トゥリーナ：ピアノ五重奏曲、カリオペ、グラナドス：ピアノ五重奏曲　ペリアネス、キロガ四重奏団

スペインの味わいに満ちた室内楽に
ペリアネスが挑戦

1978年スペイン出身のハヴィエル・ペリアネス、独特の繊細なピアニズムで世界の注目を集める俊英。彼が母国の室内楽作品に挑戦しました。
　グラナドスの数少ない室内楽曲のひとつ、ピアノ五重奏曲ト短調は、有名なスペイン舞曲集などと同時期1895年の作で、対位法などの探求がみられつつも生来のスペイン風味が魅力的。ペリアネスの演奏で聴くことができるのはたいへんな贅沢と申せましょう。
　カップリングはトゥリーナの「作品１」。ベートーヴェンかフランクを思わせるこれも力の入った作品ですが、やはり全体にみなぎるスペイン調が嬉しくなります。円熟期1942年の『アンダルシアのミューズ』は９名の女神を描いていて、それぞれ楽器編成が異なりますが、『カリオペ』はピアノ五重奏によります。偉大な後輩ホアキン・ロドリーゴに捧げられています。
　ペリアネスは的確な技巧と詩的な音楽性が絶美。キロガ四重奏団がスペイン色濃厚な演奏を繰り広げ、華を添えています。（キングインターナショナル）

【収録情報】
● グラナドス：ピアノ五重奏曲ト短調 Op.49
● トゥリーナ：ピアノ五重奏曲ト短調 Op.1
● トゥリーナ：アンダルシアのミューズ Op.93〜カリオペ

　ハヴィエル・ペリアネス（ピアノ）
　キロガ四重奏団

　録音時期：2015年2月、3月
　録音場所：ベルリン、テルデックス・スタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）