グラハム(メゾ・ソプラノ)
 マイケル・ティルソン・トーマス(ピアノ)

Disc15
・カンタータ『嘆きの歌』(初稿版)
 マリーナ・シャグチ(ソプラノ)
 ミシェル・デ・ヤング(メゾ・ソプラノ)
 トーマス・モーザー(テノール)
 セルゲイ・レイフェルクス(バリトン)
 サンフランシスコ交響合唱団
 録音:1996年5月29-31日&6月2日

Disc16
・『大地の歌』
 スチュアート・スケルトン(テノール)
 トーマス・ハンプソン(バリトン)
 録音:2007年9月26-29日

Disc17
・『さすらう若人の歌』
 トーマス・ハンプソン(バリトン)
 録音:2009年9月23,25,26日

・『リュッケルトの詩による5つの歌曲』
 スーザン・グラハム(メゾ・ソプラノ)
 録音:2009年9月16-20日

・『子供の魔法の角笛』より
  「塔の中の囚人の歌」
  「少年の鼓手」
  「トランペットが美しく鳴り響くところ」
  「死んだ少年鼓手」
  「原光」
 トーマス・ハンプソン(バリトン)
 録音:2007年5月10-13日

 サンフランシスコ交響楽団
 マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)

 録音場所:サンフランシスコ、デイヴィス・シンフォニー・ホール
 録音方式:デジタル(ライヴ)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND  

総合評価

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
9
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
低価格で録音を量産するタイプと、じっくり...

投稿日:2020/11/16 (月)

低価格で録音を量産するタイプと、じっくり作ってパッケージも凝ったものにするタイプの音楽家やオーケストラに別れた昨今ですが、後者のタイプの先駆けとも言える録音ですね。そもそもオーケストラの自主レーベルはサンフランシスコのオケが最初だったような…それはともかく、演奏・録音のクオリティが双方ともに高く、全曲高水準であることから、全集としての価値は歴史に残るレベルだと思います。この全集は分売されているため、好きな曲のみ集めがちですが、マーラーの場合、交響曲間の結びつきが物凄く強いことから、商業的な意味以上に、音楽的に全交響曲を均一なクオリティで俯瞰することに意味があります。ぜひぜひ「全集」で揃えることを強く勧めます。全集なのに大地の歌がないのが世の中にあるけども….そうなってしまうと音楽的な意味が失われると個人的には感じますねー。パズルのピースがかけるわけなんでね。さてこの演奏達、割ととんでもなくテンポをいじったりとかなり個性的なのに、それを微塵も感じさせず、自然に聴こえるのが不思議。練習の賜物でしょうね。師匠筋に当たるバーンスタインはむしろ案外オーソドックスなテンポ運びなのに歪な印象を持つのとは正反対という面白い結果になっております。

わたあめ さん | 北海道 | 不明

2
★
★
★
☆
☆
とにかくディスクが取り出しにくいこと夥し...

投稿日:2020/01/04 (土)

とにかくディスクが取り出しにくいこと夥しい。演奏・録音は可もなく不可もなし。やはりバーンスタインの新旧両全集には遠く及ばないように思う。

やすさん さん | 北海道 | 不明

2
★
★
★
★
★
SFS自主作製のアルバムということかから,...

投稿日:2019/11/03 (日)

SFS自主作製のアルバムということかから,破格に高い値段が付いていたセットが少し安くなった(とはいえ,おそらくマーラー全集としては最も根が張るセットだろう)。すでにアマゾン・プライムでは無料で全曲聴けるのでだいぶ躊躇したが,やはりオーディオ(しかもSACD)で聴きたくて,今回思い切って購入した。 MTTのマーラーは,大変に「歌心」のある演奏である。「歌心」といっても,後期ロマン派的な濃厚でアイロニーに満ちた歌ではない。スマートでメリハリの効いたポップな歌心である。テンポは大きく動くが,決して重苦しくはならない。一緒に口ずさむことのできる長いメロディーラインがわかりやすく聞き取れ,とても心地よい。 このような演奏は,ロマン主義音楽が生まれた欧州大陸から遠く離れた,アメリカの西海岸でこそ可能になったものなのかもしれない。これはこれで,1つのロマンティックな演奏なのだと思う。しかも面白いことに,このセットで最も成功しているのは,おそらく最も「後期ロマン派」的な9番と10番である。この二曲を私はこれまで数多くの演奏で聴いてきたが,非常に美しく,またおそらく最も親しみやすく感じられる演奏である。 ただ,この全集で最初にレコーディングされた6番(あの「9/11」の翌日の演奏会だったというが)は,特にその1楽章がリズムがもたつきがちで,肝心の「歌」がなかなかスムーズに続かない。ただ,楽章を追うにしがたって調子を戻し,最終楽章は素晴らしい演奏になっている。 MTTのようなポップなロマンティシズムをあまり好まない向きもあるかもしれないが(あまり激情的にのめりこむことがないので),数あるマーラー全集の中で非常にユニークなものになっていると思う。私自身は,この演奏をとても気に入っている。

soziologe さん | GERMANY | 不明

3

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

プロフィール詳細へ

マーラー(1860-1911)に関連するトピックス

交響曲 に関連する商品情報

おすすめの商品

この商品が登録されてる公開中の欲しい物リスト