チャールズ ウィルフォード

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拾った女 扶桑社ミステリー

チャールズ ウィルフォード

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594075071
ISBN 10 : 459407507X
フォーマット
出版社
発行年月
2016年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
335p;16

内容詳細

サンフランシスコ、夜。小柄でブロンドの美しい女がカフェに入ってきた。コーヒーを飲んだあと、自分は文無しのうえハンドバッグをどこかでなくしたという。店で働くハリーは、ヘレンと名乗る酔いどれの女を連れ出し、街のホテルに泊まらせてやる。翌日、金を返しにやって来たヘレンと再会したハリーは、衝動的に仕事をやめヘレンと夜の街へ。そのまま同棲を始めた二人だったが、彼らの胸中に常につきまとっていたのは、死への抗いがたい誘いだった。巨匠初期の傑作、遂に登場!

【著者紹介】
チャールズ・ウィルフォード : 1919年アーカンソー州生まれ。幼くして孤児となり、流浪の青年時代を送ったのち、年齢を偽って陸軍に入り、めざましい戦果をあげる。53年に長編デビュー。長く不遇だったが、80年代に再評価され、カルト的な人気を得た。88年に死去

浜野アキオ : 1961年、宮城県生まれ。京都大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • harass さん

    この作品名と文庫シリーズ名の組み合わせでなぜかメモしていて、ふと借りて読み出す。偶然であった女性に恋した主人公、元画家教師は一緒に暮らしだしたのだが…… 個人的に ノワールものお約束の先入観があり、どうもそういう展開にならないのに困惑しつつ読み終えてしまった。ネットで調べるとラスト二行が問題で、どうもそういう仕掛けで有名な作品だったようだが、そこまで驚かなかった。ネットで言及されているように、類似の仕掛けの作品が多いからか。ただ、この主人公の転落と皮肉極まりない顛末はノワールにふさわしいか。お勧め。

  • のぶ さん

    この本を読み始めて1954年の作品だと知った。短いながら読ませる話で、それだけの時代が経っても消えずに残っている理由も良く分かった。カフェで働くハリーのもとにハンドバッグを無くし、お金も持っていないという女ヘレンが現れる。その先クライムノベルが展開していくのだが、シンプルながらとてもよくできた物語だった。リアルなアメリカの風俗や人物描写が良い。あまりミステリーの古典を読んでいない中ではジェームズ・M・ケイン「郵便配達は二度ベルを鳴らす」に時代の雰囲気が似ているような気がした。

  • ペグ さん

    自滅型でアル中のファムファタール(これ最強だ〜)のヘレンと過去を引きずり、ニヒリズムから逃れられないハリーの恋愛をベースに、静かな空気が漂うノワール。最後の2行で自分自身の固定観念がひっくり返されました〜勝手にイメージを作っていたので(*^^*)ノワールの傑作だと思います。

  • みっぴー さん

    ひええー衝撃のラスト二行!確かに二度読み必須!先入観の恐ろしさよ、、、。主人公の働いている料理屋に転がり込んできたアル中のブロンド美人、ヘレン。そのまま成り行きで同棲。お金はない、働かない、酒がなきゃ生きていけない。落ちるとこまで落ちる二人。そうなりゃもう選択肢は一つしかない。が、しかし!!ラストを楽しみに読んでほしい作品。訳のセンスも素晴らしかったです。

  • *maru* さん

    著者初読み。カフェ店員の主人公と小柄で美しいブロンド女性の出逢いで始まる、破滅へとひた走る愛の物語。仕事を辞め、酒浸りの生活を送る二人を誘惑する死の衝動。酒、肖像画、依存、自殺…。最後の最後まで、人生の目的をもたない男女のありきたりな転落人生だと思って読んでいた。しかし、読み終えてみるとハッとしてからパッと視界が開け、すぐに再読したくなる実に良くできた物語だった。マネの肖像画、ピアノの夢、精神科医やヘレンの言葉、ヘレンの母親の態度、二人への野次。歴史や時代も関係するのだろう。これは二度読み必須ですね。

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