読書メーターレビュー

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• 内島菫 さん

  読了日：2020/04/02

  遠近法的な構図との関連で、「大洪水」と「聖餅の奇蹟」の《血を流す聖餅》には実験的な匂いがする。「大洪水」の人物配置は、いい意味でそのまま見過ごせないような違和感があり、手前の戦う二人の男たちがその大きさの尺度から巨人族であるとする本書の解釈は愉快な横滑りを生む。この構図は15世紀半ばという時代にはかなり画期的だったと思われるが、《血を流す聖餅》の構図は私にはさらに大胆で、その分いくらかなげやりにも感じられる。まず、室内と外をひとつの画面におさめるために仕切りの壁がセットのように切られているが、

• 藤村 さん

  読了日：2013/02/01

  宮下志朗訳。白水社刊。マルセル・シュオッブ/渡辺一夫「絵師パオロ・ウッチェロ」(『泰西畸人伝』より)を併録。

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