CD

無伴奏チェロ組曲第5番、他 青木十良

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
NF20302
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

青木十良(チェロ)
バッハ:無伴奏第5番
+鳥の歌(カザルス編)

心を打つ! 青木十良のバッハ。こんなチェリストが日本にいたとは!
愛器スカランぺラで奏でる稀有の輝き! 
 驚きと深い感動をもたらしたバッハの<無伴奏チェロ組曲第6番>から、5年半の歳月を経て録音された<第5番>のCD作品がリリースされる。
「80歳を越してようやくバッハがわかってきた。研究するなら逆行するのがいい」と、夢中で始めたバッハの録音。
「弦楽器は音で参っちゃったです。感激したのはシゲティのベートーヴェン・アーベント」
 化学を志していた15歳の青木少年が、弦楽器の音に目覚めた瞬間である。「若い時の感激のあの音をどうにかして出したい。私は一番に音楽なんです、音楽の内容、そしてやっぱり音色なんです。」
 満90歳となった今も、楽譜の研究と稽古に日々いそしみ、新たな発見に心躍らせる。
 第5番もバッハの自筆譜は残っていない。今回も楽譜の研究は録音ぎりぎりまで行われた。ありとあらゆる版を参照し、さまざまなボウイングを試みた結果、J・Sバッハの2番目の妻である<アンナ・マグダレーナ・バッハ>の筆写譜に戻った。一見不自然に思えるスラーなどもあるが、そこにバッハ自身の強い意志を感じたからだ。 
「弦楽器は、演奏空間と一体となってこそ本来の響きとなる」というのが青木の持論であり、録音会場にも徹底的にこだわる。今回は響きの美しさで定評のある浜離宮朝日ホールを録音会場に選び、3日間のセッションで、たっぷりと時間をかけて録音した。
  青木十良はバッハの譜面を、長い長い年月をかけて奥の奥のまで、穴があくほど読み込んだ。その結果現れる演奏は、最先端のバロック奏法とは必ずしも一致しないかもれないが、力みのない弓のスピード感からくる<ガヴォット>や<ジーグ>での躍動感は、尋常ではない。
一転、<サラバンド>や「鳥の歌」では、伸びやかな歌が、美しさの限りに紡がれていく。
ホールは響ききっている。
 
・J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第5番
・カタロニア民謡(P.カザルス編):鳥の歌*

 チェロ:青木十良
 ピアノ:水野紀子*

 録音:2006年3月6日〜8日  浜離宮朝日ホール 
 録音方式 : DSD to finest CD
 使用楽器: Stefano Scarampella di Brescia 1912       

【青木十良プロフィール】
1915年7月12日生まれ。生家は東京の化学薬品の輸入貿易商で、兄弟姉妹はドイツ語やフランス語を学び、音楽や文学などに囲まれた環境に育った。 
初来日したシゲティのベートーヴェン・アーベントに大感激。化学を志していた15歳の青木少年が、弦楽器の音に目覚めた瞬間だ。ちょうどその頃、出入りのドイツ商人でクレンゲルの弟子でもあったアーノルド・フィッシャーからチェロの手ほどきを受けた。
 樺太(1939年ごろ)と満州(1942年)で2度にわたり、山田耕筰の指揮の下で演奏、輝かしく美しい音色で、次第に存在を認められるようになっていった。
戦火も激しくなり、経営していた精密機器の会社が立ち行かなくなり、失意のどん底にあったときに、旧知の打楽器奏者に偶然出会い「君にはチェロがあるじゃないか」とNHKのオーディションを受けるように勧められた。思いもかけずに最難関のソリスト審査に合格し、終戦の6ヶ月前に嘱託としてNHKに入った。プロの演奏家としてのスタートだった。NHKではマルティヌー、プロコフィエフなど数多くのチェロ作品の日本初演を行った。その後、シュタフォンハーゲン弦楽四重奏団(近衛管弦楽団の首席で編成)のチェリストとして、ヒンデミット、ラヴェル、ブリテンなどの日本初演を行い、室内楽の分野でも新たな道を拓いた。
 1990年カルロ・ゼッキと組んだバッハのガンバ・ソナタ以来、演奏活動に拍車がかかり、「85歳を過ぎてこんなに勉強するとは思わなかった」と始めたバッハの録音第一弾(無伴奏チェロ組曲第6番)をきっかに、メディアにも注目される存在となった。
2002年と2005年には「グレート・マスターズ」(紀尾井ホール)に出演し、美しさを極めた音色で多くの聴衆を魅了した。
 現在にいたるまで桐朋学園を中心に、チェロと室内楽などの指導にも力を注ぎ優れた音楽家を数多く育てている。
2006年、第16回新日鉄音楽賞(特別賞)を受賞。

ユーザーレビュー

総合評価

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このバッハ5番と6番のCDは、現代のチェ...

投稿日:2006/08/21 (月)

このバッハ5番と6番のCDは、現代のチェロ演奏の奇跡。90歳を越えたチェリストの頭脳でこんな音楽が実際に鳴っていることに感動を覚えない人はいない。カザルスでもこのような音は弾けなかったと思う。これからの全ての演奏家の目標となるだろう。

チェリッシモ さん | 静岡県 | 不明

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この老巨匠の演奏には独特の風格があって、...

投稿日:2006/06/18 (日)

この老巨匠の演奏には独特の風格があって、6番と同様、今回の5番でも実に気宇壮大に大バッハの名曲を高らかに歌い上げていて実に感動的だ!朝比奈隆のベートーヴェン演奏に通じる、今では滅多に接することの出来なくなった「大家の至芸」を満喫出来る素晴らしいアルバムの登場に感謝したい。次は、是非4番の録音にチャレンジして頂きたい。

カバポチ さん | 横浜市 | 不明

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人物・団体紹介

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バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

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