グードルン・パウゼヴァング

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最後の子供たち

グードルン・パウゼヴァング

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093813013
ISBN 10 : 4093813019
フォーマット
出版社
発行年月
1984年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
221p;19

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読書メーターレビュー

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  • キムチ27 さん

    「片手の・・」から凄い吸引力に引きずり込まれたパウゼバンク。邦訳を全て読んだがこれは原点かと感じる。1983初版と言うから40年前。チェルノブイリの事故よりも前。核爆弾が!から始まるフィクションとは言え、読みながら震えと寒さが止まらなかった。独の価値観が日本と大きく乖離するのは判る。陸の国境を有する国の恐怖を我が国は有さない。それにしても執筆時から過ぎた時間は何も歩みが無だった訳だ。それどころか「民間に核の悲劇が有った」唯一の国という割には何という危機感のなさ。文字通り他岸の核。この本に目を止め、日本へ

  • クリママ さん

    ドイツの田舎。核が使われるほどの世界情勢ではなかったはずなのに、少し離れた町に核爆弾が落とされた。核戦争。情報、救援が全くない状況下での人々の様子、心の変化が描かれる。その場は生き残っても、医療、食料、住居の欠乏、病気の蔓延、後から襲ってくる原爆症、産まれ落ちる障害児。かつて使っていたものは、もう二度と手に入らない。そこにいる子供たちが人類最後の子供たちとなる。「人類を滅ぼす準備が進んでいくのを、大人たちが何もせず見ていたこと。核兵器があるからこそ平和ンバランスが保てるんだと主張していたこと。心地良さと⇒

  • Nobuko Hashimoto さん

    輪読ゼミで再読。核戦争が起こったという設定の児童文学。報告してくれた学生は、すいすい読めるけど、怖くてしばらくコンクリートのかげを選んで歩いていたと言っていた。そう、パウゼヴァングはわかりやすい文だが、内容や描写は非常に生々しく怖い。この作品は冷戦時代が舞台。いったん核戦争の危機は去ったかに思えたが、また逆戻りしているのではないかと思う昨今。この本が絶版なんてダメ。復刊求む。

  • Nobuko Hashimoto さん

    早朝の通勤電車で一気に読んでクラクラした。舞台は冷戦期の西ドイツ。国際情勢が緊迫している夏、主人公家族は、核爆弾投下の被害から直後は辛くも逃れるが、すぐに地獄の日々となる。パウゼヴァングの文章は子どもでも理解できる単文で淡々と伝えるスタイルなのだが、それによってかえって事態がどんどん深刻になっていく様が迫ってくる。同じ著者の原発事故をテーマにした『みえない雲』とも共通するのは、「普通」の人々が政治家任せで無視を決め込んでいることが最悪の事態を引き起こし、子どもたちが大きな犠牲を払うという訴えである。

  • あずき さん

    物語の始まりは、予測していたものとは違って始まる核戦争。と言っても、どんな戦争がどこで始まったのかの記述はなく、いきなり核爆弾に巻き込まれた人々を淡々と残酷に描いていく。それでも、生きる事を諦めない主人公の視線が、より心に刺ささります。「片腕の郵便配達人」「見えない雲」でも貫かれる、今はまだ戦争に巻き込まれていない状況である事、そして今後も決してそう言う状況にならない事を人々が強く思い、その事を子供達に伝えていく事。決してぶれない作者の思いは、30年も前に書かれた作品とは思えない力を持って訴えてきます。

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グードルン・パウゼヴァング

1928年、当時はドイツ領のボヘミア東部ヴィヒシュタドル(現チェコのムラドコウ)に生まれる。女子ギムナジウム在学中の15歳のときに父親が戦死。17歳で第二次大戦の終戦を迎える。戦後はボヘミアを追放され、母や弟妹とともに西ドイツのヘッセン州ヴィースバーデンに移住。アビトゥーア(大学入学資格試験)に合格

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