チョン・ミョングァン

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鯨 韓国文学のオクリモノ

チョン・ミョングァン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794970008
ISBN 10 : 4794970005
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
492p;19

内容詳細

誰が知るだろう、この物語のすべてが一編の復讐劇でもあるということを―。一代にして財を成し、あまたの男の運命をくるわせた母クムボク。並外れた怪力の持ち主にして、人ならざるものと心を通わし、煉瓦づくりに命を賭した娘チュニ。巨大な鯨と煉瓦工場、華やかな劇場をめぐる壮絶な人生ドラマが幕を開ける。ストーリーテラーとして名高い著者が、破壊的なまでに激しく生々しい人間の欲望を壮大なスケールで描き出した一大叙事詩。

【著者紹介】
チョン・ミョングァン : 1964年、韓国・京畿道龍仁市生まれ。保険の営業マンなど様々な仕事を経て映画関係の仕事につき、シナリオを手がける。2003年に短編「フランクと私」でデビュー。翌年に発表した『鯨』で第10回文学トンネ小説賞を受賞する

斎藤真理子 : 翻訳家。『カステラ』で第一回日本翻訳大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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内容は、古事記やギリシャ神話を彷彿とさせ...

投稿日:2021/04/15 (木)

内容は、古事記やギリシャ神話を彷彿とさせる物語が淡々とした文章で綴られています。分厚いので、読破するには、読むぞという気合いが必要です。展開する物語のようですが、さらに生々しく時には醜い人間ドラマが繰り広げられます。とても熱量のある本です。

ちー さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    こんなにも面白く、読み終えるのが惜しいと思える本は久しぶりだ!鯨の如き、生命力と何クソ根性を持つパワフルな女三代とピョンデの興亡を巡る叙事詩。同時に「巨大な摩羅があっても(特に調子に乗っている)男は碌な死に方をしない」、「女が誰しも子供を愛するとは限らない」系復讐譚になっている。作者が「最も映画にしたかった本」というのも納得。正直、内容は悲惨な事が多い。しかし、比喩や会話だけでなく、刀傷の紹介が毎回、律儀に長いのと「〜の法則である」と繰り返されるのが逆に可笑しみを加速している。同時に映像化の裏側にもクスリ

  • honyomuhito さん

    なに、この人間の業を煮詰めたようなファンタジー。胃もたれしすぎて消化できない。分厚い本だがストーリーが昔の大映ドラマみたいで読み進めるのは苦ではない。むしろ続きが気になって途中で止めるのが気持ち悪くなる。しかし、ファンタジーならもう少し綺麗なものを読ませてほしい。ヒューマンドラマなら、せめてパンドラの箱の底にありそうなくらいは希望がほしい。大映ドラマ風ファンタジーは私にはヘビー過ぎた。よく考えたら大映ドラマ系のストーリー苦手だったわ。https://chirakattahondana.com/鯨/

  • ちゅんさん さん

    なんだこれは…めちゃくちゃなエネルギーが縦横無尽に物語を動かす。しかし読後は不思議と静かで透明感のある雰囲気が漂う。ただ疲れただけかもしれない。とにかく強烈な小説だった。物語のもつ力を見せつけられた感じ、すごいよ。

  • 南雲吾朗 さん

    今年のBest 5に入る!兎に角、凄い小説だ。凄い熱量を文書から感じ取れる。赤煉瓦の女王と呼ばれたチェニの物語。レヴューでは語りつくせないくらい、壮大な物語である。兎に角引き込まれて…。最近よく韓国の作家の作品を読むが、読む度に驚愕させられる。熱い熱量に圧倒させられる。本当にこの作品に出合えて感謝している。

  • みねたか@ さん

    男を惑わす蠱惑的な香りを身に纏い、大きいもの強いものに魅せられて憑かれたようにのし上がる女クムボク。その満たされぬ思い、渇望の正体は何なのか?そんな疑問に立ち止まる余地を与えないほど激しい奔流となって物語は奔る。やがて,彼女の娘で唖者であるチュニと象のジャンボの交感から顕われてくる魂の世界。これでもかと繰り出されるチュニの痛苦と悼み、その果てに訪れる静寂。そこには寂寥感ではなく不思議に暖かくやわらかな光が満ちているようだ。一級のエンターテイメントであり優れた文学作品。訳者の力業にも感服。

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チョン・ミョングァン

1964年、韓国・京畿道龍仁市生まれ。保険の営業マンなど様々な仕事を経て映画関係の仕事につき、シナリオを手がける。2003年に短編「フランクと私」でデビュー。翌年に発表した『鯨』で第10回文学トンネ小説賞を受賞する

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