読書メーターレビュー

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• KUMAGAI NAOCO さん

  読了日：2018/04/23

  ジャン・ポール＝サルトルの未完の長篇の第２部。第２次世界大戦目前のミュンヘン会談が始まるまでの一週間を、１日ずつカウントダウンするように、そして沢山の登場人物の視点から描き出している。第１部ではマチウの葛藤が主だったが、第２部はチェコ人の夫婦や、病院の患者達と看護師達や、他にも色々出てくるので、まるで同時に話を複数展開させる映画の様でもある。何よりも、戦争が起きる前というのが、人物によって受け取り方捉え方が様々で、もしかしたら今の世界もまさにこんな状態なのではないかと考えさせられた。

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