CD 輸入盤

『音楽による葬送』〜宗教音楽集 シギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンド

シュッツ(1585-1672)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ACC24299
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


シュッツ:『音楽による葬送』〜宗教音楽集
シギスヴァルト・クイケン&ラ・プティット・バンド


シギスヴァルト・クイケン指揮ラ・プティット・バンドによるシュッツ作品集。クイケンのシュッツといえば1998年録音の『クリスマス物語』での美しい演奏が知られていましたが、今回はシュッツの代表作のひとつである『音楽による葬送』をメインに収録しています。
 『音楽による葬送』はドイツ・レクィエムとも言われるドイツ語で書かれた宗教音楽。凄惨な「三十年戦争」によってドイツの人口が3分の1まで減少したといわれる悲惨な時代に、領主の依頼により書かれたこの作品には、シュッツの両親や妻、娘、友人を含む膨大な数の犠牲者への哀悼の気持ちが反映されています。
 シュッツの音楽は、ガブリエリやモンテヴェルディらイタリア・バロックの華麗な要素と、後期フランドル楽派の対位法的な技巧を、ドイツの教会音楽の伝統の中に巧みに結合させたもので、さらに言葉の意味を徹底的に掘り下げたテキストへの配慮をも窺わせるという見事なもの。プロテスタントの精神を音楽に深々と投影したという意味ではバッハと並び、歴史上最高の音楽家と呼べる存在で、その代表作のひとつである『音楽による葬送』は、控えめな中にも深い祈りの気持ちが込められた傑作です。
 組み合わせの『深き淵よりわれ汝を呼ぶ』は、いわゆる第一期、ヴェネツィア留学での複合唱様式体得を生かした時期に書かれた作品。
 『これぞまことの言葉』は『音楽による葬送』と同じく第二期、三十年戦争の時代に書かれた葬送のためのモテットです。
 『なぜふさぎこむのか、我が魂よ』と『2つのことを私はあなたに願います、主よ』も、三十年戦争の時代に書かれた『シンフォニエ・サクレ第3集』からの作品。
 『今よりのち主によりて死する者は幸いである』は第三期、三十年戦争終結後に書かれた穏やかな『ガイストリッヒェ・コーア・ムジーク』からの作品となっています。(HMV)

【収録情報】
シュッツ:
● 深き淵よりわれ汝を呼ぶ(ダヴィデの詩編歌集より、SWV.25)
● これぞまことの言葉(葬送モテット SWV.277)
● なぜふさぎこむのか、我が魂よ(シンフォニエ・サクレ第2集より、SWV.353)
● 今よりのち主によりて死する者は幸いである(宗教的合唱曲集より、SWV.391)
● 2つのことを私はあなたに願います、主よ(シンフォニエ・サクレ第2集より、SWV.360)
● 『音楽による葬送』よりドイツ埋葬ミサの形式によるコンチェルト SWV.279
● 『音楽による葬送』よりモテット『主よ、我にそなたさえあれば』 SWV.280
● 『音楽による葬送』よりシメオンのカンティクム『主よ、今こそ僕を逝かしめ給うなれ』 SWV.281


 ラ・プティット・バンド
  ゲルリンデ・ゼーマン、マリー・クイケン(ソプラノ)
  ステファン・コラルデール、ダニエル・シュライバー(アルト)
  シュテファン・シェルペ、クヌート・ショホ(テノール)
  イェンス・ハーマン、シュテファン・ヴォック(バス)
  サラ・クイケン、マリー・ムーイ(ヴァイオリン)
  マルレーン・ティアーズ(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
  バンジャマン・アラール(オルガン)
 シギスヴァルト・クイケン(ヴィオローネ、指揮)

 録音時期:2014年10月23-25日
 録音場所:ベルギー、ルーヴェン、Predikherenkerk
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

【シュッツの音楽】
バッハ以前のドイツ音楽で最も重要とされるハインリヒ・シュッツの音楽は、ガブリエリやモンテヴェルディらイタリア・バロックの華麗で劇的な要素と、後期フランドル楽派の対位法的な技巧を、ドイツの教会音楽の伝統の中に巧みに結合させたもので、さらに言葉の意味を徹底的に掘り下げたヴォルフも真っ青のテキストへの配慮をも窺わせるという見事なもの。
 プロテスタントの精神を音楽に深々と投影したという意味では、バッハと並び、歴史上最高の音楽家と呼べる存在と言えるでしょう。
 約500曲に及ぶ作品を残したシュッツですが、その創作については、大きく3つの時期に分けることが可能です。

 第一期は、ヴェネツィア留学での複合唱様式体得を生かした時期で、1627年頃までの作品がこれに該当します。代表作は、『イエス・キリストの復活の物語(復活祭オラトリオ)』『ダビデ詩篇曲集』『カンティオネス・サクレ』『イタリア語マドリガーレ集』など。

 第二期は、1628〜29年に再び訪れたイタリアで接したモンテヴェルディに代表される劇的な朗唱様式と激昂様式からの影響によって始まります。この時期はまた凄惨な三十年戦争によってドイツの人口が3分の1(!)にまで減少したといわれる悲惨な時代で、シュッツ作品の演奏にも、少ない人数で演奏できるよう凝縮されたスタイルが採用されているのがポイント。代表作は、『シンフォニエ・サクレ第1集&第2集 』『クライネ・ガイストリッヒェ・コンツェルテ第1集&第2集』『聖十字架上のキリストの7つの言葉』『音楽による葬送(ドイツ・レクイエム)』など。

 第三期は、三十年戦争終結の年である1648年から始まります。様々な経験を積み、熟達した作曲
技法を身につけていたこの時期のシュッツの作品には多彩な要素が見出されます。代表作は、『ガイストリッヒェ・コーア・ムジーク』『ルカ受難曲』『マタイ受難曲』『ヨハネ受難曲』『クリスマス・オラトリオ』『シンフォニエ・サクレ第3集 』など。(HMV)

収録曲   

  • 01. Aus Der Tiefe, SWV25
  • 02. Das Ist Je Gewisslich Wahr, SWV277
  • 03. Was Betrbst Du Dich, Meine Seele?
  • 04. Selig Sind Die Toten
  • 05. Zweierlei Bitte Ich
  • 06. Concert in Form Einer Teutschen Begrbnis-Missa, SWV279
  • 07. Herr, Wenn Ich Nur Dich Habe, SWV280
  • 08. Herr Nun Lssest Du Deinen Diener in Frieden Fahren, SWV281

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