ベートーヴェン、ブラームス

ベートーヴェン、ブラームス レビュー一覧 5ページ目

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71件
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  • ベートーヴェンの三重協奏曲は曲の成り立ちからやや散...

    投稿日:2012/07/11

    ベートーヴェンの三重協奏曲は曲の成り立ちからやや散漫な処もありますが中々冒険的な作でこの曲の収録には以前から演奏家オールスター戦の様相がどの盤でもあり本盤(1969年録音)カラヤン(当時61歳)、オイストラフ(同61歳)、ロストロヴォービッチ(同42歳)、リヒテル(同54歳)何れも事演奏については煩い面々が火花を散らすより(四者の火花は分かりにくいし・・・)ビジネス面もありとにかく無難に行こうという事でしょう。大体三つの楽器の協奏曲なのですから辿っていく路線は自ずと決まってタイム的にも@17’51A5’34B12’58でそう過不足感もなくそう際立ったサプライズはありません。ただこの曲自体に対する私の好みからすればポーランドロマン的な第3楽章は冒頭述べた散漫さが特に気にかかりました。余談ですが揃い組での巨匠達の写真については・・・・リヒテルが一部再録を申し出たもののカラヤンは元々のLP盤や一部それを継続したCDジャケット表紙にあるこのCDの四人一緒の写真撮影を時間の関係で優先させたというエピソードも読んだことがあります。なおカラヤンは10年後あのムターやヨー・ヨー・マそれにゼルツァーとこの曲を再録して多分カラヤンにとっては自己ペースで演奏できたのでは?(@17’52A5’47B12’38とほぼ同じタイムで要はぶれ様のない曲だということです)。続いてヴァイオリン協奏曲に入ります・・・オイストラフの弾いたブラームスV協奏曲は結構種類が多くその多くは1950〜1960年代にかけてコンドラシン指揮のソ連オーケストラのバックによる演奏ライブ盤で少しマニュアックですが本レビューの最後にその明細をメモしておきました。さて、本盤は1969年オイストラフ61歳の頃セル(当時72歳)/クリーヴランドOのバックを得てのスタジオ録音で演奏タイムは@22’33A9’36B8’32とかつての諸ライブ盤よりは心持長くはなっておりますが同じEMIでのクレンペラー指揮の1960年収録盤とほぼタイム上は同じであります。オイストラフにとって本盤は数多い演奏記録盤の中ではラスト近いもので私の今の年齢からすれば61歳などまだ若かった感じもしました。確かにこの協奏曲にはある青春の思いが反映すべきとかねがね思ってはおりその点では合点も行く瑞々しい演奏に辛うじて達している様に感じました。第1楽章から骨太で円熟味を増した演奏が展開されて行きいつものヨアヒムによるカデンツァ・・・とにかくいつもながら見事の一言!・・・前のオーケストラ高揚も(セルのいつもの「きっちり」感優先で)スケール感は無いものもののそれはそれで充分であります。中間楽章序奏はそうしたアプローチのオーケストラですから実に美しくやがて入る情緒溢れるVの響きの豊かさにどっぷり浸れました。最終楽章はどっしりと構えつつ鋭いVアタックにより適度に表現されたこの曲の「若さ」によく乗った進み具合です。ヴァイオリンとオーケストラの微妙な力関係・バランス感もあって私自身は好みとしてクレンペラー盤の方にちょっと傾いてはいるのですがオイストラフのこの曲への仕上げ記録として素晴らしいランク以上にしておきたいです。オイストラフ演奏記録は私の資料では次の通りで漏れ・誤り等はあるでしょうがあくまで参考データとして捉えていただければ幸いであります→1950年(1951?)コンドラシン/USSR.RTVSO(ライブM@21’38A8’53B7’48)、1952年コンドラシン/MRSO(M@21’40A9’14B7’39)、1952年アーベントロート/BRSO(ライブM@21’11A9’24B7’55)、1954年コンヴィチュニー/SKDO(M@21’56A9’26B7’46)、1955年コンヴィチュニー/SKBO(ライブM@21’55A9’41B7’35)、1955年F.リーガー/ミュンヘンPO(ライブM@21’45A8’59B7’14)、1958年コンヴィチュニー/SKDO(ライブM@21’58A9’25B-)、1960年クレンペラー/FNRO(S@22’36A9’50B8’28)、1961年ロジェストヴェンスキー/MPO(ライブM@22’36A9’18B8’08)、1961年サージャント/LPO(ライブS@21’15A9’10B7’52)、1961年A.ペドロッティ/チェコPO(ライブM@21’34A9’06B7’50)、1961年O.ヌッシオ/スイス・イタリア語RO(ライブ@21’48A8’57B7’50)、1963年コンドラシン/MPO(ライブS@21’54A9’03B7’37)、1963年コンドラシン/USSR.SSO(ライブM@22’04A9’07B7’41)、1963年(1965?)コンドラシン/MPO(ライブM@21’03A8’47B7’31)、1967年コンドラシン/MPO(東京ライブS@21’00A8’28B7’29)、1967年C.ブルック/ORTFPO(ライブM@21’20A8’43B7’53)、1969年ロヴィッキー/ワルシャワ国立PO(ライブS@21’27A8’54B7’41)。なお、ブラームスのダブル協奏曲(1969年録音、オイストラフ、ロストロヴォービッチ、バックはセル/クリーブランドO、タイム@17’03A7’56B8’53)は未聴です。SACD音質に期待です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

    一人のクラシックオールドファン さん

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  • カラヤンとセルのバーターとかで話題になったやつかと...

    投稿日:2012/04/28

    カラヤンとセルのバーターとかで話題になったやつかと思います。 ちょっとあざとい気がしてトリプルは敬遠、ブラコンは当時コーガン渾身のLPを所持していたので却下、ダブコンは聴いてみたい曲だったので購入した記憶があります。 今回すごいコスパでセット化されたので購入しましたが、ブラームスはやはりよいと思いました。(特にロストロが入ったダブコン) ベートヴェンは作曲家傑作ぞろいの中にあって、娯楽音楽を大真面目に作ったらこうなるのかなというような気がして、専門的な知識教養が無く個人的見解で申し訳ありませんがベートヴェンを意識するとちょっと違和感を感じました。 たまたまこの曲では、カントロフ他が演奏している SACD 盤を所持していますが、そちらのほうが演奏録音とも柔らかく私の好みに合いそうです。

    manmansaru さん

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  • エソテリック様、ドッペルだけでいいですからSACD...

    投稿日:2011/06/22

    エソテリック様、ドッペルだけでいいですからSACD化よろしくお願いします!

    淳メーカー さん |50代

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  • ・・ベートーヴェン・・ 泰然自若とした折り目正しい...

    投稿日:2011/06/14

    ・・ベートーヴェン・・ 泰然自若とした折り目正しい演奏。しなやかで重厚な響きは聴き応えがある。第2楽章で魅せるジューシーな味わいはどうだろう。これぞ一流の芸術品の証だ。指揮者の個性よりもオケの上手さが際立っているのも注目すべき点だろう。言い方をかえるなら指揮者が何もせずともオケにその色合いが染み付いているということだろう。  しかし総じてまじめすぎるためワクワクするような新たな出会いはなく、面白みに欠けるきらいはある。フルベン印の折り紙つきは保守派の印籠。奇を衒わない正統派の深みを味わうのが醍醐味ということか。終楽章は一部弦パートに1オクターブ高いアレンジが施されており少々違和感がある。 ・・ブラームス・・ 第1楽章。そろりと忍び寄るような出だしからただならぬ気配がする。そしてこの情念の渦。これは何だろう。全編にみなぎるオーバーリアクションは聴いていて赤面するほどだ。こうなると神経質なピアニッシモも楽器の追加による無理やりな盛り上げも鼻持ちならなく聴こえてくるから不思議だ。 第2楽章。慎重かつ神妙な出だしから謙虚さが出ていて良い。場面転換も遅いテンポを生かしたもので、二転三転と移り変わる景色にため息が出る。フォルテでは第1楽章さながらの自我も出てくるがやり過ぎの一歩手前で手綱を抑えている。暴れ馬のベルリンフィルを制御しながら紡ぎ出す音の世界はまさに芸術だ。 第3楽章。スケルツオ的アレグロ。ここはパワー全開でやりすぎてもらっても差し支えないが、フルベンは渋く決めている。地下にうごめく溶岩マグマは内に秘めたエネルギー。爆発寸前にまで高められ、いやがおうにも次の楽章への期待が高まる。 第4楽章。主部の絶叫を聞け。まくしたてるテンポにくらいつくオケはなにかにとりつかれたように一心不乱だ。同じオーバーリアクションでも第1楽章のように集中力を削がれないのは、根底に流れるさみしさ、寂寥感がものを言っているからだ。夕暮れのブラームスにはやはり渋さが必要だ。我を忘れた怒涛のラストも全てを包み込む夕闇があるからこそ映える。

    いわごろう さん

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  • まずはブラームス。昔LPレコードで聞いていたんですが...

    投稿日:2010/05/29

    まずはブラームス。昔LPレコードで聞いていたんですが、CDになって初めて聞き直してみました。 とってもいいですねェ。 セル・クリーヴランドの贅肉をそぎ落したソリッドでシリアス、しかも清涼感あふれるサウンドと、ロストロとオイストラフの真剣勝負。手に汗握るスリリングな名演です。レコードで聞いていた時はオイストラフのヴァイオリンが少し弱く感じられたのですが、CDで聞くとそんなことありません。それにしてもロストロは絶好調! 実はこのCDに集録されたもう一曲、カラヤン指揮のベートーヴェンが聞きたくてこのCD購入ました。カラヤン演奏そのものはものすごくいいんだけど(あの宇野大先生も激賞)、いかんせんフルオーケストラで大砲を撃つような巨大な響きはこの曲に似つかわしくない気がいたしまして…もっと室内オケ的な演奏を後日買い直すことにいたしました。

    盤捨印 さん |50代

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  • 本盤とは別のCDで聴いているヴァイオリン協奏曲につい...

    投稿日:2009/07/15

    本盤とは別のCDで聴いているヴァイオリン協奏曲についてですが、トスカニーニという大指揮者の下、独奏者は自らのスタンスを崩さず仕上げたベートーベン協奏曲です。穿って考えると大なり小なりトスカニーニファミリー故という処もゼロというわけには行かないでしょうがそれは下衆の勘ぐり。ハイフェッツも曖昧さというかその辺りについて厳しい演奏家だけに大指揮者とは軌を一にして聴き易いです。1940年の録音ですが割り切ればそれなりの時代背景が窺われ音は気になりません。本盤は大指揮者と大独奏者の組み合わせにおいて素晴らしい盤として先ず長く残って愛聴される演奏でしょう。 クーセヴイッキー指揮によるブラームスの協奏曲は残念ながら聴いておりませんが決してランク外の演奏ではないはずでいつか機会があれば聴いてみたいです。

    一人のクラシックオールドファン さん

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  • リヒター・ハーザーの名演。バックのザンデルリンクも...

    投稿日:2009/04/19

    リヒター・ハーザーの名演。バックのザンデルリンクも得意のブラームス、ベートーヴェンで重厚な解釈をしています。オケがデンマーク放送と少しばかり弱いですが、それは贅沢な話。

    クルト さん

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  • 典雅なブラームス3番が聴きもの。昔、KOCHや新星堂か...

    投稿日:2008/11/03

    典雅なブラームス3番が聴きもの。昔、KOCHや新星堂から出ていたが、いずれも今は廃盤。古い録音から立ち上るWPの素晴らしい木管や弦の響きに陶然とさせられる。ワインガルトナーのベト3、8、シャルクのベト6、8、ワルターの一連のWPとの録音と合わせて永遠に聴かれていくべき名演奏だ。ベト2の方は電気最初期の録音のせいか、今ひとつWPの音色を楽しめるような代物ではないのが残念だ。

    eroicca さん

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  • パールマンの姿に本当に勇気を与えられる。ブラームス...

    投稿日:2006/12/22

    パールマンの姿に本当に勇気を与えられる。ブラームスの終演後に、ベルリン・フィルの女性奏者が手で涙を拭っていた姿が忘れられない。私も思わず涙してしまった。それにしても、最近彼のような巨匠的な風格を持ったヴァイオリニストがめっきり減ってしまったのが寂しい気がする。

    カバポチ さん

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  • 二重協奏曲の第一の名盤はオイストラフ=ロストロポー...

    投稿日:2006/04/28

    二重協奏曲の第一の名盤はオイストラフ=ロストロポーヴィッチ=セル=CLOだが、私にはソ連コンビのなまりが耳に障るし、全体が曲よりもオーバーサイズに響く。録音もセル=CLOの精妙な音を伝えていない。その点、本盤はブラームスらしい節回しを堪能でき、また室内楽的な密度を味わえる。本盤を高く評価している批評を知らないが、私にはかけがえのない一品である。

    ほそかわ さん

    7

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ありがとうございました

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