CD 輸入盤

『ヴォツェック』全曲 ブーレーズ&パリ・オペラ座、ベリー、I.シュトラウス、他(1966 ステレオ)(2CD)

ベルク(1885-1935)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
88697446192
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ブーレーズ初期の過激演奏
ベルク:『ヴォツェック』全曲


名盤の久々の復活。1963年に『ヴォツェック』のフランス初演をおこなったブーレーズは、まだまだ前衛の旗手的な存在で、鋭い舌鋒で話題の人物でもありましたが、この『ヴォツェック』をレコーディングした1966年にはバイロイト音楽祭にデビューし、翌年にはクリーヴランド管弦楽団の首席客演指揮者に選ばれるなど、楽壇の重要人物として各方面から高い評価を得つつあった時期でもあります。
 当時のブーレーズは、独自の視点で作品解釈を試みたり、思い切ったテンポ設定の大胆な演奏をおこなうなど、現在の安定したブーレーズとは大きく異なる芸風が魅力ともなっています。
 この『ヴォツェック』も、作品の表現主義的な側面が強調された過激な演奏で、ベリーの熱演もあってかなりホットな仕上がりとなっています。

【収録情報】
・ベルク:歌劇『ヴォツェック』全曲
 ヴァルター・ベリー(バリトン:ヴォツェック)
 イザベル・シュトラウス(ソプラノ:マリー)
 フリッツ・ウール(テノール:鼓手長)
 カール・デンヒ(バス:医師)、他
 パリ・オペラ座管弦楽団&合唱団
 ピエール・ブーレーズ(指揮)

 録音:1966年(ステレオ)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. Langsam, Wozzeck, langsam! (1. Akt)
  • 02. Du, der Platz ist verflucht!
  • 03. Tschin Bum, Tschin Bum, Bum, Bum, Bum!
  • 04. Was erleb'ich, Wozzeck?
  • 05. Geh'einmal vor Dich hin!

ディスク   2

  • 01. Was die Steine gl・スnzen? (2. Akt)
  • 02. Wohin so eilig, geehrtester Herr Sargnagel?
  • 03. Guten Tag, Franz
  • 04. Ich hab' ein Hemdlein an, das ist nicht mein
  • 05. Andres! Andres! ich kann nicht schlafen
  • 06. Uns ist kein Betrug in seinem Munde erfunden worden
  • 07. Dort links geht's in die Stadt
  • 08. Tanzt Alle; tanzt nur zu, springt, schwitzt und stinkt
  • 09. Das Messer? Wo ist das Messer?
  • 10. Orchester-Epilog - Ringel, Ringel, Rosenkranz, Ringelreih'n

ユーザーレビュー

総合評価

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20世紀オペラの最高傑作の一つと称されます...

投稿日:2010/12/03 (金)

20世紀オペラの最高傑作の一つと称されます。しかしストーリーは悲惨だし登場人物達にもさっぱり共感できません。歌手達は調子はずれに勝手に歌っているようにしか聞えませんし、音楽もちっとも気持ち良いものではありません。なんだこれは?と思ってしまいます。しかし、その音楽には緊迫感、それにうまく言葉にできない奇妙な美しさがあります。結局時々は取り出しては聴いてしまう、不思議なオペラです。レコード・アカデミーの大賞をとったベーム盤、アバド盤がともに強い緊張感をもって一気呵成の迫力で聴かせるのに対し、本ブーレーズ盤は内容を掘り起こそうと表現を色濃く進めているようで随分と違った印象を受けます。どちらが好いか私には判断がつきません。なお、バス役である医師を歌うデンヒがテノール(あるいはハイ・バリトン)にしか聞こえず、テノールの大尉との対比があまり際立っていないと感じるのは私だけでしょうか?

エステ荘の噴水 さん | 岩手県 | 不明

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 ブーレーズにとって初のオペラ指揮&録音...

投稿日:2009/07/02 (木)

 ブーレーズにとって初のオペラ指揮&録音(『ブーレーズは語る』 より)ということもあってか、思い入れの深さ(ドイツ語・ドイツ人歌手中心のキャスティング)が録音を通しても十分過ぎるほど伝わってくる。  意外に(!?)第1幕は”大人しい”というか抑圧された印象のヴォツェックだが、その分”リアル”に聞こえる。本当の”狂気”は第2幕からと言ってよく、淡々とした語りと体中から振り絞るような絶唱のコントラストはベリーの役に対する捉え方の見事さを実証する。またヴォツェックを追い込む”狂人”を演じるヴァイケンマイアー(大尉)とデンヒ(医師)の名演に も注目したい。前者は”善意”(一方的な)が根底にあり、あくまでも”善意”からの忠告であるだけに性質が悪く、後者はマッドサイエンティスト の権化であることは、早口にまくし立てる台詞と”自己陶酔”気味な歌で も明らか。この二人を聴くだけでも面白い!  ヴォツェックの目を通して世界が実は如何に”狂気”に満ちているかが、 美し過ぎる音楽の中から見えてくるような・・・・。

シゴルヒ さん | 岐阜県 | 不明

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ベルク(1885-1935)

“アルバン・マリア・ヨハネス・ベルク[1885-1935]は、新ウィーン楽派の一員として、シェーンベルク、ヴェーベルンと共に活躍したオーストリアの作曲家。師のシェーンベルクのもと、ヴェーベルンが未来を志向したと言われるのに対し、ベルクは過去と密接に繋がって、無調や十二音の作品でさえ後期ロマン派的で濃密な気配を感じさせたのがポイント。 裕福な商人の家庭に生まれたベルクは、最初、文学や演劇に関心を持っ

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