ブラームス：ピアノ協奏曲第２番、ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第１、３番、サン＝サーンス：第５番　リヒテル、ミュンシュ、ロヴィツキ、コンドラシン（２ＣＤ）

ミュンシュ、ロヴィツキ、コンドラシンと共演。
壮年期リヒテルの火の出るような壮演集

ミュンシュ＆ボストン響との1960年11月1日のライヴは、リヒテルの最初のアメリカ・ツアーの公演で、壮年期のリヒテルのピアノもさることながら、オケの巧さが衝撃的。リハーサルでリヒテルが感極まったのもうなずけます。RCAからリリースされていましたが、うれしい再発です。
　また、ロヴィツキ＆ワルシャワ・フィルとのベートーヴェンの３番は、これまでLPでしか出たことのない幻の音源。まだ30代だったリヒテルの火の出るような演奏が聴きもの。
　コンドラシンとのサン＝サーンスの『エジプト風』は1952年録音が有名ですが、こちらは1955年4月3日のコンサートのライヴで、オーケストラは何とレニングラード・フィルというのが凄すぎます。リヒテルのピアノはここでも冴えまくっています。個人所有音源からの復刻で、コンドラシンとレニングラード・フィルという組み合わせも珍しく、ファンにはたまらない登場と申せましょう。（キングインターナショナル）

【収録情報】
スヴャトスラフ・リヒテル Vol.19
1.　ブラームス：ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 Op.83
2.　ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第1番ハ長調 Op.15
3.　ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第3番ハ短調 Op.37
4.　サン＝サーンス：ピアノ協奏曲第5番ヘ長調 Op.103『エジプト風』

　スヴィヤトスラフ・リヒテル（ピアノ）
　1,2：シャルル・ミュンシュ指揮、ボストン響（1960年11月1日ライヴ　モノラル）
　3：ヴィトルド・ロヴィツキ指揮、ワルシャワ・フィル（1954年11月5日ライヴ　モノラル）
　4：キリル・コンドラシン指揮、レニングラード・フィル（1955年4月3日ライヴ　モノラル）