恋人選びの心 1 性淘汰と人間性の進化

ジェフリー・F.ミラー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000228237
ISBN 10 : 4000228234
フォーマット
出版社
発行年月
2002年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
314p;20

内容詳細

人は何を基準に恋人を選んでいるのか。どういう人を恋人に選ぶかという視点に立つと、豊かな語彙、絵画、音楽、スポーツ、道徳性など人を魅力的に見せるものが、なぜ生まれてきたのかが見えてくる。

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読書メーターレビュー

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  • まーくん さん

    心惹かれるタイトル。でも勘違いしてはならない。訳者は進化生物学者長谷川眞理子先生(総合研究大学院大学長)。週刊誌の恋愛相談みたいな内容は期待できない。出版元も岩波だし・・。ダーウィンは、進化は生存に有利なものが選ばれていく自然淘汰のほかに配偶者選択による性淘汰によっても動かされていくと論じたが、後者のついては暫く忘れ去られていたらしい。その性淘汰について、なるほどという解釈が機智に富んだ比喩(これが面白い)を用いて語られる。ただ後半、次第にスッキリしない複雑な理論も。実践応用は自分には無理かぁ。エッ?!

  • 34 さん

    進化の産物は、あたかも特定の目的に向けてデザインされたかのように精巧な仕組みを備えている。けれどその根底にあるのは、ランダムな変異と、その変異によってもたらされる生存率と繁殖率のちがいをふるいにかける、自然淘汰の完全に唯物論的なプロセスである。しかし性淘汰はそれとはちがって「人為的」な仕方で進行する。メスの特定の選好とオスの特定の特徴が相関的かつ累進的に進化していくことは、決してランダムなプロセスとは言えない。本書は、人間の知性がもしかしたら性淘汰の産物なのではないかという意外な仮説を検討するものである。

  • GASHOW さん

    タイトルは少し恥ずかしいが、中身は面白い。 環境による進化よりも生殖のためのパートナー選びによる性淘汰のほうが現実的だ。人間以外の生物は、雄は雌をえらばない。雌が雄を選ぶので雄のほうが見栄えが発展する。人間の場合は、生殖後の育児が重要なために子供がある程度成長するまで支援できる能力のあることが必要なので美しさよりも逞しさが発展したようだ。脳を発展させたのも相手を見抜くための能力の発展なのかもしれない。

  • ひつまぶし さん

    面白くてぐいぐい読めた。自然淘汰に対して性淘汰があるということは他の本でも扱われていたと思うが、あまり分かっていなかったのだろう。ランナウェイ、適応度指標、感覚のバイアスといった要素を加味していくと、性淘汰が結局は社会や文化、思想のあり方へと波及していったものとして理解する道筋が開かれる。進化論が反感を抱かれたり、うさんくさいものとして敬遠される根本には、配偶と生殖を私的な領域へと切り分けようとする社会的なバイアスがあるのかもしれない。すごく重要な本だと思うけど、これが絶版になっているのはもったいない。

  • Ryoichi Toriguchi さん

    ダーウィンは進化論には、環境に適応する能力に注目した「自然淘汰」と子孫を残す能力に注目した「性淘汰」がありました。性淘汰の代表は「孔雀の尾羽」ですが、それを人間に当てはめるとどこになるか、ひょっとしてそれは「脳」ではないか、というのがこの本のテーマです。「自然淘汰」ではうまく説明できなかった脳の進化を「性淘汰」という視点から解き明かす試みは大変面白いものでした。なぜひとつの生命に合理と不合理が共存することになったのか。この世界の生物種や文化の多様性と、求愛の関係とはどんなものなのか。是非読むべし。

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