CD 輸入盤

アーリー・ピアノフォルテ・ピアノ・コレクション(10CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ALPHA569
組み枚数
:
10
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ALPHAならでは!
作曲当時の響きに迫る古楽器ピアノの音色を楽しむ、特別価格の好企画ボックス


「ALPHA」と「Zig-Zag Territoires」からリリースされた膨大なカタログから、現代ピアノとは違う、作曲家たちが知っていた18〜19世紀当時のフォルテピアノ・歴史的ピアノで録音された重要盤を集めた10枚組ボックス。使用楽器は個々それぞれに全く違う楽器と言っても過言ではないほどですが、演奏者はどのアルバムでも演奏作品に最適な楽器を厳選、どのアルバムでも作曲家自身が聴き知っていた音のイメージに肉薄してみせています。
 演奏者もインマゼール、リュビモフ、ル・サージュ、スホーデンヴルト、パシチェンコなど、楽器ごとに最適な歴史的奏法でずばぬけた解釈を体現してきた新旧世代の一流ぞろい。シューベルト作品に寄り添うヴァルター・モデルの響きからチェンバロ風のジルバーマン・モデルによるC.P.E.バッハ、曲中の隠れた面白さに次々と気づかされるハイドン演奏、楽器のスペックすれすれに攻めるスリルがたまらないプレイエルでのリストまで、このボックスひとつで歴史的ピアノの多彩さと深さが概観できる、よく練られた決定盤的内容になっています。(輸入元情報)

【収録情報】
Disc1 (ALPHA202)
『ヴィオラ・ダ・ガンバとフォルテピアノ〜18世紀、ベルリン楽派の作曲家たち〜』
● グラウン:トリオ ハ長調 Wendt 87
● C.P.E.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 Wq.71, H.502(ヴィオラ・ダ・ガンバとフォルテピアノ編)
● C.P.E.バッハ:シンフォニア イ短調 Wq.156, H.582(ヴィオラ・ダ・ガンバとフォルテピアノ編) *
● 不詳:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ ニ長調(アマーリエ蔵書585、伝L.C.ヘッセ作)
● C.P.E.バッハ:2つのヴァイオリンと通奏低音のための三重奏曲ハ短調「快活の人、憂鬱の人」 Wq.161/1, H.579(ヴィオラ・ダ・ガンバとフォルテピアノ編)

 アルノー・ド・パスクアル(フォルテピアノ)
 ジルバーマン1749年製作モデルによる、ケルスティン・シュヴァルツ再現製作楽器
 *クリストフォリ1722年製作モデルと1726年製作モデルによる、ケルスティン・シュヴァルツ再現製作楽器

 リュシル・ブーランジェ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 ライプツィヒのヨアヒム・ティールケ18世紀製作の7弦モデルによる、フランソワ・ボダール2006年製作の再現楽器

Disc2 (ALPHA196)
『ハイドン: 鍵盤のためのソナタ3編、アダージョと変奏曲』
ハイドン:
● ソナタ ヘ長調 Hob.XVI:23
● ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:28
● ソナタ ハ長調 Hob.XVI:48
● アダージョ ヘ長調 Hob.XVII:9
● アンダンテと変奏 ヘ短調 Hob.XVII:6
※各ソナタの後に、演奏者による即興演奏付き

 ボビー・ミッチェル(フォルテピアノ)
 使用楽器: シュタイン・モデル 18世紀末製オリジナル(修復: クリス・マーネ)

Disc3 (ZZT110103)
『ベートーヴェン: 最後のソナタ』
ベートーヴェン:
● ピアノ・ソナタ第30番ホ長調 Op.109
● ピアノ・ソナタ第31番変イ長調 Op.110
● ピアノ・ソナタ第32番ハ短調 Op.111

 アレクセイ・リュビモフ(フォルテピアノ)
 使用楽器:アントン・グラーフ1828年製作によるオリジナル古楽器

Disc4 (ALPHA201)
『ベートーヴェン:変奏と幻想』
ベートーヴェン:
● 創作主題による32の変奏曲ハ短調 WoO.80
● ピアノ・ソナタ第19番ト短調 Op.49-1
● 幻想曲 ト短調 Op.77
● ピアノ・ソナタ第20番ト長調 Op.49-2
● 15の変奏曲とフーガ 変ホ長調 「エロイカ変奏曲」 Op.35

 オルガ・パシチェンコ(フォルテピアノ)
 ウィーンのフリッツ1818年頃製作モデルによる、クリストファー・クラーク再現製作楽器(製作番号11)

Disc5 (ALPHA131)
『フランス初期ロマン派の歌曲王〜ピエール=ジャン・ド・ベランジェ傑作集』
ベランジェ:
1. なにもかも小さい(老人政治)
2. 錬金術師
3. 婚礼の夜
4. 着古した服
5. 悪魔の死
6. 教皇はイスラム教徒
7. もはやリゼットではなく
8. 醜さと美しさ
9. わたしの埋葬
10. 老上等兵
11. 底辺の人々
12. 年寄り浮浪者
13. 1階から6階まで
14. すてきな婆さま
15. 我らの地球

 アルノー・マルゾラティ(バリトン)
 イヴ・レヒシュタイナー(ハルモニウム=足踏式室内オルガン)
 フレディ・エシェルベルジェ(ピアノ/ プレイエル1845年製アップライト)

Disc6 (ZZT101102)
● シューベルト:『冬の旅』 D.911(全24曲)

 トーマス・バウアー(バリトン)
 ジョス・ヴァン・インマゼール(フォルテピアノ)
 ウィーンのヴァルター[1752-1826]工房製作モデルによるクリストファー・クラーク1988年製作再現古楽器

Disc7 (ALPHA040)
『プレイエル・ピアノによるショパン 1』
ショパン:
1. ポロネーズ第1番嬰ハ短調 Op.26-1
2. 3つのエコセーズ Op.72-3
3. ワルツ第14番ホ短調
4. タランテッラ 変イ長調 Op.43
5. レントラーとトリオ 変イ長調 Op.posth.
6. ワルツ第4番ヘ長調 「華麗なる円舞曲」 Op.34-3
7. ポロネーズ第2番変ホ短調 Op.26-2
8. コントルダンス 変ト長調 B.17
9. ワルツ第6番変ニ長調 「子犬のワルツ」 Op.64-1
10. ワルツ第7番嬰ハ短調 Op.64-2
11. カンタービレ 変ロ長調
12. ボレロ Op.19
13. ワルツ第3番イ短調「華麗なる円舞曲」 Op.34-2
14. 4つのマズルカ Op.6

 アルテュール・スホーンデルヴルト(ピアノ)
 パリのプレイエル1836年製作によるオリジナル古楽器

Disc8-9 (ALPHA158)
シューマン:
● ピアノ三重奏曲(全4曲)
● 幻想小曲集 Op.88
● ペダル・ピアノのための練習曲集 Op.56(クラリネット、チェロとピアノ編)

 ゴルダン・ニコリッチ(ヴァイオリン)
 クリストフ・コワン(チェロ)
 ポール・メイエ(クラリネット)
 エリック・ル・サージュ(ピアノ/ニーヨークのスタインウェイ1875年製作によるオリジナル古楽器)

Disc10 (ALPHA119)
『マゼッパ〜1846年製プレイエル・ピアノで奏でるリスト名作集〜』
リスト:
● 詩的で宗教的な調べ S173/R14 -第7曲 葬送
● 超絶技巧練習曲集 S139/R2b(抜粋)
● ショパン作曲:6つのポーランドの歌 S480/R145(抜粋)
● 巡礼の年第2年 イタリア S161/R10b(抜粋)
● 愛の夢 S541/R211(抜粋)

● パトリック・シャイダー:即興演奏

 パトリック・シャイダー(ピアノ)
 パリのプレイエル1846年製作によるオリジナル古楽器

 録音:2002-2014年

ユーザーレビュー

総合評価

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HMVのコメントにあるように作曲当時のフォ...

投稿日:2021/02/08 (月)

HMVのコメントにあるように作曲当時のフォルテピアノあるいは作曲当時に近い古いピアノで演奏したものをセットにした好企画で、いずれも十分楽しめた。近代ピアノで演奏したものと比較するのも楽しい。とりわけフォルテピアノの濡れたような滲んだような音色に引き付けられ、CD1~4,6いずれの演奏も堪能した。ただフォルテピアノは小音量の響きが特に美しいので、CD4のパシュチェンコはちょっと鳴らし過ぎではないかと思った。CD1のエマニュエル・バッハの2本のバイオリンのためのソナタをビオラダガンバ1本用に編曲したものは響きが柔らかく、演奏者がフランス人だと雰囲気もそうなるのだろうか。原曲の2本のバイオリンのためのソナタの演奏のCDがないか探してみたが見つからなかった。CD5のde Berangerの歌曲を聞いて、最初これらは20世紀に入ってからのシャンソンではないかと思った。この作曲家の最初のシャンソン曲集が1821年に自費出版されているので、このCD5の曲は全て19世紀前半ということになりそうだ。19世紀前半にこんな古さを感じさせないシャンソンが作られていたとはちょっと驚きだ。いつも思うのだがボックスセットCDの難点は、ブックレットが貧弱で歌詞が付いていないことである。歌詞が良く分からないと歌曲の楽しみは半減するので、CDメーカーはOn-Lineで提供するなど配慮してほしいところだ。特にde Berangerのシャンソンの歌詞などはインターネットでもまず見つからない。CD5の単売のものを購入するしかないのか。古いプレイエルの柔らかく少し霞のかかったような音色も独特だ。CD7のプレイエルで聞くショパンは、選曲や演奏者のせいもあるのか、ゆったりと甘くやや健康的に響く。こんなショパンもいいものだ。ショパンはプレイエルを好んでいたというから、こんな音色で弾いていたのだろうか。CD8,9のシューマンは録音レベルがやや低いのでボリュームをちょっと上げた。ピアノは1875年製のスタインウェイで、現在のような切れの良い音ではなく、このような柔らかい音だったのだろうか。バイオリンの音がやや細いが、他のチェロ、ピアノのパートが比較的落ち着いた音色なので、これらの対比がシューマンの精神状態を表しているようにも思え、興味深く聞いた。定番のボザールトリオの演奏と比較すると、バイオリンの影響か神経質に聞こえるが、全体としては生気のある緊張感のある演奏だ。録音音質はボザールトリオのものよりも圧倒的に良い。CD9のカノン形式の6つの練習曲、Op.56は、聞いたことがなく、シューマンにこんな曲があったのかと不思議に思った。ペダルフリューゲル連弾用の練習曲を編曲したものらしい。シューマン自身が編曲したということは見つからなかったので、この演奏のために編曲したのだろうか。元々ピアノ連弾用の練習曲でそれほど難しい曲ではないようだ。編曲されたクラリネットを加えた演奏は、ゆったりとした佳曲に仕上がっている。CD10はリストが好んだというプレイエルでのリストのピアノ曲集だ。元々当方はリストはあまり好みではないが、良く知られた曲ばかりであり、古いプレイエルのおかげか、リストのロマン派的な面や、おどろおどろしい響きが良く分かり興味深かった。 以上珍しい曲も聴けたし、いずれのCDもAlphaならではの録音の良さで、昔のピアノの音を色々楽しめる本セットは魅力的でお買い得だ。

Dinkelbrot さん | 群馬県 | 不明

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