SACD

ホロヴィッツ/ヒストリック・リターン1965〜アルティメイト・エディション(4SACD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SICC10231
組み枚数
:
4
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

ホロヴィッツ/ヒストリック・リターン1965〜アルティメイト・エディション(4SACD)

1953年のアメリカ・デビュー25周年を記念するソロ・リサイタルの後、公の演奏活動から一切身を引いたホロヴィッツ。この間RCAへの3枚のLPを録音し、さらにコロンビア・レコードに移籍して本格的な録音活動は再開したものの、ステージへの復帰はなされないままに12年の歳月が過ぎました。そして1965年5月9日、ついにホロヴィッツが12年の沈黙を破ってカーネギー・ホールでリサイタルを開催。そのリサイタルは全曲がライヴ収録され、その年の10月10日にLP2枚組で発売、グラミー賞3部門のほか、日本でもレコード・アカデミー賞も受賞した伝説的な名盤となっています。
 その「ヒストリック・リターン」の発売から50年を経た2015年、伝説的な名盤が最新のDSDマスタリングによるSACDハイブリッドで新たに蘇ります。ディスク1とディスク2にはコロンビアから発売された最終編集版を、そしてディスク3とディスク4には、コロンビアが演奏会当日に収録したままの無修正版を収録し、さらにブックレットにも初出時のライナーを始めとする資料性の高いライナーノーツを掲載することで、この20世紀に残る音楽イベントの一つを振り返ります。日本独自企画。(SONY)

・ソニー・クラシカル所蔵のオリジナル・アナログ・マスターからのニュー・リミックス&DSDリマスタリング
・マスタリング・エンジニア:アンドレアス・K・マイヤー(ニューヨーク、マイヤー・メディアLLC)
・ジャケット:アメリカ初出盤LP(M2S 728)のデザイン使用(予定)
・ライナーノーツ(予定)
 @トーマス・フロスト(プロデューサー)(アメリカ初出盤LP掲載、曲目解説)
 Aハロルド・C・ショーンバーグ「神の御業」(無修正版初出CD掲載)
 B中村紘子(絶品!まさに人類の宝)(日本初出盤LP掲載)
 Cホロヴィッツは語る〜エイブラム・チェイシンスとの対話(日本初出盤LP掲載)、他

【収録情報】
『ホロヴィッツ・ヒストリック・リターン1965』

Disc1

● バッハ/ブゾーニ編:トッカータ,アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564
● シューマン:幻想曲 ハ長調 op.17

Disc2
● スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番 op.68『黒ミサ』
● スクリャービン:詩曲 嬰ヘ長調 op.32-1
● ショパン:マズルカ第21番嬰ハ短調 op.30-4
● ショパン:エチュード第8番ヘ長調 op.10-8
● ショパン:バラード第1番ト短調 OP.23
● ドビュッシー:『子供の領分』〜人形へのセレナード
● スクリャービン:エチュード嬰ハ短調 op.2-1
● モシュコフスキ:エチュード変イ長調 op.72-11
● シューマン:『子供の情景』 op.15〜トロイメライ

 録音:1965年5月9日、ニューヨーク、カーネギー・ホール(ステレオ/ライヴ)
 オリジナル・プロサューサー:トーマス・フロスト
 オリジナル・レコーディング・エンジニア:バド・グレアム、フレッド・プラウト
 初出LP:M2S 728(1965年10月10日)

『ホロヴィッツ・ヒストリック・リターン1965』(無修正版)

Disc3

● バッハ/ブゾーニ編:トッカータ,アダージョとフーガ ハ長調 BWV.564
● シューマン:幻想曲 ハ長調 op.17

Disc4
● スクリャービン:ピアノ・ソナタ第9番 op.68『黒ミサ』
● スクリャービン:詩曲 嬰ヘ長調 op.32-1
● ショパン:マズルカ第21番嬰ハ短調 op.30-4
● ショパン:エチュード第8番ヘ長調 op.10-8
● ショパン:バラード第1番ト短調 OP.23
● ドビュッシー:『子供の領分』〜人形へのセレナード
● スクリャービン:エチュード嬰ハ短調 op.2-1
● モシュコフスキ:エチュード変イ長調 op.72-11
● シューマン:『子供の情景』 op.15〜トロイメライ

 録音:1965年5月9日、ニューヨーク、カーネギー・ホール(ステレオ/ライヴ)
 初出CD:S2K93023(2003年発売)

 ウラディミール・ホロヴィッツ(ピアノ)

 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO

内容詳細

12年ぶりに開いた記念すべきカーネギー・ホールでのライヴ録音だ。今回新たに無編集の録音を加えている。ミスや不安定な部分、前のめり的なテンポなど、多少の瑕もあるが、12年ぶりのリサイタルというホロヴィッツの緊張感がストレートに伝わってきて興味深い。それに音の鮮度が高まった。★(T)(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

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同時発売のオン・テレビジョンが「初出音源...

投稿日:2015/12/29 (火)

同時発売のオン・テレビジョンが「初出音源」と「DVD」という2つの目玉があるのに対し、こちらのヒストリックリターンは既に無編集版がCDで発売されていることから、SACDによる音質改善のみが評価のポイントとなる。こちらのアルバムでもリマスタリングエンジニアであるアンドレアス・K・マイヤー自身による解説が掲載されており、最終編集版については、今回新たに3トラックマスターからリミキシングし、無編集版は2003年のCD初出時のDSD音源から再度リマスタリングを行ったと「正直に」告白している。最終編集版の音源の方は、ミスの少ないセッションからの切り貼りであるため、無編集版と比べるとイコライジング+ダビングによる音質劣化が認められる。そこで当然気になるのが、無編集版の従来CDと今回のSACDとの音質差であるが、バッハのトッカータ冒頭の有名なミスタッチに続く、速いスケールのパッセージにおける音の粒立ちで早くも大きな差がついている。解説によるとホロヴィッツはこの演奏会のために新しいスタインウェイを特注したとのことだが、実に透明で丸くて美しい響きが、ハンマーアクションの音にならない動作音と共にしっかりと捉えられている!筆者はホロヴィッツのピアノに対する「浅いアクションとフェザータッチでハンマーは薬品で硬くしていた」などといった噂を、LPの音を裏付けとして信じてきたが、このサウンドを聴くとそれが間違いであったことを痛感する。全体を通して、3本のマイクによる自然なサウンドステージと余計なイコライジングやノイズリダクションを最小限にとどめた良心的なリマスタリングが耳に心地よく、音場再生型のスピーカで再生すれば、リスニングルームが50年前のカーネギーホールと置き換わる体験が可能だ。同額のオン・テレビジョンと比べると割高感は否めないが、これだけの音質を手にすることができることを考えると、やはり本ディスクは「買い」である。

meji さん | 神奈川県 | 不明

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