デイヴィス、カール(1936-) レビュー一覧

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商品ユーザーレビュー

4件
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  • アメリカ生まれの作曲家、カール・デイヴィスは作曲家...

    投稿日:2021/08/17

    アメリカ生まれの作曲家、カール・デイヴィスは作曲家としては一般的に、映画音楽の作曲家として知られている。 しかし、このCDに収められたバレエ音楽『アラジン』のような舞台音楽もいくつか書いているようだ。 このアラジン、付けられた音楽がとても映画音楽的な作り。 バレエというと、ドリーブやチャイコフスキー、グラズノフ、そしてストラヴィンスキーらの作品を思い出させるが、それらを取り入れて異国のオリエンタルさが唐突に出てくる音楽だ。 つまり大変に聴きやすい。 演奏は作曲者、カール・デイヴィス指揮、マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団、即ち自作自演である。 デイヴィスらしい明快な音楽で最後まで楽しめるが、個人的に驚いたのは、マレーシア・フィルの技量の高さ! バランスの良いサウンドは、有名オケにも肩を並べられるかもしれません。 録音は2005年で音質良好。 尚、ナクソスとカール・デイヴィス・コレクションから出ているが音源は両方とも同じ。 私が持っているのはカール・デイヴィス・コレクションで、バレエの写真がライナーノーツに載っている。

    レインボー さん

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  • ベンハーと言えば、ミクロス・ローザが音楽を付けた、...

    投稿日:2021/04/02

    ベンハーと言えば、ミクロス・ローザが音楽を付けた、ワイラー監督の1959年の映画が有名だが、1925年にも同名のサイレント映画が制作されている。 オリジナルはウィリアム・アクストという作曲家が音楽を付けたが、このCDはカール・デイヴィスがサイレント映画の復刻プロジェクトの一巻として、新たな音楽を付けた物。 指揮はデイヴィス自身が担当し、演奏はロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団が担当している。 デイヴィスの音楽は非常にクラシカルで、オーケストラのサウンドを存分に使った壮大なメロディから、繊細なスコアまでを重厚に描く。 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団も大変良い仕事をしており、トラック12番、戦車競走と名付けられた曲のオケのパワフルな鳴りと、ダイナミックなスケールの演奏は1番の聴きどころ。 思えばデイヴィスはナクソスにこのオケと映画音楽の名盤を残しているので相性が良いのだろう。 ライナーには映画の劇中を切り取ったと思われる写真が載っていたりと見応えがある。 また録音も非常に良い。

    レインボー さん

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  • アメリカ生まれの作曲家、カール・デイヴィスが、ロイ...

    投稿日:2018/11/21

    アメリカ生まれの作曲家、カール・デイヴィスが、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を振って録音した自作自演集である。 管弦楽作品集という題になっているが、いずれもデイヴィスが担当した映画、テレビ音楽からの作品で、最初から演奏会向きに書かれた作品はない模様。 いずれも弦楽器を主にした美しいメロディをもち、親しみやすい。 デイヴィスはクラシック指揮者としてもキャリアがあるが、なんといっても映画音楽の演奏には定評が高く、明快な音楽作りが特徴だがこの盤でもそうだ。 中でもマーティン・ロスコーのピアノをフィーチャーした『高慢と偏見』、録音時ロイヤル・フィルのコンマスであったジョナサン・カーネイがソロを取った、『ポーランド移民の歌による変奏曲』は指揮、奏者ともノリに乗っていて良い。 1996年録音で音質も良好だ。

    レインボー さん

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  • カール・デイヴィスの作品のうち、完全全曲を収録した...

    投稿日:2009/07/20

    カール・デイヴィスの作品のうち、完全全曲を収録した最も新しいもののひとつ。 2時間にもおよぶバレエ音楽の全曲盤(2枚組)を全部聴きとおすことは、なかなか根気のいる作業だと思っていたのだが、この《アラディン》は違った。 冒頭の「ランプの主題」からして、海洋映画のメインタイトルのようで素敵ではないか!そして、この主題は全幕に渡って何度も登場する。さざなみの上、夜の海上を飛行しているようなこの主題のなんとも魅惑的なこと! そして、洞窟の場面で踊られる「ワルツ」は優美なことこの上なく、おそらくは21世紀に書かれた/書かれるであろうワルツの中で最も美しい曲になることは間違いないだろうと思う。チャイコフスキーもプロコフィエフも敵ではない。 かと思うと、突然中国から街宣車がやってきたかのような賑々しい東洋趣味が出現したりする。 場によってトラックが細かく分けられているから、トラックタイトルを見て、情景を想像しながら聴くのも楽しい。 とにかく、冒頭から終結まで、聴き手をまったく飽きさせない。 たいしたものだ。 管弦楽は拡大二管編成のフルオケと、多種の打楽器だ。 打楽器の使い方も含めて、これだけ色彩的な音をバレエのピットに入るオーケストラの編成で実現してしまったことは驚異的である。 この録音では、マレイシア・フィルハーモニックを作曲者自身が指揮しているのだが、弦楽器が気持ち多めであろうか。ただ、もちろん技術は確かである。東南アジアのオーケストラだと思ってなめてかかると飛び上がらんばかりに驚く。 デイヴィスのバレエ音楽では、ほかに《不思議の国のアリス》というのが面白い。チャイコフスキーのいろいろな作品を編曲したものに、仄かにデイヴィスのオリジナリティを加えて、とても楽しく仕上がっている。 コルンゴルトが映画《夏の夜の夢》のためにメンデルスゾーンのいろいろな作品を編曲したのに似ているか。 プラハ市交響楽団を自身が指揮した2007年の新しい録音がある。

    Venus Creek さん

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