『ザ・サウンド・オブ・ピアソラ』　ギドン・クレーメル、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、エマニュエル・パユ、アリソン・バルサム、他（2CD）

ザ・サウンド・オブ・ピアソラ（2CD）

クラシックとタンゴの完全なる融合、アストル・ピアソラ。2017年は偉大なるピアソラの没後25周年にあたります。少年時代はジャズが好きで、あまりタンゴには興味を持っていなかったというピアソラ、1938年にラジオで耳にしたタンゴに感動し、1939年にはアニバル・トロイロのバンドに参加、バンドネオン奏者として実力を付ける一方、ヒナステラにも学び作曲技法を身に付けます。1944年からは自ら楽団を組織するも、タンゴの限界を感じ、ブーランジェの元を訪れますが、ここで道を見極め、以降はタンゴの発展に尽力することとなります。
　彼のタンゴが日本でブームになったのは、やはりクレーメルの一連のアルバムの力も大きいでしょう。この2枚組にはクレーメルの演奏を始め、パユ、バレンボイムら名手たちが思い思いに演奏したピアソラを集めています。（輸入元情報）

【収録情報】
Disc1：『ピアソラに捧ぐ』
● リベルタンゴ（ジュリアン・ミローネ編）
　アリソン・バルサム（トランペット）
　エドワード・ガードナー指揮、エーテボリ交響楽団

● オブリヴィオン（忘却）（エドゥアルド・フベルト編）
　マルタ・アルゲリッチ＆エドゥアルド・フベルト（ピアノ）

● フーガとミステリオ （『ブエノスアイレスのマリア』より　ホセ・カルリ編）
　ベルリン・フィル12人のチェリストたち

● ブエノスアイレスの春
　ダニエル・バレンボイム（ピアノ）
　ロドルフォ・メデロス（バンドネオン）
　エクトル・コンソール（コントラバス）

● ブエノスアイレスの夏（エッカート・ルンゲ＆ジャック・アモン編）
　アルテミス・カルテット

● ブエノスアイレスの秋
　デイヴィッド・アーロン・カーペンター(ヴィオラ、指揮)
　ミハイ・マリカ（チェロ）
　サロメ室内管弦楽団

● ブエノスアイレスの冬（ヤール・ストロッケン編）
　テンティン・アンサンブル（ブラス・アンサンブル）

● ボルデル1900（『タンゴの歴史』より）
　エマニュエル・パユ（フルート）
　クリスティアン・リヴェ（ギター）

● 眠り（『タンゴ・センセーション』より）
　アルバン・ベルク四重奏団

● ル・グラン・タンゴ（ロストロポーヴィチに献呈）
　ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ（チェロ）
　イゴール・ウリアッシュ（ピアノ）

● アディオス・ノニーノ（ジュリオ・メダリャ＆ジャック・アモン編）
　ベルリン・フィル12人のチェリストたち

● 天使の死（レオ・ブローウェル編）
　マヌエル・バルエコ（ギター）

● 失われた小鳥たち（マリオ・セザール・トレホ詞、クイト・ガート／ラルペッジャータ編）
　フィリップ・ジャルスキー（カウンターテナー）
　クリスティーナ・プルハー指揮、ラルペッジャータ

● エスクアロ（鮫）（ジュリアン・ミローネ編）
　アリソン・バルサム（トランペット）
　エドワード・ガードナー指揮、エーテボリ交響楽団

Disc2：『クラシカル・ピアソラ』
● 天使への協奏曲（ロルフ・グプタ編）
　1：天使へのイントロダクション
　2：天使のミロンガ
　3：天使の死
　4：天使の復活

　ギドン・クレーメル（ヴァイオリン）
　ペル・アルネ・グロルヴィゲン（バンドネオン）
　アロイス・ポッシュ（コントラバス）
　ワディム・サカロフ（ピアノ）
　クレメラータ・バルティカ

● タンゴ・バレエ（レオニド・デシャトニコフ編）
　1：イントロダクション
　2：街
　3：出会い−忘却
　4：キャバレー
　5：孤独
　6：街

　ギドン・クレーメル（ヴァイオリン）
　ウーラ・セブリュナイテ（ソロ・ヴィオラ）
　マルタ・スドラバ（ソロ・チェロ）
　クレメラータ・バルティカ
　ロルフ・グプタ（指揮）

● 『ブエノスアイレスのマリア』（抜粋）

　ジュリア・ゼンコ（マリア、マリアの影）
　オラシオ・フェレール（合図、ナレーター）、他
　ギドン・クレーメル＆クレメラータ・バルティカ