CD

『トゥー・ハンズ』 レオン・フライシャー(2CD)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
COCQ83845
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

レオン・フライシャー/トゥー・ハンズ
日本盤のみCD2枚組


アメリカの生んだ正統派ピアニスト、レオン・フライシャーが40年ぶりに行ったソロ録音が、ヴァンガード・クラシックスより届けられました。
フライシャーは、10歳でシュナーベルに才能を認めら世に出て以来、カーネギーホールでのリサイタル、エリーザベト王妃国際コンクールでアメリカ人としては初めて優勝、グラミーに3回ノミネートされるなど天才ぶりを発揮しましたが、神経障害、ジストニアのため右手が使えなくなり、1965年、37歳の時に第一線から退かざるを得ませんでした。
以後は左手のピアニストとして、あるいは指揮者、教育者としての活動を行ってきました。また、小澤征爾に乞われてタングルウッドで要職も務めました。
最新医学による治療の成果が実り、ついに両手による演奏が可能となり、本作の録音にまで至ったのです。アルバムタイトルは、ずばりTWO HANDS。両手のアップによるジャケットもそのものです。

発売されるやいなや、アメリカでは大評判になり、ニューヨーク・タイムスやワシントンポスト等に一成に書き立てられるほか、NBC等のニュース番組にも取り上げられました。

パッハ、ショパン、スカルラッティ、ドビュッシーの小品と、シューベルトの最後のソナタを収めたこのアルバムには、両手でピアノを弾く喜びに溢れ、若い頃のバリバリの演奏とは一線を画する、深みをたたえたフライシャーのピアニズムが記録されています。

【日本盤のみCD2枚組】
フライシャーが左手のピアニストだった時代の1982年に録音されたラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲を、国内盤のみの特典として特別収録。(コロムビア・ミュージック・エンターテイメント)

【収録情報】
CD1
・J.S. バッハ:主よ、人の望みの喜びよ(マイラ・ヘス編)
・J.S. バッハ:羊は安らかに草をはみ(エゴン・ペトリ編)
・D.スカルラッティ:ソナタ ホ長調 K.380(L.23)
・ショパン:マズルカ嬰ハ短調 作品50の3
・ショパン:夜想曲変ニ長調 作品27の2
・ドビュッシー:月の光
・シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D.960(遺作)
 レオン・フライシャー(ピアノ)

 録音時期:2004年6月4日〜6日
 録音場所:ニューヨーク
 録音方式:デジタル(セッション)

CD2
・ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲
 レオン・フライシャー(ピアノ)
 セルジウ・コミッシオーナ(指揮)ボルティモア交響楽団

 録音時期:1982年
 録音場所:ボルティモア
 録音方式:デジタル(セッション)

内容詳細

右手の障害により、左手のピアニスト(および指揮者)として活躍してきたフライシャーによる40年ぶりの両手の録音が登場した。しみじみ系の作品を並べながら、情緒に溺れずに、渋い音色で豊かな詩心を湛えた味わい深いアプローチが展開されている。★(M)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
2
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
1曲目のバッハ『主よひとの望みの喜びよ』...

投稿日:2013/09/30 (月)

1曲目のバッハ『主よひとの望みの喜びよ』から、フライシャーの世界にすっかりひきずりこまれてしまいました。このCDでは、フライシャーは技巧を誇示するようなことはないし、そうした選曲は避けられていますが、両手でピアノを弾けることの喜びと感謝に満ちあふれた、慈しむような演奏が聴けます。最後のシューベルトのピアノ・ソナタ第21番も、必要最小限にそぎ落とされた表現が絶品。シューベルトが最後にたどりついた心境にこれほどふさわしい演奏はないのではないでしょうか。

如月 さん | 東京都 | 不明

0
★
★
★
★
★
 端正さとみずみずしさに溢れたシューマン...

投稿日:2012/07/07 (土)

 端正さとみずみずしさに溢れたシューマンやグリーグの協奏曲、立派なベートーベンの協奏曲全集に親しんできた者として、本盤を購入するかどうか迷っていた。病気を克服したとはいえ、十分に弾けていないのではないかという心配が先に立ってしまうからである。  しかし、その心配は杞憂だった。勿論、年齢や40年のブランクを考えれば、バリバリの演奏を期待する方がおかしいし、選曲もテクニックを誇示するものではない。  セルがインタビューの中で「今の若者は、もはやピアノを歌わせることはできない。テクニックはすばらしいのだが、やたら音を鳴らしすぎる。」というようなことを言っていたが、こういう演奏こそが「ピアノを歌わせる」ということなのかもしれない。  本盤のフライシャーの音は、クリスタルのようなキラキラ(時としてキンキン)音ではなく、木の温もりを感じさせつつも、不純物がない。  いずれの曲も味わい深いが、特に、シューベルトの遺作では、並みのピアニストでは及ばない風格が滲み出ている。  心穏やかに味わえる珠玉の逸品である。

おっさん さん | 東京都 | 不明

2

ピアノ作品集に関連するトピックス

器楽曲 に関連する商品情報

おすすめの商品