ジョイス・キャロル・オーツ

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ジャック・オブ・スペード

ジョイス・キャロル・オーツ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309207490
ISBN 10 : 4309207499
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
243p;20

内容詳細

アンドリュー・J・ラッシュは「紳士のためのスティーヴン・キング」と称される人気ミステリー作家。「町一番の有名人」として、愛する妻と幸せに暮らしている。しかし、C・W・ヘイダーなる人物から謎の盗作疑惑で告発された彼は、正体不明な不安に取り憑かれる。甦る記憶、家族との緊張関係、嫉妬、ミステリーを書く困難…。彼は、別の名前で「残酷で野蛮で身の毛がよだつ」ノワール小説も発表していた。オーツ自身の体験もふまえて「書くこと」の謎に肉薄する異色ミステリー。

【著者紹介】
ジョイス・キャロル・オーツ : 1983年アメリカ・ニューヨーク州生まれ。大学卒業後、1963年に短篇集『北門のかたわらで』でデビュー。ミステリー、ホラー、ファンタジー、ノンフィクション、児童書など、ジャンルを超えて数多くの作品を発表する。長篇『かれら』(68)で全米図書賞を受賞。現代アメリカ文学屈指の短篇の名手として知られている。また、ロザモンド・スミス名義でミステリーも発表している

栩木玲子 : 1960年生まれ。法政大学教授。専門はアメリカ文学・文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • かりさ さん

    オーツ長篇作品は自身も経験のある「盗作疑惑」事件をテーマにした作品。スティーヴン・キングへのオマージュ仕立てになっているのも、同じ境遇にあった経験からというのも興味深い。オーツならではの繊細な心理描写が読み手の想像の力を得て次第に狂気へと誘います。‪内面的な変化の筆致がリアルで惹き込まれました。‬ラストはすごい。

  • 星落秋風五丈原 さん

    紳士のようなスティーヴンキングと言われる小説を書いているアンドリューは別名義でバイオレンスばりばりの小説を書いているうちいつもと違う行動を取るようになって…。作中わざわざ小さい文字で書いてあるところがポイント。

  • ヘラジカ さん

    多作な割に邦訳が少ないジョイス・キャロル・オーツの二番目に新しい長編。まさしくスティーヴン・キングの『秘密の窓、秘密の庭』や『ダーク・ハーフ』のオマージュかのような設定だが、オーツ特有の悪意と狂気がたっぷり詰め込まれ、当然のことながら簡単なサイコホラーには終わらない。『生ける屍』のようにガツンとくる衝撃はないが、じわりじわりと読者を蝕む毒素は健在である。ノーベル賞候補と持ち上げられてるけど、オーツ自身はミステリーやホラー作家でありたいんだろうなあと感じさせる一冊。

  • ネコベス さん

    「紳士の為のスティーブン・キング」と呼ばれる中堅ミステリ作家アンドリュー・ラッシュは秘密裏にジャック・オブ・スペードの名で残酷でどぎついノワールを発表していた。ある日見知らぬ老婦人から盗作をしていると告発される。キングと共に訴えられそうになった事実を元に作家の日常を描いたメタフィクション的スリラー。徐々にスペードに人格を侵食され次第に狂気を帯びるアンドリューの言動等サスペンスの盛り上げ方は巧みだが、内容はありきたりで既視感があり容易に先が読めてしまう佳品。

  • くさてる さん

    コントロールを失った猛スピードの車が疾走していくのをただ眺めるしかないような感覚で読んだ。かのスティーヴン・キングの名前がやたらと出るあたりとかちょっと楽屋落ちっぽく、すごい傑作とは言いづらいのだけど、オーツはこの手のまったく好感が持てないのにその運命が気になって読み続けずにはいられないキャラクターを書くのがうまいなあと思いました。やっぱりもっとたくさん読みたい作家です。

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