フランク、セザール(1822-1890)

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CD

室内楽作品全集 マリブラン四重奏団、ライヴリー、ル・コント(4CD)(日本語解説付)

フランク、セザール(1822-1890)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MCYP4637
組み枚数
:
4
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

フランク:室内楽作品全集(4CD)
マリブラン四重奏団、ライヴリー、他

日本語解説付き

〜ベルギー・ロマン派からフランス近代へ〜
フランス近代を代表する大作曲家にもかかわらず、「全貌」が見えにくい大家の代表格。
故郷ベルギーの「いま」を代表する王立モネ劇場の俊才たちが結集、自国の巨匠としての
若き日からの足跡をじっくり4CDで。ドキドキするロマン派的名作も、晩年の幻の名品も!

音楽史の折々を代表する巨匠でありながら、ごく一部の作品を除いていっさい見過ごされている大作曲家は少なくありません。『カルメン』と『アルルの女』のビゼー、『わが祖国』と弦楽四重奏曲のスメタナ、鍵盤ソナタだけ有名なD.スカルラッティ、『魔弾の射手』のヴェーバー、今でも多くの人には晩年の交響曲と弦楽四重奏曲しか知られていないハイドン・・・
 ニ短調の交響曲(1887)とヴァイオリン・ソナタ(1886)だけが飛びぬけて有名なフランクも、まさにそうした一人。生まれたのは1822年、この2曲を書いたときには60年以上も活躍していたうえ、そもそも天才少年としてデビューしたはずだったのでは? というもやもやが多少なりと解消されるケースがあるとすれば、ジャンルとしてもあまり聴かれないフランス近代のオルガン音楽に興味が出てきた時などでしょうか。確かに、パリの聖クロティルド教会での活躍が後年のフランクの名声を育んだ側面もあるでしょうが、そのフランクが実は若い頃、早熟のロマン派作曲家として(ちょうどシューマンが室内楽を書きはじめた頃に)思わぬ大作管弦楽曲や室内楽曲をいくつも書いていたこと、それらが決して忘却の淵に追いやられていてよいはずのない逸品ぞろいだったということは、はたしてどのくらいの人に知られているのでしょう?
 ブリュッセルの王立モネ劇場や王立リエージュ・フィルなどとのつながりも深いフランス語圏ベルギー随一のレーベル「Cypres」はいま、満を持して、そうしたフランク初期に遡る室内楽の傑作をすべて、王立モネ劇場のピットを支える凄腕たちの素晴らしい新録音だけで聴かせてくれるというのですから、これはフランス近代好きにはたまらないセットではないでしょうか。嬉しいのは、モネ劇場のコン・ミスである異才タチヤーナ・サムイルの弾くヴァイオリン・ソナタと並んで、なぜか滅多に録音されない晩年の弦楽四重奏曲までしっかり収録されているところ。歿年のはじめに完成をみた最晩年の充実作なのですが、フォーレのそれと同じく存在すら知らない方が多いのでは。フランス語圏の演奏団体が録音したのは、ひょっとするとこれが初めてかもしれません。他の作品すべてに出演している多芸な俊才ピアニスト・ライヴリーの立ち回りも巧みで、これもほとんど存在自体謎の五重奏付ピアノ独奏曲(貴重な録音です!)などでの絶妙名演にも感服。
 フランク単体の日本語文献の少ないところ、全訳付の充実解説も重要なポイントになること必至です!(Mercury)

【収録情報】
フランク:
1. ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調(vn/p, 1886)
2. メランコリー(vn/p, 1883)
3. アンダンティーノ・クイエットーゾ(vn/p, 1844)
4. ヴァイオリンとピアノのための協奏的二重奏曲〜ダレラックの歌劇『ギュリスタン』の主題による(vn/p, 1844)
5. 弦楽四重奏曲ニ長調(2vn/va/vc, 1889-90)
6. ピアノ五重奏曲ヘ短調(2vn/va/vc/p, 1879)
7. ピアノ三重奏のための三つの協奏的三重奏曲 op.1(vn/vc/p, 1843)
8. ピアノ三重奏のための協奏的三重奏曲第4番ロ短調 op.2(vn/vc/p, 1843)
9. 弦楽五重奏の伴奏を従えたピアノのための独奏曲(p/2vn/va/vc/cb, 1844)
 ( )は編成と作曲年代

 デイヴィッド・ライヴリー(ピアノ)
 マリブラン四重奏団(王立モネ劇場のメンバー)
  タチヤーナ・サムイル(ヴァイオリン)、ヨラント・ド・マーイエル(ヴァイオリン)
  トニー・ネイス(ヴィオラ)、ユストゥス・グリム(チェロ)
 コルネール・ル・コント(コントラバス)

 録音時期:2010-2012年
 録音方式:ステレオ(デジタル)

ユーザーレビュー

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フランクはブラームス、フォーレのようない...

投稿日:2013/08/08 (木)

フランクはブラームス、フォーレのようないかにも室内楽の名曲を量産しそうなタイプの作曲家であるので、全集が出たのは嬉しい。ざっと聞いてみたが最大の傑作はヴァイオリンソナタではなく、弦楽四重奏曲であることが確認できた。この弦楽四重奏曲の良さはヴァイオリンソナタのように初めから聞かなくてもよく、途中から、どこから聞いても音楽に入れ込めるところであると思う(私にとっては)。ところでピアノトリオ第1番の第1楽章はなんと!!!シューベルトのピアノトリオ第2番の第2楽章にそっくりの音楽だ。フランクは弦楽四重奏曲の終楽章でベートーベンの9番の終楽章を真似たように、シューベルトのピアノトリオを真似たのは間違いないと思う。

顕 さん | 岐阜県 | 不明

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