美しい知の遺産世界の図書館

ジェームズ・w・p・キャンベル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309255552
ISBN 10 : 4309255558
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
327p;32

内容詳細

世界初! 文化の象徴「図書館」を総覧した美麗豪華本!
古代メソポタミアから現代日本の最新図書館まで、
5400年にわたる絢爛豪華な「知」の世界史!
美しいヴィジュアルでたどる「知」の遺産!


●写真図版総数300点/索引数約1000項目/掲載図書館数188館
収集、保存、設計、配置、展示…… 図書館が担ってきた数多の機能と、そのために編み出された
建築・設備・空間の数々。それぞれに凝縮された見事な様式美、歴史の重みが私たちに語りかける。


●日本の図書館も注目掲載!
唐招提寺(奈良)800年/三井寺(大津)15世紀/冷泉家(京都)1789年/
大阪図書館(大阪府立中之島図書館)1904年/司馬遼太郎記念館(大阪)2001年/
多摩美術大学図書館(東京)2007年/正倉院(奈良)/大分県立図書館(大分)/
せんだいメディアテーク(仙台)/豊の国情報ライブラリー(大分)/宮城県図書館(仙台)

◦古代メソポタミアから現代日本まで、5400年にわたる歴史的にも貴重な、世界の図書館188館を総覧。

◦西欧中世の修道院図書館、ロココ様式の絢爛豪華な図書館、大学、王立、国立、公共、
私設図書館など、様々なタイプの図書館を時代背景とともに詳述。

◦立読式の机や小部屋型机、書架、回廊、階段など、時代や地域によって変遷した意匠と、
様々に変化する本と読書のスタイルが明らかに!

◦写真図版総数約300点のほとんどが、世界的に活躍する建築写真家
ウィル・プライスによって撮影。圧倒的な美的統一感と精確さ!

◦本文の的確な解説とともに、約1000項目近い詳細な索引、文献紹介なども充実。
公共図書館、大学図書館、学校図書館はもちろん、建築家、建築関係者、美術関係者、歴史愛好家必携の一冊。

【第1章】 失われた起源──古代世界の図書館(BC3400-AD600年)
メソポタミア/エブラの図書館/粘土の書字板の収納/アッシュールバニパルの図書館/ペルガモン図書館/アレクサンドリア図書館/ローマの図書館/トラヤヌスのフォルムの図書館/ローマの公共浴場の図書館/パピルス荘

【第2章】 クロイスター、冊子本、チェスト──中世の図書館(600-1500年)
高麗八萬大蔵経と印刷の発明/日本の書院/東アジアの蔵書コレクションの規模/イスラムの図書館/西洋における中世の図書館/ザンクト・ガレンの設計図/ブックチェストと仕切りのある棚とアルマリア

【第3章】 カボード、鎖、ストール──16世紀の図書館(1500-1600年)
中国の初期の図書館/イタリア・ルネサンス期の図書館/マルチアーナ図書館/ラウレンツィアーナ図書館/鎖でつながれた本の図書館/オクスフォード大学ハンフリー公爵図書館/ウェルズ大聖堂図書館/ケンブリッジ大学クイーンズ・コレッジ

【第4章】 壁、ドーム、アルコーブ──17世紀の図書館(1600-1700年)
エル・エスコリアル/アンブロジアーナ図書館/アーツ・エンドとボドリアン図書館/リンカン大聖堂図書館/セント・ポール大聖堂首席司祭図書館/ケンブリッジ大学トリニティ・コレッジ/ヘルツォーク・アウグスト図書館/コドリントン図書館

【第5章】 天使、フレスコ画、隠し扉──18世紀の図書館(1700-1800年)
ロック様式とロココ様式の定義/王立図書館/ジョアニナ図書館/ウィーンの宮廷図書館/カサナテンセ図書館/アンジェリカ図書館/パラフォシアナ図書館/メルク修道院/ヴィブリンゲン修道院/ザンクト・フロリアン修道院/ザンクト・ガレン修道院/アドモント修道院

【第6章】 鉄の書架、ガス灯、カード式目録──19世紀の図書館(1800-1900年)
18-19世紀のカントリー・ハウス図書館/ヴァージニア大学図書館/ブーレーのフランス国立図書館/フィンランド国立図書館とボザール様式の設計/鉄とサント=ジュヌヴィエーヴ図書館/アメリカ議会図書館/ピーボディ研究所の図書館/トマス・クレイン記念図書館

【第7章】 電気、コンクリート、鋼鉄──20世紀の図書館(1900-2000年)
アーツ・アンド・クラフツ/グラスゴー美術学校/ニューヨーク公共図書館/大阪図書館/ストックホルム市立図書館/スロヴェニア国立図書館/セイナヨキ公共図書館/ベルリン州立図書館/フィリップス・エクセター・アカデミー図書館/デルフト工科大学図書館

【第8章】 電子書籍時代の図書館の未来
日本の図書館/司馬遼太郎記念館/ブランデンブルク工科大学インフォメーション・コミュニケーション・メディア・センター/ユトレヒト大学図書館/中国国家図書館/ホセ・バスコンセロス図書館/ボドリアン図書館の書庫/ベルリンのグリム・センター

著者
ジェームズ・W・P・キャンベル
建築家・建築史家。ケンブリッジ大学で博士号を取得。建築家としてイギリス、香港、アメリカで活動した経験をもつ。現在は、クイーンズ・コレッジのフェローとして建築学と美術史の研究にとりくむ。著書『Brick: A World History』(2003年)は8か国語に翻訳されている。その他の著書に『Building St Paul's』(2007年)がある。

ウィル・プライス
建築写真家。ケンブリッジ大学ジーザス・コレッジと王立美術大学で建築学を、ロンドン芸術大学でフォトジャーナリズムを学ぶ。著書に『世界の木造建築』(グラフィック社、2005年)、『Brick: A World History』(キャンベルとの共著)、『World Architecture: The Masterworks』(2008年)がある。

桂英史(かつら・えいし)
長崎県生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科教授。専門はメディア論、図書館情報学。図書館情報大学(現・筑波大学)大学院修士課程修了。ピッツバーグ大学客員研究員、東京造形大学造形学部助教授、東京藝術大学美術学部先端芸術表現科助教授などを経て現職。著書に『図書館建築の図像学』(INAX)、『インタラクティブ・マインド』(NTT出版)、『東京ディズニーランドの神話学』など。

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    著者のキャンベルは建築・建築史家。写真のプライスも建築を中心とする写真家。したがって本書は主として建築的(建築史的)な観点から眺められた図書館である。古くは古代(紀元136年)のケルスス図書館(エフェソス)。蔵書は粘土板(出土はニネヴェ)である。また、ローマ帝国時代のカラカラ浴場にも付属図書館があった。中世はもっぱら修道院の図書館が知の殿堂であった。ウェルズ大聖堂、ノワイヨン参事会図書館ラウレンツィアーナ図書館(設計はミケランジェロ)など垂涎の図書館がヨーロッパ各地に現存する。

  • きむこ さん

    図書館のカウンターで受け取って絶句😱でかい💦重い(2.3キロ)😵自分が想像していたよりもっとお堅く、世界中の図書館の歴史やその形式や背景など丁寧に説明されているが文章はほどほどに写真に魅入る。圧巻は中世のヨーロッパの図書館。どれもこれもお城?美術館?といった見事な内装。特にオーストリアの修道院の図書館はため息が出るくらい素敵✨目の保養をさせてもらいました😊

  • yomineko@猫と共に生きる さん

    読み友さんからのご紹介です。凄く大きくて重い本ですが、内容がまた素晴らしい✨ヨーロッパ、特にトルコやギリシャ、ドイツ、イタリア等に現存する古い図書館の数々。図書館と言うより美術館の様で美しい。昔は庶民に本が行き渡らなかった事も分かってちょっと悲しい。普通の人は踏み入る事が出来なかった世界の図書館に全て行きたい。モスクワの図書館も予想通りの美しさ。中国の図書館で熱心に勉強する学生の姿もある。日本にも現存する古い図書館も巡りたい。世界の図書館を制覇するために私は語学を学び続けたい!

  • 5 よういち さん

    【図書館本】日本の図書館は、近代的で機能美が追求されたものが多いけど、他の国では全く違う。明らかに図書館そのものが美術建築品の様相だ。その圧倒的な迫力ある写真を見ていると、どうしても行ってみたくなる。アメリカ・メリーランド州のジョージ・ピボディ図書館は鉄骨作りの美、アイルランドのトリニティ・コレッジ図書館は"美しい"のひと言。ドイツ・ベルリンのグリムセンターは機能美と未来感。そして各国の修道院、王立図書館、宮殿図書館等は権力や富の象徴であったのだろう。どこかに魔法の本の一冊くらい潜んでいそうだ。感嘆^^

  • Moca さん

    大聖堂の図書館は、聖堂の中の周りに書架棚がずらりと埋め尽くされていて、こんな図書館がいいなと思った。 オックスフォード大学の図書館はいかにもハリーポッターの図書館のようだった。 閲覧室のところに書架棚が置かれていたら、ジャマになるけど、教会の椅子のようなキャレル席である。 他にも教会系の図書館では、教会の椅子のようなところは、キャレル席である。 斜面のある机でデザイナーのように紙に書いたり、本を読んだりする。(見やすい)

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