コラム・マッキャン

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世界を回せ 上

コラム・マッキャン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309206226
ISBN 10 : 4309206220
フォーマット
出版社
発行年月
2013年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
263p;20

内容詳細

1974年夏。ニューヨーク。一人の若者が、空に踏み出した。世界貿易センターのツインタワー間で、命綱なしの綱渡り。その奇跡の行動が下界に魔力を及ぼしたかのように地上では、出自も年齢も環境も異なる人々がひそかにつながりはじめる―全米図書賞・国際IMPACダブリン文学賞受賞作。

【著者紹介】
コラム・マッキャン : 1965年、ダブリン生まれ。アイルランドでジャーナリストとして出発した後アメリカに移り、テキサスで児童を対象にネイチャー・ガイドの仕事に就く。テキサス大学で学士号を取得。1992年から1年半ほど、妻のアリソンとともに北九州市に滞在。1994年にアメリカに戻り、以降は創作に専念する。本書『世界を回せ』は2009年度全米図書賞を受賞、2011年には国際IMPACダブリン文学賞を受賞する

小山太一 : 1974年、京都市生まれ。東京大学、ケント大学(英国)に学ぶ。現在、専修大学准教授

宮本朋子 : 1972年、北九州市生まれ。九州大学、ケント大学(英国)に学ぶ。現在、東京工業大学その他で兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • bianca さん

    NYワールドトレードセンターのツインタワーも地下鉄の落書きもまだ存在している70年代。幾つかの物語が交錯しながら、生死、善悪、自らの意志では抗うことのできない混沌とした世界(でもそれが日常)を描く。語り手による直接的な思考はビジュアル的だし、全体を通して遠くから見るとアーティスティックな抽象表現に多くのメッセージが込められているように思える。不条理な死や抜け出せない劣悪環境の中で常に自分の身を落としながら救いの手を差し伸べ続けたコリガン弟の物語に、特に惹きつけられるものがあった。悪は楽、善は困難。下巻へ…

  • けい さん

    貿易センタービルに渡されたワイヤーを渡る男を各章に象徴的に登場させながら、各章に少しずつ繋がりを持たせ綴られいく病んだアメリカの社会。アイルランド出身の修道士の弟の目を通したり、ベトナム戦争で子供を失った母親の目を通したり、先の修道士と同乗した売春婦の事故死のきっかけを作った芸術家の目を通し、宗教・売春・人種・麻薬など様々な事柄を浮き彫りにしていきます。下巻では誰の目を通し、どんな事が語られるのか、そして表題の意味する所は?下巻へ

  • かんやん さん

    ニューヨーク、今はなき世界貿易センタービル間を綱渡りする大道芸人(ドキュメンタリー『マン・オン・ワイヤー』で観た!)、その時、下界では…という群像劇。代理ミュンヒハウゼン症候群といって、たとえば親が子を病気に仕立て上げて、世間の同情と注目を集めたりする精神疾患がある。難病、家族や最愛の人の死……小説家が不幸な登場人物をつくって読者の共感を得ようとするのは、別に精神疾患でも何でもない。ニーズがあるんだろうし。そりゃ長く生きてりゃ、孤独や無力感や喪失感に苛まれることもありますよ、誰しも、とは言わないけど。

  • Yuna Ioki☆ さん

    1631-62-3 初読み作家334人目。ワールドトレードセンタービルで綱渡りした男性の話かと思いきや。。。ちょっと期待する物とは違った模様(´`:)

  • ミツ さん

    1974年の夏、ニューヨーク。ワールドトレードセンターのツインタワーの狭間で、男が空へと足を踏み出すところから始まる、ささやかな運命の道行きを巡る人々の群像劇。年齢も性別も、信仰、人種、階級も異なる雑多な人々が織りなすパッチワークのようなこの物語は、ニューヨークという都市の持つ豊かさを感じさせてくれるが、同時にまたそれらは衝突し、擦れ、軋み、痛みを生じさせる。登場人物の誰もが抱えていたそれぞれの空虚、心の空白は果たして埋められるのか。この偉大な世界は、果たして本当に回転するのか。気になりつつ下巻へ。

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