CD 輸入盤

マタイ受難曲(1742年頃バッハ最終演奏版) ジョン・バット&ダニーデン・コンソート&プレーヤーズ(3CD)

バッハ(1685-1750)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
CKR313
組み枚数
:
3
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

通常CDで登場、
ダニーデン・コンソートの『マタイ受難曲』


その存在が噂されながらもベールに包まれていた『メサイア』1742年ダブリン初演版の録音を実現させ、音楽史に新たな1ページを刻んだジョン・バットとダニーデン・コンソート&プレーヤーズによるバッハの『マタイ受難曲』のバッハ最終演奏版。2008年にSACDハイブリッド盤で発売され話題を呼んだ演奏です。
 通常、『マタイ受難曲』の演奏に用いられるのは「1736年版」が一般的で、その他のものとしては初期稿(ビラー盤)や、メンデルスゾーン蘇演版(シュペリング盤)がありますが、バット&ダニーデン・コンソートが取り上げたのは、そのどれとも異なる「1742年頃バッハ最終演奏版」です。
 この「1742年頃バッハ最終演奏版」は、バッハ自身によって声楽、器楽の両部分に改訂が加えられ、1742年頃に行われた上演で用いられたと伝えられているヴァージョンです。バット&ダニーデン・コンソートは、前作ヘンデルの『メサイア』でも初演版となる「1742年」の楽譜を用いており、このマタイ受難曲の録音と「1742年」でリンクしているのも興味深いところ。
 一流の声楽陣を起用し、各パート1人学説に従ったここでの演奏は、トータル・タイム161分で、同じく各パート1人で演奏したマクリーシュ盤(161分)や、現代のスタンダードともいえるアーノンクール新盤(162分)とほぼ同じ所要時間となっています。もちろん各曲のテンポはそれぞれかなり異なっており、たとえば冒頭の「娘たちよ来れ、そして嘆け我と共に」(Disc1-1)は、バットが6分40秒、マクリーシュは6分6秒、アーノンクール新盤は6分46秒で、第1部最後のコラール「人々よ汝の大きな罪を悲しめ」(Disc1-38)は、バット5分43秒、マクリーシュ6分3秒、アーノンクール新盤5分57秒、終わり近くのバスの深く美しいアリア「我が心よ自らを清めよ」(CD3-24)は、バット6分17秒、マクリーシュ5分51秒、アーノンクール新盤5分52秒と、それぞれの主張が込められた配分となっています。
 なお、ここでの演奏陣営の内訳は、主要歌手8人のほか、4人の歌手が脇で参加、2群のオーケストラはそれぞれ14人ずつの編成で、オーケストラ1にはオルガンが、オーケストラ2にはチェンバロが入っています。
 プロデューサー&エンジニアにはリン・レコードの首席エンジニアであるフィリップ・ホッブスが起用され、録音もたいへん優秀です。(HMV)

【収録情報】
● J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244(1742年頃バッハ最終演奏版)


 ニコラス・マルロイ(福音史家/テノール)
 マシュー・ブルック(イエス/バス)
 スーザン・ハミルトン(ソプラノ)
 セシリア・オズモンド(ソプラノ)
 クレア・ウィルキンソン(アルト)
 アニー・ギル(アルト)
 マルコム・ベネット(テノール)
 ブライアン・バナタイン=スコット(バス)
 アリ・ダラー(ソプラノ・リピエーノ)
 フランゼス・クーパー(ソプラノ・リピエーノ)
 マイケル・ウォレス(ペテロ、ピラト、祭司長、祭司長2)
 ロデリック・ブライス(ユダ、祭司長1)
 ダニーデン・コンソート&プレーヤーズ
 ジョン・バット(指揮)

 録音時期:2007年9月3-6日
 録音場所:エジンバラ、グレーフライアーズ教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 旧品番:CKD313

総合評価

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
2
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
1
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
イエス役のマシュー・ブルックがすばらしい...

投稿日:2011/10/21 (金)

イエス役のマシュー・ブルックがすばらしい。人によって好みが分かれるかも知れないが、とても生き生きとした人間臭い、大工の棟梁か工事現場の監督のような親分肌の声のイエスで、親近感にあふれている。そして福音史家役のニコラス・マルロイも好演で、特に「最後の晩餐」の場面の2回の”dankete”の歌い方が絶品であり最高である。古楽系のマタイは他に5種類ほど所有しているが、このCDのイエス・福音史家の魅力にヤラレてしまい最近はこれしか聴いていない。

otik0608 さん | 東京都 | 不明

1
★
★
★
☆
☆
メサイアでS.ハミルトンの声に惚れ込み,早...

投稿日:2010/06/10 (木)

メサイアでS.ハミルトンの声に惚れ込み,早速購入。このマタイでもハミルトンは素晴らしい…! 素朴な少年の様な,まさに天使の歌声。…が,それが裏目に…。彼女の声が浮いて聴こえる…。キリストを想ううっとりするようなソロの直後に,合唱パートでキリストを嘲笑…。ジキルとハイドを完璧に演じるの至難の業でしょう…。おまけに声だけで,おまけに瞬時に。その点,クイケン盤は完璧でした。ソロの面々が浮き出しすぎない見事な統一感…圧巻でした。勝負ありです。

masato さん | 新潟県 | 不明

2
★
★
★
★
★
奇跡のようなこの曲のすばらしさをよく伝え...

投稿日:2010/03/28 (日)

奇跡のようなこの曲のすばらしさをよく伝えてくれる演奏だと思います。 歌声や楽器の音がクリアで、音が大変きれい、落ち着いたテンポ、センスのよい抑揚。また、各パートはコーラスではなく一人なので、例えば1曲目は大変解像度の高い緻密な演奏が聴こえてきます。バッハの対位法によるメロディーラインの重ね方は本当にすごい、そのことがよくわかります。ストーリーやテキストはやはりかなり重い感じなので、はずかしながら私にはよく聴き取れないドイツ語で良かったと思いました。(なのでこのCDの歌手がドイツ語でよく歌えているかも私にはよくわかりません。)テキストやこの曲の背景を理解すれば、更にこの曲のすばらしさが理解できるのだろうと思いますが、そのレベルには全く到達しておりません。 このCDの精緻な演奏は、私が聴く範囲の全てのジャンルの音楽の中で大変好きな演奏の一つになっています。私にとってこの曲のトップ5の演奏(CD)は次の通りです。皆さんはいかがでしょうか?(ドイツ語がかわる方々はそれも評価の要素になるのでしょう) 1. J.Butt(このCD)/ 解像度の高い演奏。 CDの冊子に第1オーケストラのオルガンの一部、第2オーケストラのハープシコードはJ.Buttと書かれてた。 2. 小澤征爾/ 指揮者による解釈がすばらしい。(僕は小澤征爾氏のことはあまり知りません) 3. Ton Koopman/ 落ち着きます、さすがバッハを知り尽くしたオルガンの巨匠による指揮で。 4. Herreweghe/ キャスティングがよいとのことですが、演奏を聴くと確かにそんな感じ。 5. Chailly/ トーマス教会なのでひいきしたい気持ちには勝てません。 (Mccreeshの演奏は僕にはよくわかりませんでした。)

ひろ さん | 神奈川県 | 不明

4

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

バッハ(1685-1750)

1685年:アイゼナハで誕生。 1700年:リューネブルクに移り、修道院付属学校の給費生として生活。 1703年:ヴァイマルの宮廷楽団に就職。 1707年:ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会オルガニストに就任。同年、マリア・バルバラ・バッハと結婚。 1708年:ヴァイマルに移って宮廷オルガニストに就任。 1714年:楽師長

プロフィール詳細へ

バッハ(1685-1750)に関連するトピックス

古楽 に関連する商品情報

おすすめの商品