スティーヴ・エリクソン

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真夜中に海がやってきた

スティーヴ・エリクソン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480831880
ISBN 10 : 4480831886
フォーマット
出版社
発行年月
2001年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,254p

内容詳細

1997年の来日後に、日本体験を生かして書かれた最新小説。現代の精神的混沌と心の闇の救済をテーマに、複数のストーリーが展開される。

【著者紹介】
スティーヴ・エリクソン : 1950年カリフォルニア生まれ。サミュエル・ゴールドウィン賞創作部門受賞。現代のポップカルチャーや社会的現実を踏まえ、想像力を駆使した幻想的な小説を書く。1985年『彷徨う日々』でデビュー。ジャーナリストとして活躍する一方、『ルビコン・ビーチ』『リープ・イヤー』『黒い時計の旅』『Xのアーチ』『Amnesiascope』『American Nomad』などの小説を発表

越川芳明 : 1952年生まれ。評論家・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • りー さん

    何かと節目節目に読んでいるエリクソン。2020の読書初めは本作で。もともと『アムニジアスコープ』でエリクソンデビューをした僕はその手の退廃的でどこか幻想的な雰囲気のエリクソンが好きなのだけれど、本書はど真ん中でその手の物語だったので嬉しい限り。複数の語り手が時空を超え、時にはいつのまにか入れ替わり、リレーのように物語が進むのだけれど意図された以上の難解さは無く、その継ぎ目のなさが独特のぬめるような読み心地に繋がっている。至福。

  • 三柴ゆよし さん

    エリクソンは何を読んでもエリクソンである。喪失と孤独を抱えた彷徨える男(要するにこいつはエリクソンのドッペルゲンガーなのだけど)が、20世紀というオブセッションに愛の爆弾を炸裂させる。本作もその例に漏れず、何かにとりつかれたみたいな男と女が入れ替わり立ち替わりあらわれては、その人生を交錯させ、読者はあれよという間にその波のなかに呑み込まれていくのである。とはいえ、全体の基調としては錯乱しているようにみえて、実は入念な伏線が張り巡らされているあたり、エリクソンのしたたかさを感じる作品でもあった。佳作。

  • りつこ さん

    一時期夢中になって読んでいたスティーヴエリクソン、久しぶりに読んでみた。視点が変わり時代も変わり関係ないような話が次々繰り広げられていく中、少しずつ物語がシンクロしたり登場人物がすれ違ったり聞いたことがあるようなエピソードがまた出てきたり似た名前が出てきたり。そうだこの物語がぐるぐる回る感じが好きだったのだ。しかし昔の私は本当にちゃんと理解できていたのか?という疑問も…。なんかもやもやとわかったようなわからないような読後感。でも楽しい。再読も含めてまた読んでいこう。

  • saeta さん

    東京から始まる物語が一体どこに進むのかと読み始めましたが、時間軸を自由自在に動かす、期待通りのエリクソン節だった。歌舞伎町が出て来るのでヴィム・ヴェンダースのロードムーヴィー「夢の涯てまでも」とイメージが被りましたが。ホテルリュウ、シマダ通り、コバヤシ神社の由来は来日時に対談した作家の名から取ったようです。

  • gu さん

    エリクソンの小説をマジックリアリズムと安易に呼びたくはない。驚異的な(超自然的な)出来事をリアリズムで語っている小説とも、SFやファンタジーとも異なる。その一文が、その一語が夢と目覚めの領域を繋いでいる(夢とはエリクソンの作品の重要なキーワードだ)。作品内の世界は語りとイコールであり、情念や欲望や強迫観念や愛といったもので様々に歪んでみせる。しかしまあ、冷静に考えるとほとんどセックスの話に終止しており(ポルノと生殖という2つの極があるように読める)、エリクソンの文章でなければ苦手だったかも。

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スティーヴ・エリクソン

1950年米国カリフォルニア州生まれ。小説家。マジックリアリズムとSFと純文学を越境する作家として知られる。1985年『彷徨う日々』でデビュー

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